「ママ、お小遣いをもう少し増やして!」
こんなふうにお願いしたことはありませんか? でも、母親に「何に使うの?」と聞かれ、うまく説明できずに却下された経験があるかもしれません。
実は、このやり取りは企業のIT予算の管理とそっくりです。
企業では、IT部門が「もっと予算が欲しい」と言い、事業部門や経営層が「何に使うの?」と問います。
ここで重要なのが、「コスト削減」だけでなく、「ビジネス価値を最大化するための投資」を考えることです。
この考え方を支えるのがテクノロジー・ビジネス・マネジメント(TBM)というフレームワークです。
TBMの全体像は、「図:TBMの全体像」参照。
お小遣いをもらう子どもと、IT予算を管理する企業。意外と共通点があります。
| 子どものお小遣い帳 | 企業のITコスト管理 | |
| 収入 | お小遣い | IT予算 |
| 支出 | お菓子、ゲーム、文房具・本など | クラウド利用料、ソフトウェアライセンス、人件費など |
| 可視化 | 支出の記録 | ITコストの可視化 |
あなた(IT部門)が「お小遣い(予算)が欲しい!」と言うだけでは、母親(事業部門)には伝わりません。しかし、「友達と遊ぶための交通費が必要」「本を買って勉強するため」など、具体的に説明できれば納得してもらいやすくなります。
TBMの可視化は、単なる見える化ではなく、意思決定者に必要な情報を提供することを意味します。
例えば、あなたが毎月1,000円のお小遣いをもらっているとします。ある日、母親が「今月から800円にするわね」と言いました。
「えっ、なんで?」と驚くと、「節約しないといけないからよ」との答え。
確かに節約は大切ですが、突然の減額は影響を及ぼします。
企業のIT部門でも、単にコスト削減するだけではなく、どの投資がビジネス価値を生み出しているのかを考えることが重要です。
だからこそ、TBMを活用し、コストと価値のバランスを取ることが求められます。
お小遣い帳をつけることで、母親との交渉がスムーズになるように、TBMを導入すると、企業のITコスト管理が劇的に改善されます。
今回は、TBMの概要を説明してきました。次回はTBM実装の”こつ”をご紹介します。
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