PCIe LP 10GbE SR 1 ポート・アダプター (FC 5275) (CCIN 5769)
フィーチャー・コード (FC) 5275 アダプターのフィーチャー、オペレーティング・システムの要件、および取り付け手順について説明します。
概説
PCIe LP 10GbE SR 1 ポート・アダプターは、ロー・プロファイル、高性能、ファイバー、ネットワーク・インターフェース・コントローラー (NIC) です。 この製品は、イーサネット伝送に関する IEEE、802.3ae 10GBASE-SR 仕様に準拠しています。
次の図は、 アダプター LED およびネットワーク・コネクターを示しています。 図 1 はアダプターを示しています。
アダプター上の LED は、アダプターの操作状況についての情報を示します。
LED | ライト | 説明 |
---|---|---|
アクティビティー/リンク | 緑 | 正常なリンク、アクティビティーなし |
明滅するオレンジ | 送信活動 | |
オフ | リンクなし* | |
アダプター・カードの状況 | 赤色 | 未初期化** |
オフ | 初期化済み | |
* リンクなしは、問題のあるケーブル、問題のあるコネクター、または構成の不一致を示している可能性があります。 ** アダプターはまだオペレーティング・システムによって初期化されていません。このような場合、以下の状態があてはまります。
|
スロットの優先順位およびインストール規則について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
仕様
- 項目
- 説明
- アダプターの FRU 番号
- 46K7897 (RoHS 指令に適合する設計である)
- 折り返しプラグ FRU 番号
- 12R9314 (SFP+ SR 折り返しプラグ)注: 折り返しプラグはカードに付属していません。12R9314 (FC ECW0) は、IBM® から購入できる唯一の折り返しプラグです。
- I/O バス・アーキテクチャー
- PCIe-V1.1 x8
- バス・マスター
- 可
- 最大数
- サポートされるアダプターの最大数について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
- フォーム・ファクター
- ショート
- コネクター情報
- LC マルチモード光ファイバー
- ケーブル
- ケーブルはお客様が用意します。 オプションの LC-SC 62.5 マイクロメートル・コンバーター・ケーブル (部品番号 12R9322、FC 2459) が使用可能です。 50 マイクロメートル LC-SC 接続の場合は、コンバーター・ケーブル (部品番号 12R9321、FC 2456) を使用してください。
- 属性
- このアダプターは以下のフィーチャーを提供します。
- PCIe 1.1 x8
- MSI-X、MSI、および従来型ピン割り込みのサポート
- 10GBASE-SR 短波、光学 (850 nm)
- IEEE 802.3ae (10 GbE)
- IEEE 802.1p 優先順位および 802.1Q VLAN タグ付け
- IEEE 802.3x フロー制御
- リンク集約、802.3ad 802.3 準拠
- IEEE 802.3ad ロード・バランシングおよびフェイルオーバー
- イーサネット II および 802.3 カプセル化フレーム
- インターフェース当たり複数の MAC アドレス
- ジャンボ・フレーム (最大 9.6 KB)
- TCP チェックサム・オフロード (IPv4 および IPv6 用)
- TCP セグメンテーション・オフロード (TSO) (IPv4 および IPv6 用)
- ユーザー・データグラム・プロトコル (UDP) チェックサム・オフロード (IPv4 および IPv6 用)
- 受信側のスケーリングおよびパケット・ステアリング
- 回線速度でのパケット・フィルターおよびアタック保護
- IETF RDDP および RDMAC iWARP 準拠 (Linux のみ)
- クラスター・コンピューティング用に特に最適化された RDMA 対応 NIC (RNIC) (Linux のみ)
- 完全な iSCSI イニシエーターおよびターゲット・モード・スタック (Linux のみ)
- iSCSI ヘッダー & データ・ダイジェスト (CRC) の生成 & 検査 (Linux のみ)
- PDU リカバリー (Linux のみ)
オペレーティング・システムまたは区画の要件
新しいフィーチャーを取り付ける場合、必ずその新規フィーチャーのサポートに必要なソフトウェアを準備し、そのフィーチャーおよび接続デバイスについて満たす必要のある前提条件があるかどうかを判別してください。前提条件があるか確認するには、IBM Prerequisite Web サイト を参照してください。
- AIX®
- AIX バージョン 6.1 以降
