コグニティブ・エンタープライズとは

ビジネス改革の新時代が始まろうとしています。 企業は今、空前の収束を遂げるテクノロジー、社会、法規制の力に対峙しています。人工知能 (AI)、自動化、モノのインターネット(IoT)、ブロックチェーン、5Gの普及とともに、それらの影響力が相まって、標準的なビジネス・アーキテクチャーを変貌させていくことでしょう。「外部からの要求」であったこの10年のデジタル変革は、これら急激な発展を遂げたテクノロジーで利用されるデータが持つ、「内部から」の潜在能力にも及ぼうとしています。

このような次世代のビジネス・モデルを、私たちは「コグニティブ・エンタープライズ」と呼びます。

成功のための7つの鍵

「コグニティグ・エンタープライズ」とは何か。変革を成功させる7つの必須の施策とは何か。ビジネスの現場で得られた詳しい教訓とともに掘り下げて説明します。デジタル変革を目指す企業の全体像として、皆様の道しるべとなりましたら幸いです。

1. デジタル・ダーウィニズムが発揮されるプラットフォームの創出

  • ビジネス・プラットフォームは競争優位性を目的に構築されていますが、正確かつ戦略的な基準をコアとなるビジネス・プラットフォームに適用することが大切です。
  • プラットフォームは深い専門知識、オープンなワークフロー、データの相乗効果を利用して、エコシステム上で拡張できる可能性が必要です。
  • 勝利につながるビジネス・プラットフォームの創出を加速するには、デザイン思考、共創、アジャイル型のアプローチが必要です。
プラットフォームで実現するコグニティブ・エンタープライズの概要図

2. データにおける既存大手の優位性を活かす

  • 独自データや異種混合データとアナリティクスを統合し、積極的に文類、組み合わせ、新たな価値を提供すれば、ビジネス・プラットフォームのパフォーマンスを高めることができます。
  • 旬なコグニティブ・ワークフローと意思決定を実現するには、データの信頼性とバイアスの回避をまず考慮する必要があります。
  • データ権限に関する懸念と許可された情報へのアクセスはますます重要になります。

3. 変化に対応したビジネスを設計する

  • ビジネス・プラットフォームが持つ意図によってアーキテクチャーの形が決まり、ターゲットとなるコグニティブ・エンタープライズの運用モデルが遂行されます。
  • 俊敏性と柔軟性の実現には、アーキテクチャーに関するいくつかの基本的な選択肢を経て、先に進むための現実的な枠組みを構成する必要があります。選択肢とはワークフロー、データ、AI、コンピューティングに関するものです。 
  • ネットワークとエコシステム全体で、オープン・アーキテクチャーとハイブリッド・アーキテクチャーのインテリジェント・オーケストレーション(システムやソフトウェア、サービスなどの構築、運用管理の自動化)が必要です。

4. AI を軸にした企業ワークフローの再設計

  • お客様と接点のあるワークフローは、自動化され、エンドツーエンドであるだけでなく、人間的なものでなければなりません。
  • 適応可能な運用プロセスとワークフローは継続的に学習し、自己認識していきます。
  • プラットフォームのワークフローはオープンであり、エコシステムとネットワーク共通で使用可能です。

5.アジャイルを導入し、迅速に変更し、構築する

  • 戦略的な俊敏性とは、浸透しつつあるアジャイルな活動を、コアとなるプラットフォーム意図に合わせるためのものです。
  • 運用的な俊敏性とは、「フロー」を対象とし、ワークフローのボトルネックを削除するためのものです。
  • ビジネスにおけるDevOps 変革を実行する必要があります。

6. 人材を改革し、才能を発揮させる

  • 新しいビジネス・プラットフォームとワークフローには、新しいスキルの継続的な獲得が必要です。
  • AI はスキルの推論、労働力管理の変革、学習を可能にします。
  • アジャイルなチーム編成とは、瞬時なスキル移転とスキル開発を支援する、仕事における新しいパラダイムです。

7. 信頼とセキュリティーの獲得

  • ビジネス・プラットフォームにとって、セキュリティーは信頼と存続の観点から極めて重要です。しかし企業側では、顧客や従業員体験とのバランスも考慮する必要があります。
  • 企業は、主要なワークフローやデータ・ソースに即して、人的な要素と機械的な要素の両方を保護しなければなりません。
  • ビジネス・プラットフォームのエコシステムでは、迅速なコラボレーションと洞察を促す、関係者間のオープン・ネットワーク型のアプローチでセキュリティーに関して取り組む必要があります。

コグニティブ・エンタープライズの構成要素

コグニティブ・エンタープライズの鍵となる構成要素表

すべての階層における課題解決・改善をIBMサービスがご支援いたします。 最初のステップとして、まずは IBM Garageにて、一緒にアイディアの創出から始めませんか。

デジタル変革を推進する「変革実現のための全体アーキテクチャー」

「デジタル変革」へと進化するためのロードマップを提示し、企業全体の次世代IT戦略を業界ごとにまとめたものです。企業文化も含めた全体の中で、AIをはじめとしたテクノロジーを活用し、企業の継続的な成長をITの観点で検討できるようにしています。このアーキテクチャーは銀行、保険、製造、公共、ヘルスケアなど業界ごとに定義しています。

サービス一覧

デジタル戦略、企業文化変革

戦略策定・創造性・テクノロジーそれぞれの分野のIBMのエキスパートが一体となって企業のデジタル変革を支援します。

業務プロセス、人財、最新テクノロジー(AI、ブロックチェーン、自動化)

インテリジェント・オートメーション・テクノロジーをご使用のビジネス・プロセスに統合することによって業務運用を刷新します。

アプリケーション、インフラ

デジタル変革の原動力であり、ビジネス成長と革新の鍵となるハイブリッド・クラウド・インフラストラクチャーを最大限に活用できるように支援します。

事例

JFEスチール株式会社

膨大な文書情報をAI手法で解析して保守・保全のナレッジを抽出し、異常が発生した製鉄装置を早期復旧。経験の浅い担当者への技術継承を可能にしました。

トラスコ中山株式会社

基幹システム刷新を“デジタル・トランスフォーメーションの好機”と捉え、業界をまたいだサプライチェーン全体の業務革新を実現しています。

参考資料

THINK BUSINESS ビジネスを[再定義]するメディア

ビジネスの変革を考えるヒントをお届けする日本IBMのWebメディアです。経営者やリーダーが、変革を実践し成功させるために成すべきことを、各界のイノベーター、変革をサポートするコンサルタント・専門家の知見を集めることで導き出していきます。

グローバル経営層スタディ

IBM グローバル経営層スタディは、すべてのビジネスリーダーにとって重要な4つの責務を明らかにし、企業のデジタル変革とさらなる業績向上にお役立ていただいています。

IBM Institute for Business Value

IBM Institute for Business Value は、IBMのビジネス・シンクタンクであり、重要な業界固有の問題や全業界に共通する企業経営の課題に関して、事実に基づく戦略的見識を経営者の方々に提供しています。

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