基幹システムでは、モダナイゼーション後も既存システム同等のセキュリティー機能の実現が求められます。さらにDXを加速し、インターネットを利用した利便性の向上、並びに外部システムとの連携や外部サービスの活用を実現するためには、より高度なセキュリティー機能の実装が必要となります。
しかしながら、多くの既存システムが社内利用者や社内システム連携を前提としたシステムであり、最新のセキュリティー対策が実施されていないことがほとんどです。加えてセキュリティー機能がプログラム・ロジックに組み込まれており、機能の追加や改修が容易に実施できないことが対応を困難としています。これが、モダナイゼーションにおけるセキュリティーの罠と言えるでしょう。
セキュリティーの罠に関して、もう少し現場目線で課題や問題に関して整理してみます。例えば、モダナイゼーションの検討を開始する前に、次のような不安を感じることがあると思います。
次に、隠れていた罠に気づかず、新しい取り組みを行った結果、実際に起こってしまった悲劇を紹介します。
最後に、モダナイゼーションを実施するために解決すべき課題をあげてみます。
セキュリティーの悩みはつきないものの、モダナイゼーションにはそれ以上の恩恵もあるのが事実です。実際、どのような解決策があるかを紹介します。
モダナイゼーション、働き方改革やクラウド活用の促進により、保有する情報資産の配置場所や、アクセスするデバイスの場所は多様化しています。この変化により、従来の境界型対策モデルでは対応が厳しくなっており「ゼロトラスト・セキュリティー・アーキテクチャー」が脚光を浴びています。
ゼロトラストを含む、時代の変化に応じたセキュリティー実装を進めるには、(1)認証の強化、(2)信用する範囲の最小化、(3)脅威に応じた動的対処、および(4)セキュリティー運用、脆弱性マネジメントでの外部情報の積極活用が鍵となります。
企業が優先的に育成するセキュリティー人材は次の通りです。
「餅は餅屋です」。セキュリティー運用にはアウトソース・外部委託も積極的に検討することをお勧めします。人材不足をお金で解決することに抵抗があるかもしれませんが、内製での育成の難しさを考えると、外部委託は現実解であるとも言えます。次の業務が比較的外注しやすいと思います。
モダナイゼーションを考えるときに、サイバーリスクを意識しながら、適切な対策を講じることが必要です。間違いなくセキュリティーの知見は蓄積されており、社会的問題になっている今だからこそ、豊富なソリューション、サービスも登場しています。モダナイゼーションしたら「セキュリティーが心配」と考えすぎず、ITベンダー、コンサルティング会社に相談していただければ、相応の解決策がきっと見つかるはずです。
本ブログでは、モダナイゼーションを進めるうえで陥りがちな10の罠について、IBMの経験に基づき、傾向と乗り越え方をシリーズでお伝えしております。今後の解説もぜひご覧ください。