2024年6月、IBM九州DXセンターとして福岡県北九州市に300名収容のオフィスをリバーウォーク北九州に開設、体制を拡充しました。これまで システム開発及び運用を中心に九州DXセンターの運営を担ってきた日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社(IJDS)に加え、日本アイ・ビー・エム・スタッフ・オペレーションズ株式会社(ISOC)によるビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)業務を開始いたします。本稿では、新たに開始するAI First BPOサービスについてご紹介します。
AI Firstとは、業務プロセスの一部をAIで効率化するのではなく、AIを前提に業務全体を再設計すること。生成AIを中心とした最新テクノロジーを駆使し、人が行う必要がない業務を徹底的に自動化、もしくは、人が行う業務の高度化、インテリジェンスを提供することで、飛躍的に業務・サービスの生産性・品質・価値を向上させることを意味します。これまでの“AIが業務や人を支援する”という考え方から、“AIができないことを人が補填する”という発想の転換です。
IBMでは、AI Firstが目指す姿を3つのステップで定義しています。
既にAIアシスト、AIエージェントのユースケースは、各業務領域で実現し始めています。
従来人ではないと対応が難しかった領域へも、AIを適用することが可能に
そして、現在IBMが検証を進めているのが自律型AIエージェントです。人がリクエストすると、AIが自らタスクを設計、マニュアルを読み込み、様々なアプリケーション、ワークフローと連携することで、自律してAIが一連の業務処理を完結させます。この自律型AIエージェントにより業務の正確性、生産性の飛躍的な向上が可能になります。
IBMが提供するAI First BPOは、AI活用による受託業務の自動化に留まりません。BPO受託業務だけでなく、お客様業務も含めたEnd to Endの業務改革を推進するとともに、リスキリング&付加価値業務へのシフト、生成AI活用に向けた知見の伝承といったお客様の組織変革の起爆剤となるために包括的に支援します。
受託した業務をAI活用により自動化するアウトソーシングのみに留まらない
IBMは、自分自身をクライアント・ゼロと位置づけ、新たな改革、テクノロジーの活用をまずは自社で試行、実践し、その学びに基づきお客様にサービスを提供しています。また、研究開発部門、自社製品を持っていることから裏付された業務・生成AI等のテクノロジーの深い知見を持った専門家が多く在籍すること、それを提供するために国内センター(地域DXセンター)、グローバルセンターと多様なデリバリー拠点を持っていることがAI First BPOを実現するIBMのケイパビリティと考えています。
IBMは、開発・運用に加え、AI Firstを実現する国内デリバリー拠点として地域DXセンターを全国に拡大しています。AI First BPOサービスにおいては、2024年4月からIBM沖縄DXセンター(那覇市)にパナソニック専任チームを増員して体制拡充、7月からはIBM九州DXセンター(北九州市)でAI First BPOサービスを本格稼働します。業務・テクノロジーの知見が豊富なコンサルタントとITエンジニア、業務運用スタッフが密連携してAI First BPOを実現する拠点として、日本アイ・ビー・エム株式会社、日本アイ・ビー・エム・スタッフオペレーションズ株式会社、日本アイ・ビー・エム・デジタルサービス株式会社の3社と各地域の自治体とが連携し、今後も強化していきます。
最新テクノロジーを活用したBPOにより、バックオフィス業務を徹底的にデジタル化・自動化。
社員を煩わしいノンコア業務から解放
人材育成・再配置支援を含めた包括的パートナーシップにより、付加価値業務へのリソース・シフトを実現。
社員に本来やりたい、活躍できる仕事を提供
さらには、
BPOでの生成AI知見を全社展開に向けた起爆剤に