区画モビリティー
区画モビリティーは、PowerVM® Enterprise Edition ハードウェア・フィーチャーのコンポーネントであり、AIX®、IBM® i、および Linux論理区画をシステム間でマイグレーションする機能を提供します。 モビリティー・プロセスは、プロセッサー状態、メモリー、接続された仮想デバイス、接続されたユーザーを含む、システム環境を転送します。
ファームウェアがレベル FW840 以降の場合、論理区画のための中断/再開機能は、POWER8® プロセッサー・ベースのサーバー上でサポートされます。
アクティブ区画マイグレーション、つまり Live Partition Mobility により、オペレーティング・システムおよびアプリケーションを含め、実行中の AIX、IBM i、および Linux の論理区画をシステム間でマイグレーションすることができます。論理区画およびマイグレーションされるその論理区画上で実行中のアプリケーションを、シャットダウンする必要はありません。
非アクティブ区画マイグレーション、つまりコールド区画モビリティーでは、電源オフ状態の AIX、IBM i、または Linux の論理区画をシステム間でマイグレーションすることができます。
ハードウェア管理コンソール (HMC)、または Integrated Virtualization Manager (IVM) を使用して、アクティブまたは非アクティブ論理区画をあるサーバーから別サーバーにマイグレーションすることができます。 モバイル区画を、HMC によって管理されているシステムから IVM によって管理されているシステムにマイグレーションすることはできません。同様に、モバイル区画を、IVM によって管理されているシステムから HMC によって管理されているシステムにマイグレーションすることはできません。
HMC は必ず、最後に活動化されたプロファイルをマイグレーションするので、一度も活動化されたことのない非アクティブ論理区画はマイグレーションできません。 非アクティブな パーティション・モビリティー では、ハイパーバイザーで定義されている区画の状態を選択するか、あるいはソース・サーバーで最後に活動化されたプロファイルで定義されている構成データか、いずれかを選択できます。 一度も活動化されたことのない論理区画をマイグレーションするには、IVM を使用します。
- モバイル区画をソース・サーバーから宛先サーバーへマイグレーションしているとき、別のモバイル区画を宛先サーバーからソース・サーバーに移動することはできません。
- モバイル区画をソース・サーバーから宛先サーバーへマイグレーションしているとき、別のモバイル区画を宛先サーバーから他のサーバーに移動することはできません。