概要
IBM® SPSS® Advanced Statisticsは、1変量と多変量の分析手法とモデルの高度なセットを提供します。これには、一般化線型混合モデル(GLMM)、一般線型モデル(GLM)、混合モデル、一般化線型モデル(GENLIN)、一般化推定方程式(GEE)などの手法が含まれます。データからさらに深い洞察を得て、製造業、製薬業、市場調査などの各分野における実環境の問題を解決できます。
このモジュールは、オンプレミス版のSPSS Premiumエディション、およびサブスクリプション・プランのCustom Tables and Advanced Statisticsアドオンに含まれています。
主要な機能
一般線型モデル(GLM)
従属変数と複数の独立変数の間の関係性を表します。設計と対比の柔軟なオプションを使用して、平均値と分散の推定、および平均値の検定と予測を行います。離散型と連続型の因子を組み合わせてモデルを構築します。非線型の結果を予測する場合は、線型混合モデルを使用すると、さらに正確性が高まります。分割プロット設計、固定効果共分散を使用したマルチレベル・モデル、任意配列完全ブロック設計など、多数のモデルを作成できます。
一般化線形モデル(GENLIN)
正規分布している従属変数を扱う従来の線型モデル、2値型データを扱うロジスティック・モデルやプロビット・モデル、度数データを扱う対数線型モデル、およびその他の標準的でない回帰型モデル等に関して、共通の枠組みを提供します。順序回帰、Tweedie回帰、ポアソン回帰、ガンマ回帰、負の二項回帰など、多数の一般統計モデルを適用します。
線型混合モデル/階層線型モデル(HLM)
相関関係と非定常的な変動を示すデータの平均値、分散、共分散をモデル化します。分割プロット設計、固定効果共分散を使用したマルチレベル・モデル、任意配列完全ブロック設計など、多数のモデルを作成できます。11種類の非空間的共分散タイプから選択できます。反復測定の数が異なる場合、それぞれのケースの時間の間隔が異なる場合、あるいは両方の場合など、反復測定データを処理するときに、より精度の高い結果を得られます。
一般化推定方程式(GEE)
一般化線型モデルを拡張して、相関性のある経時データとクラスター化されたデータを処理します。対象内の相関をモデル化します。
一般化線型混合モデル(GLMM)
調査データ、企業データベース、Webからダウンロードしたデータなど、事実上あらゆる種類のデータ・セットにアクセスし、管理と分析を実行できます。顧客満足度のレベルが低、中、高のどのカテゴリーに入るかなどの非線型の結果を予測する場合は、序数を使用するGLMMを実行すると、より精度の高いモデルを構築できます。
ライセンス・バージョンのすべてのモジュール機能を見る
以下のリンクをクリックして、ライセンス・バージョンのすべてのモジュールと機能が記載されたPDFをご覧ください。
複数のSPSS Statisticsパッケージ
2つの実装オプション(従来のライセンスまたはサブスクリプションのバージョン)から選択してください。このモジュールは、SPSS Statisticsの従来のライセンス・パッケージの一部です。SPSS Statisticsパッケージを比較して、どのような場合にこのモジュールが適しているかを確認するには、以下の製品ページのリンクをクリックしてください。モジュールは従来のライセンス・バージョンとのみ互換性があります。サブスクリプション・バージョンは、3つのオプションのサブスクリプション・アドオンで同じ機能を提供します。
生存分析手法
部品故障、死亡率、生存率などの終結現象を把握するために用意された柔軟で包括的な一連の手法の中から選択できます。Kaplan-Meier(カプランマイヤー)を使用して事象発生までの時間の長さを測定します。Cox回帰を選択すると、応答までの時間や応答持続時間を従属変数として使用した比例ハザード回帰を実行できます。
技術的詳細
ソフトウェア要件
- オンプレミスの場合: Premiumエディションの購入。
- サブスクリプション・プランの場合: Custom Tables and Advanced Statisticsアドオンの購入。
ハードウェア要件
- プロセッサー: 2 GHz以上
- モニター: 1024*768以上
- メモリー: 4 GBのRAMが必要、8 GB以上のRAMを推奨
- ディスク容量: 2GB以上