SAP ERPのマネージド・クラウドへの行程はどの程度進んでいますか?

By: IBM Services

SAP ERPとは

SAPによるERPの定義では次のことを考慮しています。「...企業運営に必要なすべてのコア・プロセス、つまり財務、人事、製造、サプライ・チェーン、サービス、調達などを、ERPは最も基礎的なレベルで1つのシステムに統合する。」

SAP ERPアプリケーションの移行

多くのITリーダーがSAP ERPアプリケーションのクラウドへの移行を念頭に置いています。最近のFrost & Sullivan社のレポートによると、米国を拠点とした企業のうち26%では少なくとも一部のSAPワークロードにSAPのクラウド・ベースのS/4HANAシステムを導入済みであり、44%の企業が同様の計画をしているとのことです。

とは言え、単にクラウドに移行すればよいというものではありません。SAPアプリケーションを管理できるスキルの高い専門家を見つけることや移行するアプリの特定、そしてセキュリティー上の考慮事項まで、課題は多岐にわたります。適格なマネージド・サービス・プロバイダーであれば、ITリソースの負荷を軽減して合理的に導入することができます。

SAP ERP環境の管理についてクラウド・サービス・プロバイダーに確認すべき、3 つの質問があります。

  1. SAPアプリケーションの稼働状態を確実に維持する方法は?
  2. 価値を高めるためにどのような革新的テクノロジーを統合できるのか?
  3. どのような手順でクラウドでのSAP展開を成功させるのか?

詳細はこちら:クラウド・プロバイダーを選択する際の考慮点  

クラウドでのSAP ERPへの移行の管理

「多くの企業は基幹業務ビジネスのプロセス実行にSAPを使用しており、クラウドへの移行を考えています。しかし移行を先延ばしにしている企業もあります。移行したくないわけではなく、情報保護、レジリエンシーや法規制準拠に関する懸念から躊躇しているのです。」このようにIBMのエンタープライズ・アプリケーション・ソリューション・ディレクターMadhuri Chawlaは述べています。

Frost & Sullivan社が調査した270社以上の米国企業のうち、68%が企業のデータセンターからクラウド環境に移行する際に「ワークロードやデータの移行における乗り越えられない壁」に直面する、と彼女は指摘します。Chawlaはまた、「企業の58% が、組織内のクラウドに関する専門知識が不足していると回答している」と付け加えました。

Frost & Sullivan社とIBMは、ユーザーからの6つの考慮事項と教訓に関するリストをまとめ、ERPのクラウドでの展開に関する重要な考慮事項、そしてマネージド・クラウド・サービスがそこでどのように役立つのかを紹介しています。

セキュリティー: 78%の企業が、クラウドでのERP展開を検討する際にはセキュリティーが最重要課題であると考えています。マネージド・クラウド・サービスのアプローチを取ることでこの懸念を払拭できます。マネージド・クラウド・サービスにおける最も価値の高いメリットについての質問では、76%のユーザーがSAPとOracleのワークロードに対するセキュリティーの向上であると挙げています。

ROI: IT部門はクラウドに夢中であっても、管理者はそうでもないかもしれません。強力なビジネス・ケースを示すことで、プロジェクトを前進させることができます。IBMとFrost & Sullivan社のレポートによると、ユーザーのうち70%がより迅速なサービスの提供を、68%がより優れたカスタマー・サービスの提供能力を、そして66%がマネージド・クラウド・サービスによるERPワークロードの最適化を指摘しています。

SAPアプリケーションで見込まれる節約額の計算

移行: ビジネス上重要なアプリケーションやデータの大量のワークロードをデータセンターからクラウドに移行することは、考えるだけで圧倒されるものです。マネージド・クラウド・サービスが、明確な戦略とそれを実行するための経験を提供してこれを支援します。加えて、移行試験済みの自動化ツールと訓練がリスクを軽減しながらプロセスをさらに進めていきます。

基幹業務(LoB): レポートによると、ITリーダーの69%が、IT部門が単独でアプリケーションの導入方法を決定することについて基幹業務(LoB)スタッフが懸念していると述べています。またLoBによる管理が無許可のクラウド・アプリケーションや「シャドーIT」を生み出しています。マネージド・クラウド・サービスはLoBへの即応性を改善することで、このような信頼の溝を埋めることができます。レポートによると、現在の米国におけるマネージド・クラウド・サービス・ユーザーの「70%はマネージド・クラウド・サービスによってサービスやアプリケーションをLoBのユーザーに迅速に提供できるようになった」ということです。

コンプライアンス: 一部の組織(特にドイツ、フランス、ロシア)では、データの権利に関する制限が課題となっています。これらの管轄内で作成されたデータは物理的にそこから出すことはできません。マネージド・クラウド・サービスではコンプライアンスに関する支援が可能です。76%が、SAPやOracleのワークロードについてのコンプライアンス・レポートが改善されたと回答しています。

適切なパートナー: 適切なサービス・プロバイダーを見つけることが重要です。上記調査のユーザーは、以下のような特性が最も求められると結論付けました。

  • 社内アプリケーションとERPワークロードの統合
  • セキュアなクラウド・プラットフォームのデモンストレーション
  • セキュリティーに関するSLAのプロビジョニング
  • クラウド・サービス・パラメーターのカスタマイズ
  • ERPベンダーとの既存の関係、および互恵関係

マネージド・クラウド・サービスによるSAP導入の変革。ユーザーからの6つの教訓

 

ケース・スタディー

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ブログ

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こちらのリンクもご覧ください: SAPアプリケーション向けのマネージド・サービスOracleアプリケーション管理デジタル・ワークプレース・サービス

 

出典:

1. エンタープライズ・リソース・プランニング(ERP)市場が2023年までに全世界でUSD470億超え、AP通信プレスリリース、2019年1月25日

https://www.apnews.com/b9b1a472aaba47b4836886d606a010b2

2. SAP ERP、ウィキペディア

https://en.wikipedia.org/wiki/SAP_ERP

3. SAPサービス・プロバイダー、IT Central Station

https://www.itcentralstation.com/categories/sap-service-providers