製品サポート終了管理(PELM)活動の一環として、IBMは1989年にヨーロッパのお客様向けに製品回収プログラムの提供を開始し、長年にわたってこれらの活動を拡大、強化してきました。現在、IBMのGlobal Asset Recovery Services(GARS)は、中古やリース終了したIBM資産の社外への再販売、社内での資産の再利用と再導入、およびスクラップIT設備機器の廃棄に関する環境に配慮した責任あるプロセスの提供を担っています。
資産を直接再利用できない場合、厳格なプロセスと独自の製造基準を使用して再製造または再整備されます。資産は、特定のクライアント要件を満たすために再構成することもできます。部品は回収して再利用するだけでなく、外部に販売します。こうした実践により、IT設備の寿命が延び、新製品を製造する必要性が減ります。すべての再利用や再マーケティングの機会が終わると、残りのコンポーネントは材料の回収とリサイクルに送られます。
IBMの自主的な環境目標は、サポート終了製品を再利用またはリサイクルし、IBMの業務によって埋め立て地に送られる、または焼却される製品廃棄物の量が、処理される総重量の3%を超えないようにすることです。
2023年には、63の国または地域で約12,400トン(mt)のサポート終了製品とスクラップを処理しました。そのうち96.8%(重量)が再販売、再利用またはリサイクルに送られ、2.5%が廃棄物発電プロセスに送られ、0.7%が最終処理のために埋立地または焼却に送られました。これには、IBMとそのお客様によって生成されたサポート終了製品の両方が含まれます。
IBMは、1972年に導入したサプライヤーの環境評価プログラムを拡張する形で、1991年にPELM(Product End-of-Life Management)サプライヤーに対する環境評価について、企業全体での要件を確立しました。これらのサプライヤーに対して、取引を開始する前およびその後3年ごとに評価を行っています。IBMの目標は、法規制の順守および健全なマネジメント体制を含む、環境管理に注力しているサプライヤーのみを利用することです。
IBMは1995年に製品廃棄に関する報告を開始して以来、これまでに世界中で合計114万トン(25億1,000万ポンド)の製品および製品廃棄物を処理してきました。
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要請があった場合、IBMは、廃家電・電子機器(WEEE)に関するEU指令2012/19/EU第15条およびそれに基づくEU加盟各国の国内法への適用に従い、『指令2012/19/EU第15条の実施に関する処理施設向け情報に関するEICTA、CECED、AeAおよびEERAの共同ガイダンス』に基づいて、リサイクル業者に必要な情報を提供します。
多くの管轄区(国または地域、州、県、および/または都市)では、製造業者が製造および販売した特定の電子設備(パーソナルコンピューター、コンピューターモニター、関連アクセサリーなど)を無償でリサイクルするためのプログラムを作成することが義務付けられています。
IBMは、対象製品、バッテリー、または包装材のさまざまなリサイクル回収プログラムに参加しています。ただし、地域の規制によって異なります。お住まいの地域での回収とリサイクルの詳細については、次のサイトをご覧ください。
IBMは、特定のIBM Cryptographic Coprocessorカードの返品プログラムを確立しています。以下の水銀に関する情報シートには、このプログラムに関する情報と、プログラムが適用されるカードの部品番号が記載されています。これらのカードの返品に関する詳細については、IBMのprodinfo@us.ibm.comまでお問い合わせください。
Ricoh社のプリンター用消耗品返却プログラムに関する情報は、Ricoh Resource Smart RecyclingのWebサイトでご覧いただけます。