高い柔軟性とコスト削減が期待されるクラウド・サービス・プラットフォームの急増に伴い、多くの組織はITインフラストラクチャーを更新し、既存のオンプレミス・データセンターからワークロードを移行しています。データセンターのインフラストラクチャー関連コストが増加し、使用効率が低下している上、オーバープロビジョンが一般的になっているのであれば、今こそデータセンター戦略を再考する好機でしょう。
IBM® Turbonomic®プラットフォームにより、データセンターを次世代エコシステムの主要な手段として再認識できるようになります。Turbonomicソフトウェアは、アプリケーションのリソース・レベルを自動的に最適化しながら、ビジネス・ニーズに合わせてリアルタイムで動的にスケーリングします。モダナイゼーション戦略により、より効率的なデータセンターを構築することで、よりよいビジネス成果が得られます。
Turbonomicソフトウェアは、アプリの需要とリソース供給レベルを継続的に分析します。リソースの集中化を回避し、待ち時間の影響を低減するだけではなく、パフォーマンスを危険にさらすことなくすべてのハードウェアを安全に使用できるようアクションを自動化します。
サイズを適切に調節することにより密度を安全に高め、過剰な割り振りによるリソースの競合を回避します。仮想マシン(VM)のサイズを適切に調節する際、Turbonomicソフトウェアは、VMの仮想メモリー、CPU、ストレージ、IOPS、待ち時間、スタック全体の要求を考慮します。
Turbonomicソフトウェアは、各ワークロードがストレージから得られる体験を理解し、ストレージと基盤となる配列の可用性やパフォーマンスとの関係を把握しています。これにより、パフォーマンスを中断したり、配列自体の再構成を強制したりすることなく、仮想化レイヤーでのデータ移動によりストレージ・デバイスを最適化できます。
Turbonomicソフトウェアは、リアルタイム環境の正確なビューを使用して、拡張やワークロードの移行に必要な物理的インフラストラクチャーの量など、お客様が定義した変更をシミュレートします。継続的なデータセンターの自動化と最適化により、チームが思い描くシミュレーションを実行できます。
どの時点でも、サーバー・クラスターにはバランスのとれた空き領域がない可能性があります。これに対処するため、Turbonomicソフトウェアは、「スーパー・クラスター」または仮想プールを作成し、要求が増加したときにワークロードがクラスター間を移動できるようにして、累積リソースの合計量を解放します。これにより、データセンター内のより高い伸縮性、優れたパフォーマンス、クラウドの経済性を向上します。
新しいアプリケーションを導入する場合は、どのクラスターが利用可能な容量を持ち、関連するすべてのポリシーに準拠しているかを把握する必要があります。Turbonomicソフトウェアは、単一のAPI呼び出しでこれらすべてに応答し、既存の編成ツールを使用して自動的に配置を行います。ServiceNowなどのワークフローやチケット作成ツールとの統合もサポートしています。
初期配置から継続的な管理まで、ワークロードは常にパフォーマンスとコンプライアンスの目標を達成します。安全かつ継続的に、信頼性の高いサービスを提供します。
クラウドが拡大しても、データセンターが優れた運用をし続けるためには、自動化が重要な役割を担っています。
自動化されたリソーシングと高性能なアプリケーションにより、顧客体験、ITスタッフの生産性、データセンター・インフラストラクチャーのコストを年々改善します。
統合する理由
コストの削減、効率性の向上、セキュリティーの強化など、データセンターのハードウェアを統合し、より広範なデータセンターの最適化に向けて移行すべき理由は数多くあります。端的に言うと、ハードウェアの数が減れば、購入・保守・管理・監視にかかる労力やコストも少なくなります。さらに、データセンターの改善によりデジタル・トランスフォーメーションを成功へと導くことができます。
組織が今後のクラウド移行のためにデータセンターを統合する場合でも、既存のプライベート、パブリック、ハイブリッドクラウド環境またはマルチクラウド環境下で統合する場合でも、オンプレミスによる効率化を図る場合でも、Turbonomicプラットフォームを使用するとそのプロセスを加速化できます。Turbonomicソフトウェアは、お客様に代わってデータセンターの変革を計画し、プロセス全体を通じた基幹業務アプリケーションのパフォーマンス確保を支援します。
計画立案
当社が立案する計画を通じて、組織が保持できるハードウェアや保持すべきハードウェアを把握することができます。Turbonomicソフトウェアは、計画立案に際して各種ハードウェアの効率性と減価償却スケジュールを考慮し、リース期限が切れる時期を示すタグを表示します。組織がデータセンターの統合を目指す場合は通常、少数のホストに絞り込むことから始め、続いて少数のデータセンターへの統合を行います。当社は、次のプロセスに関する計画を立案します。
オンプレミス最適化計画
ハードウェア更新計画
ホスト廃棄計画
計画を選択する前に、組織はハードウェアを最大限活用するためにテストや開発の規模を再検討する必要があります。
実行
統合の目的は、ダウンタイムを最小限に抑え、データセンターのハードウェアとリソースの使用を最適化することです。少数のホストへの統合を終えたら、続いてデータセンター数を削減することをお勧めします。vCenterとデータセンター間であっても、クラスターをマージするための適切なポリシーを定めることで、仮想マシンの新しい移行先へのライブ・マイグレーションを実行できます。
クラスターのマージ計画
仮想マシンの移行計画
この計画により、マシンをあるクラスターから別のクラスターに移動できます。
Turbonomicプラットフォームは、安全に自動化を実装できる継続的な最適化を実現します。つまり、支出の削減、パフォーマンスの確保、ビジネス価値の最大化のためにFinOpsを採用するクラウド・オペレーションやエンジニアリングの担当部署にとって最適なプラットフォームです。
Turbonomicプラットフォームは、インテリジェントな自動化により使用効率を高め、エネルギー・コストと二酸化炭素排出量を削減し、サステナビリティーを促進します。
Turbonomicプラットフォームは、AIによる自動化とクラウド・コスト最適化ソリューションにより、アプリケーションのパフォーマンス(従来型とクラウドネイティブ型)を維持し、クラウド・インフラストラクチャー・コストを最適化します。