AIX 用 SAS RAID コントローラーの概要
AIX® オペレーティング・システムの シリアル接続 SCSI (SAS) 新磁気ディスク制御機構 (RAID) コントローラーに関する使用法と保守について説明します。 本書は、ご使用の特定システム装置およびオペレーティング・システムの資料と併せてご使用ください。 一般情報は、本製品のすべてのユーザーを対象にしています。 保守情報は、保守対象のシステム装置およびサブシステムに関する研修を受けたサービス担当者を対象にしています。
AIX 用 SAS RAID コントローラーには以下の機能があります。
- PCI-X 266 システム・インターフェースまたは PCI Express (PCIe) システム・インターフェース。
- PCI-X および PCIe コントローラー上の転送速度 300 MB/秒をサポートする 3 Gbps SAS の物理リンク (phy) 速度。
- PCI Express 2.0 または PCI Express 3.0 (PCIe2 または PCIe3) コントローラー上の転送速度 600 MB/秒をサポートする 6 Gbps SASの物理リンク (phy) 速度。
- SAS デバイスおよび非ディスク Serial Advanced Technology Attachment (SATA) デバイスのサポート。
- デュアル拡張機構を介したデュアル・パスを使用する SAS ディスク構成の、冗長度と信頼性のための最適化。
- マルチポート SAS デバイス用の、コントローラー管理によるパス冗長度およびパス・スイッチング。
- 組み込み PowerPC® RISC プロセッサー、 ハードウェア XOR DMA エンジン、およびハードウェア Finite Field Multiplier (FFM) DMA エンジン (Redundant Array of Independent Disks (RAID) 6 用)。
- 一部のアダプターの RAID ディスク・アレイ用の不揮発性書き込みキャッシュのサポート (PCIe2 および PCIe3 コントローラーは再充電可能バッテリーを必要としない Flash-Backed-DRAM が特徴です)。
- RAID 0、5、6、および 10 ディスク・アレイのサポート。
- 選択された PCIe3 コントローラーでの RAID 5T2、6T2、および 10T2 Easy Tier® ディスク・アレイのサポート。
- 非 RAID ディスク、テープ、および光ディスク装置などの他のデバイスの接続のサポート。
- ブート可能デバイスとしてサポートされている RAID ディスク・アレイおよび非 RAID デバイス。
- 拡張 RAID フィーチャー:
- RAID 5、6、10、5T2、6T2、および 10T2 ディスク・アレイ用のホット・スペア
- ディスクを追加することによって既存の RAID 5 または 6 ディスク・アレイの容量を増やす機能 (PCIe2 および PCIe3 コントローラー上では使用不可)
- バックグラウンド・パリティー検査
- バックグラウンド・データの修正
- PCI-X および PCIe コントローラー上で巡回冗長検査 (CRC) および論理的不良ブロック検査ができるようにする、セクター当たり 528 バイトまたは 4224 バイトにフォーマット設定されたディスク
- PCIe2 および PCIe3 コントローラー上で論理的不良ブロック検査とともに SCSI T10 標準化データ保全性フィールドを提供する、セクター当たり 528 バイトまたは 4224 バイトにフォーマット設定されたディスク
- RAID 5 および 6 順次書き込みワークロード用に最適化されたハードウェア
- トランザクション・ワークロード用に最適化されたディスク読み取り/書き込みスキップのサポート
- PCI-X および PCIe コントローラー上で、最大 64 個の拡張機能ディスクをサポートし、合計で最大 255 のデバイスをサポートします (すべての物理 SAS デバイスおよび SATA デバイスの数と論理 RAID ディスク・アレイの数の和は、コントローラー当たり 255 未満でなければなりません)。
- PCIe2 および PCIe3 コントローラー上で、最大 240 個の拡張機能ディスクをサポートし、合計で最大 1023 のデバイスをサポートします (すべての物理 SAS デバイスおよび SATA デバイスの数と論理 RAID ディスク・アレイの数の和は、コントローラー当たり 1023 未満でなければなりません)。