PCIe2 LP 2 ポート 10 GbE RoCE SR アダプター (FC EC29; CCIN EC29)

フィーチャー・コード (FC) EC29 アダプターの仕様およびオペレーティング・システム要件について説明します。

概説

PCIe2 2 ポート 10 GbE RoCE SR アダプターは、PCIe 第 2 世代 (PCIe2)、ロー・プロファイル、デュアル・ポート、10 ギガビット・イーサネット (GbE) アダプター (PCIe 2.0 ホスト・バス・インターフェース付き) です。このアダプターは、RDMA (リモート直接メモリー・アクセス) over Converged Ethernet (RoCE) の InfiniBand Trade Association (IBTA) 規格をサポートしています。 このアダプターは、短距離 (SR) 光接続をサポートしています。このアダプターは、高帯域幅および短い待ち時間の 10 GbE 接続を提供します。 このアダプターは、大量のトランザクションが必要なデータベース、クラウド・コンピューティング、仮想化、ストレージ、およびその他のデータ・センター・アプリケーション向けに最適化されています。 このアダプターは、プロセッサーから使用可能な帯域幅を増やし、パフォーマンスを向上させることによって、ネットワーク・パフォーマンスを改善させます。 このアダプターは、メモリー・アクセスを効率的に使用してプロセッサーの使用を最小限にします。

このアダプターは、プリインストールされた光トランシーバーを備えています。リトル・コネクター (LC) タイプのコネクターが、このアダプターを標準的な 10-Gb SR 光ケーブル配線に接続し、最大 300 m のケーブル長に対応します。2 個のトランシーバー・ポートが、ネットワーク内の他のサーバーまたはスイッチとの接続に使用されます。 各ポートは公称データ速度 10 G ビット/秒 (Gbps) のイーサネット接続を提供します。 アダプターのリンク集約およびフェイルオーバー・フィーチャーは、冗長度および高可用性を必要とする重要なネットワーク・アプリケーションに最適です。

スロットの優先順位およびインストール規則について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。

仕様

項目
説明
アダプターの FRU 番号
00E1600 (RoHS 指令に適合する設計である)
I/O バス・アーキテクチャー
PCIe2 x8
スロット要件
スロットの優先順位およびインストール規則について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
ケーブル
標準的な 10-Gb SR 光ケーブル配線、および最大 300 m のケーブル長をサポートします。
電圧
3.3 V
フォーム・ファクター
ショート
最大数
サポートされるアダプターの最大数について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
制限
このアダプターは、AIX NIM または Linux Network Install によって LPAR をブートする場合には使用できません。ネットワーク・ソースからのインストールが求められるシステムは、ブート機能をサポートする別のイーサネット・アダプターを使用して構成する必要があります。

オペレーティング・システムまたは区画の要件

新しいフィーチャーを取り付ける場合、必ずその新規フィーチャーのサポートに必要なソフトウェアを準備し、そのフィーチャーおよび接続デバイスについて満たす必要のある前提条件があるかどうかを判別してください。前提条件があるか確認するには、IBM® Prerequisite Web サイト を参照してください。

このアダプターは、使用するシステムに応じて、以下のバージョンのオペレーティング・システムでサポートされます。
  • AIX®
    • AIX 7.1 以降
    • AIX バージョン 6.1 以降
  • Linux
    • Red Hat Enterprise Linux バージョン 7 以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
    • Red Hat Enterprise Linux バージョン 6.3 以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
    • SUSE Linux Enterprise Server 11 (Service Pack 2) 以降 (SUSE から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
    • サポートの詳細については、LinuxAlert Web サイト を参照してください。
    • デバイス・ドライバーまたは iprutils の最新バージョンは、IBM Service and Productivity Tools Web サイト からダウンロードできます。
  • ファームウェア・レベル 7.6 以降でサポートされます



最終更新: 2017 年 7 月