05:実装

アプリケーション可観測性のビジネス・ケースの構築

アプリケーション可観測性は、業務の効率と生産性を向上させます。これはそのまま、企業の収益性向上につながります。

Forrester社による(IBMの委託)調査によると、AIOpsと可観測性を組み合わせることでMTTR(修復までの平均時間)が50%削減されることが明らかになりました。またForrester社は、企業が計画外のアプリケーションのダウンタイムを削減すると、収益源となるアプリケーションの可用性が15%向上することも指摘しています。この調査では、さらにこのようなメリットも明らかになりました。⁶

  • インシデント発生件数の50%削減
  • 誤検出のインシデントの修復に費やされた時間の80%削減
  • 計画外のアプリケーションのダウンタイムの削減
  • アプリケーション・パフォーマンスの可視性の向上
  • 問題修正時間の75%削減



さらに可観測性で得られる包括的なビューにより、ビジネス上重要なアプリケーション、ネットワーク、システム、データ・パイプラインのパフォーマンスを最適化しやすくなります。結果として効率性が高まることで、顧客や従業員は卓越した体験が得られるようになります。

KPIを設定して従業員を成功に導く

企業でデジタル・トランスフォーメーションを実現することは容易ではなく、新しいテクノロジーに対する抵抗はどの企業でも見られる光景です。可観測性やその他のAIベースのソリューションを着実に導入するには、押し寄せる自動化の波をオープンな態度で受け入れる企業文化を、業務の一環として醸成していくことが必要です。

それにはまず、KPIを設定すると同時に、あなたの企業にとっての成功とは何を指すかを定義することから始めましょう。ベースラインもベンチマークも無ければ、せっかく収集・分析されたデータも無駄になります。

次に、自動化と可観測性が従業員の負担を軽減し、働き方が変わることを確実に理解してもらいます。例えば、これまでは専門チームが問題の発見と修正に費やしていた時間はどの程度でしたか?その時間を短縮できていたら、チームはより価値のある作業に従事できていたのではないでしょうか?従業員の業務改善を目的とした自動化を導入すれば、貴重な業務時間を有意義な仕事の達成により多く割くことができるという大きなメリットがあります。

イノベーション・ワークショップをスケジュールして戦略を構築

どの企業にも様々なニーズと課題があります。またテクノロジーが日進月歩で進化する今日では、デジタル・トランスフォーメーションのジャーニーのどの段階においても、ビジネスの業績を向上させるために自動化と可観測性を導入することが可能です。

IBMでは無料のコンサルティングをご用意しておりますので、IBMのエキスパートにお客様のご要望をお聞かせください。このコンサルティングでは、今日のテクノロジーの傾向や業界のベスト・プラクティスをご紹介するだけでなく、お客様に実際にデザイン思考セッションを体験していただいたり、お客様のビジネス内容に合わせてカスタマイズしたアクション・プランの作成もご支援いたします。

06:ソリューション

可観測性を実現するIBMのオファリング