自律運用によりIT部門は自主管理が可能になり、事後ではなく事前に問題に対処できるアプローチを提供することで、高い信頼性と大幅なコスト削減の機会がもたらされます。2020年のIBVの調査(PDF、400KB)によると、調査対象企業の80%がオートメーションによる収益性の向上を期待していました。しかし、デジタル・トランスフォーメーションを効果的に実施するには、戦略的なアプローチが必要です。 AIとオートメーションをIT運用に組み込むことで、データを整理し、ビジネスに影響を与える可能性のある問題に優先順位を付け、熟練した従業員の時間を節約できる新しい機能が追加されます。
ITコントロール・タワーは運用がどのように機能しているか、システム全体を包括的なビューで把握することができます。CIOは、アプリケーションの詳細なパフォーマンス・データとリソースの管理方法を確認できます。CTOは、この情報をもとに、製品やプロバイダーの増強の必要性を判断できます。そして、CEOはさまざまなビジネス・メトリックやビジネス・インテリジェンス・アプリケーションにアクセスできます。
平均検知時間(MTTI)などのシステム全体のリアルタイムのメトリックを取得することが、ITの自律運用の原動力となります。可観測性を向上させると、IT運用をエンドツーエンドで追跡できるようになり、アプリケーション、データ、プロセス全体で発生する重要なイベントの特定とその場所の検出が容易になります。
受信するITテレメトリーの量やスピードによっては、スタッフを簡単に圧倒してしまいます。企業は受信データを効果的に管理するために、AIを導入することで、受信イベントの意味とそれらの迅速な解決方法を理解できます。IT担当者の異動で失われがちな制度的知識を維持するのにも、AIが役立ちます。
¹ Total Automation: The Future of Intelligent Enterprise Execution(トータル・オートメーション:インテリジェントな企業経営の未来)(451 Research、2022年7月)で報告された、451 ResearchのVoice of the Customer: Macroeconomic Outlook, Corporate IT Spending, Digital Transformation and Cloud Services 2020 survey of 237 IT decision-makers(顧客の声:IT意思決定者237名を対象とした2020年のマクロ経済の見通し、企業のIT支出、デジタル・トランスフォーメーション、クラウド・サービス)の結果に基づく。