- AIX バージョン 5.3 以降
- Linux
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 7 以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 6 以降
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 5.6 以降
- SUSE Linux Enterprise Server 11 (Service Pack 1) 以降 (SUSE から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
- サポートの詳細については、LinuxAlert Web サイト を参照してください。
- デバイス・ドライバーまたは iprutils の最新バージョンは、IBM Service and Productivity Tools Web サイト からダウンロードできます。
- devices.ethernet.ct3
- devices.ethernet.ct3.rte //HBA
- devices.ethernet.ct3.cdli //ENT
取り付けの準備
この時点でオペレーティング・システムをインストールしている場合は、オペレーティング・システムをインストールする前にアダプターを取り付けてください。 このアダプター用のデバイス・ドライバーのみをインストールしている場合には、アダプターを取り付ける前にデバイス・ドライバー・ソフトウェアをインストールしてください。
完全診断パッケージを実行する場合は、アダプター用に使用されるマルチモード・ファイバー・コネクター用の折り返しプラグが必要です。 ネットワークに接続するには、短波 (850 nm) 50/62.5 マイクロメートル・マルチモード・ファイバー・ネットワーク接続機構が必要です。
以下の表は、アダプターからギガビット・イーサネット・スイッチまでに許容される、パッチ・ケーブルを含むケーブル長を示したものです。
ファイバー・ケーブル・タイプ | コネクター・タイプ | 850 nm (MHz x km) での最小モーダル帯域幅 | メートル単位の作動範囲 |
---|---|---|---|
62.5 µm MMF | LC | 160 | 2 から 26 |
200 | 2 から 33 | ||
50 µm MMF | LC | 400 | 2 から 66 |
500 | 2 から 82 | ||
2000 | 2 から 300 |
取り付けの前に、ご使用のオペレーティング・システムが、確実にこのアダプターをサポートしていることを確認してください。 オペレーティング・システムまたは区画の要件を参照してください。
AIX デバイス・ドライバー・ソフトウェアのインストール
デバイス・ドライバー・ソフトウェアをインストールするには、AIX デバイス・ドライバー・ソフトウェアのインストールのステップに従ってください。
アダプターの取り付け
PCI アダプターの取り付け方法については、『PCI アダプターの取り付け』トピックを参照してください。 ここに戻って、アダプターの取り付けを確認してください。
アダプター取り付けの確認
システムが PCI アダプターを認識するかどうかを確認するには、以下の手順を実行します。
- 必要な場合、root ユーザーとしてログインします。
- コマンド行に、次のように入力します。lsdev -Cs pci
- Enter キーを押します。
PCI デバイスのリストが表示されます。 アダプターが正しく取り付けられている場合、各ポートの「使用可能」の状況は、アダプターが取り付けられて、作動可能であることを示します。 いずれかのポートが「使用可能」ではなく「定義済み」であることをメッセージが示している場合は、サーバーをシャットダウンして、アダプターが正しく取り付けられたことを確認してください。
イーサネット・ネットワークへの接続
このセクションでは、アダプターをマルチモード・ファイバー・ネットワークに接続する方法を説明します。 アダプターのイーサネット・ネットワークへの接続については、ローカル・プロシージャーを参照してください。
アダプターをマルチモード・ファイバー・ネットワークに接続するには、以下のステップに従います。
- ファイバー・ケーブルのオス・ファイバー LC コネクターを、アダプターの LC コネクターに挿入します。
- ケーブルのもう一方の端にあるオス・ファイバー LC コネクターを、ネットワーク・スイッチに挿入します。
- アダプターは、850 nm マルチモード光ファイバー・ケーブルが必要です。 表 2を参照してください。
- スイッチに SC コンセントがある場合は、LC-SC コンバーター・ケーブルが必要です。
- IP ネットワーク・インターフェースを、アダプターがリンクを検出してリンク LED を点灯させるよう、構成する必要があります。