ケーブル管理
このガイドラインに従うことにより、ご使用のシステムおよびそのケーブル類が保守およびその他の操作に最適なスペースを確保することができます。また、ご使用のシステムを正しくケーブル接続し、適切なケーブルを使用するためのガイドラインも提供します。
次のガイドラインは、ご使用のシステムをインストール、マイグレーション、再配置、またはアップグレードする場合の、ケーブル接続情報を提供します。
- 可能であれば、ラックの下部と上部、およびドロワー間でのケーブルの配線用に十分なスペースを確保できるように、ドロワーをラック内に配置します。
- 短い方のドロワーを、ラック内で長いドロワーと長いドロワーの間に置かないでください (例えば、24 インチのドロワー 2 個の間に 19 インチのドロワーを置かないでください)。
- 例えば並行保守用 (対称型マルチプロセッシング・ケーブル) などの、特定のケーブルのプラグ接続が必要な場合は、そのケーブルに適切なラベルを付け、順序をメモします。
- ケーブルの配線を容易にするために、ケーブルは以下の順序で取り付けてください。
- 電源ケーブル
- 通信ケーブル (シリアル接続の SCSI、InfiniBand、リモート入出力、および PCI Express)注: 通信ケーブルの取り付けと配線は、直径が最も小さいものから始めて、直径が最大のものに至るように進めます。この手順は、通信ケーブルをケーブル管理アームに取り付ける際と、通信ケーブルをラック、ブラケット、その他のケーブル管理用に提供されるフィーチャーに保持する際に適用されます。
- 通信ケーブルの取り付けと配線は、直径が最も小さいものから始めて、直径が最大のものに至るように進めます。
- 電源ケーブルには、最も内側のケーブル管理ブリッジのレーンを使用します。
- 通信ケーブルには、中間のケーブル管理ブリッジのレーンを使用します。
- ケーブル管理ブリッジのレーンの最も外側の列は、ケーブルを配線する時に使用できます。
- 余った電源ケーブルを管理するのに、ラックの両側のケーブル・レースウェイを使用します。
- ラックの上部には、ケーブル管理ブリッジのレーンが 4 つあります。これらのブリッジのレーンを使用し、可能であればラックの上部を通して配線して、ケーブルをラックの片側からもう一方の側まで配線します。このような配線経路により、ラック下部にあるケーブル出口の開口部を、ケーブルの束が塞いでしまうことを避けるのに役立ちます。
- システムに付属しているケーブル管理ブラケットを使用して、並行保守の配線経路を維持します。
- 通信 (SAS、IB、および PCIe) ケーブルの場合、最小折り曲げ直径 101.6 mm を維持します。
- 電源ケーブルの場合、最小折り曲げ直径 50.8 mm (2 インチ) を維持します。
- 各 Point-to-Point 接続では、最短のケーブルを使用します。
- ドロワーの背面を横切ってケーブルを配線しなければならない場合は、ドロワーの保守が行えるように、ケーブルのテンションを小さくできるだけの十分な遊びを残します。
- ケーブルを配線する時は、電力配分装置 (PDU) 上の電源接続周辺に十分な遊びを残し、壁から PDU への電源コードが PDU に接続できるようにします。
- 必要な場合は、面ファスナーを使用します。
図 1. ケーブル管理ブリッジのレーン
図 2. ケーブルの曲げ半径