長年にわたり様々な組織と協力して人事機能のモダナイズを進めてきた結果、ひとつの真実が繰り返し浮かび上がるのを目の当たりにしてきました。それは人事の未来はデータ駆動型にあるということです。それでも、人事担当者の多くは、今後数年で人事分野を再構築していくであろうツールやスキルを採用することにまだ躊躇っています。
わかります。ダッシュボードやデータ・モデルが好きだから人事部門に入ったわけではないのです。人のことを本当に気にかけているからこそ、人事担当者になったのです。ただ、人を気遣うということは、優れたサービスを提供するためにスキルを持っていなければならないということです。今、それはデータとAIリテラシーに対応するところから始まるのです。
人事とは人材管理を担う部署であり、人材は未来を担うものです。その未来を率いるなら、未来を作っていくツールを理解する必要があります。それはデータサイエンティストになるということではありません。自信を持て、洞察力に富んだ好奇心旺盛なユーザーになるということです。私はよく一緒に仕事をしている人事チームに「データ探偵」になるように勧めています。つまり、彼らがすでに持っている情報を活用して、パターンを発見し、ニーズを予測し、スマートな意思決定を下すということです。
AIのおかげで、この目標にはかつてないほど到達しやすくなっています。今日ではテクノロジーにより、データへのアクセスが民主化されてきています。自然言語クエリー、直感的なダッシュボード、ユーザーフレンドリーなインターフェースを通じ、技術的な専門知識を必要としないほどになっているのです。しかし、基本的なデータ・リテラシーのスキルが抜け落ちていると、このような強力で利用しやすいツールでさえ、価値は限られたものとなります。
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生成AIは、私たちの働き方を変えるだけではなく、複雑なポリシーから実行可能な要約を抽出したり、採用ワークフローを刷新したり、人事のレビュー・プロセスを向上するなど、人事の基本的な機能に革命をもたらしています。ただし、実りの多い実装にするには、新しいテクノロジーを活用するだけでなく、はるかに多くのものが必要です。成功するには、構造化データと非構造化データがどのように相互補完し合うかをつぶさに理解し、AIの学習メカニズムについての知見と、重大な意思決定において人による戦略的な監督が必要となります。こうした基盤がなければ、いくら強力なツールを導入しても十分な効果を発揮できないというリスクがつきまといます。
私の担当するコンサルティング業務では、人事チームがAI搭載プラットフォームを実装するのを手伝ってきましたが、ユーザーが基本を理解していないと採用が遅れることに気づきました。そこで弊社では人事担当がこの新しい力を身につけられるよう、学習の道のりを整備し、ワークショップを実施し、現場で役立つシナリオを作成しています。なぜなら、ツールを理解していなければ、トランスフォーメーションを率いることはできないからです。
デジタル・トランスフォーメーションが失敗するのは、テクノロジー不良のためではなく人が変化に抗うからです。人事部は、この課題に対応するうえで特別な役割を担っています。データの流動性とAIの好奇心をモデル化すると、組織全体に波及効果が生まれます。
IBMでは、AIトレーニングを必須とし、単なる形だけの導入ではなく、自信と創造性を育むことを重視しています。従業員には、AIで何ができるかだけでなく、日常業務にどう取り入れられるかを理解することが求められます。人事部門が率先して取り組める文化的な変化とは、まず自らが手本を示す意欲があるかにかかっています。
データとAIリテラシーは単なる技術的なスキルではなく、戦略上必須です。次のようなことをできるようになります。
AIの時代に最も成功する人事部門とは、この変化を負担ではなく機会として受け入れられる部門でしょう。データがあります。ツールもあります。今こそ、活用するためのスキルとマインドセットを構築する時です。
未来の働き方に従うのではなく、自ら導きましょう。
データ・サイロを排除し、複雑さを軽減し、データ品質を向上させることで、卓越した顧客体験と従業員体験を実現するデータ・ストラテジーを設計します。
watsonx.dataを使用すると、オープンでハイブリッド、かつ管理されたデータ・ストアを通じて、データがどこに保存されていても、すべてのデータを使用して分析とAIを拡張できます。
IBMコンサルティングと連携することで、企業データの価値を引き出し、ビジネス上の優位性をもたらす洞察を活用した組織を構築します。