IPMI の概要

Intelligent Platform Management Interface (IPMI) は、標準化されたメッセージ・ベースのハードウェア管理インターフェースです。IPMI の中核には、ベースボード管理コントローラー (BMC) または管理コントローラー (MC) と呼ばれるハードウェア・チップがあります。

BMC は、システム・ハードウェアのヘルスをモニターするために必要な各種のインターフェースを提供します。ユーザー・チャネル用、要素 (温度、電圧、ファン速度、バス・エラー、その他の要素) のモニター用、手動によるリカバリー (ローカルまたはリモートのシステムのリセットや電源のオン/オフ操作) 用、および異常状態または「範囲外」状態の場合の、将来の検査とアラートのためのオペレーティング・システムによる介入を伴わないログイン用に、さまざまなインターフェースが存在します。
注: BMC は、常に電源オンの状態です。BMC には、たとえメイン・システムがオフになっていても、オペレーティング・システムがクラッシュしていない限り IPMI を実行する小さなプロセッサーが組み込まれています。 BMC はローカル・ハードウェアの状況を別のサーバーから検査するように構成することができ、これにより、システムの安全なリモート・モニターとリモート復旧 (システム・リセットなど) を状況に関係なく行うことができます。

次のリストに、IBM® が Power Systems™ サーバー上でサポートする Linux ディストリビューション用の IPMI のさまざまな側面を示します。

Linux 上の IPMI は、ほとんどの Linux ディストリビューションに組み込まれている、OpenIPMI ドライバーおよび IPMItool ユーティリティーによってサポートされます。 それらは、正しくインストールされて構成された場合、組み込み IPMI ハードウェアへのアクセスを可能にします。IPMItool は、それを実行しているサーバーや、IPMI ハードウェアを内蔵する LAN 上の他のすべてのサーバーをモニターまたは管理する柔軟な通信機能を備えています。




最終更新: 2016 年 10 月