よくある質問
FAQ
ご利用にあたって
IBM MQと他のメッセージング・ソリューションとの違いは何ですか?
1回限りのメッセージ配信:IBM MQを使用するとデータは1回しか配信されません。これは、IBM MQは異なるサービス品質を備えているために、他のソリューションのようにデータが重複したり、失われる可能性がないからです。
トランザクション: IBM MQはトランザクションを使用してすべてのメッセージを処理するため、障害が発生した場合でも期待通りの動作が保証されます。
非同期:ネットワークまたはアプリケーションが使用不可になった場合、同期ソリューションは失敗します。IBM MQのような非同期ソリューションはそのデータを保護し、システムが再び使用可能になった時に転送を再開します。
メッセージの暗号化:保存されているデータを保護するソリューションは多数あります。一部のソリューションはディスクを保護しますが、IBM MQ Advancedはメッセージ・データ自体を保護します。ディスクがハッキングされ、ディスクのみが暗号化されている場合、そのディスク上のすべてのものは脆弱になります。メッセージ自体を保護することで、お客様は安心を得ることができます。
試用版または開発者版がありますか?
- IBM MQ 90日間試用版
- 開発者向けIBM MQ Advanced
- IBMMQ on IBM Cloud試用版
IBM MQではどのような管理およびモニタリングのオプションが提供されていますか?
- IBM MQ Consoleは、管理および構成用のWebベースのグラフィカル・コンソールです。
- IBM MQエクスプローラーはEclipse上に構築されたグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)を備え、ローカルまたはリモートのどちらでホストされているかにかかわらず、IBM MQオブジェクトの管理およびモニターに使用されます。詳しくは、IBM MQ Explorerの概要をご覧ください。
- MQSCのコマンドは、スクリプト記述または対話式コマンド行に使用されます。これらのコマンドを使用すると、すべてのキュー・マネージャー・オブジェクトを構成および管理できます。詳しくは、MQSCリファレンスをご覧ください。v9.0.4(以上)を使用しているお客様は、RESTを用いて任意のMQSCコマンドを送信できます。
- プログラマブル・コマンド・フォーマット(PCF)では、ネットワーク内のPCFをサポートする任意のキュー・マネージャーとプログラムとの間で交換できるコマンド・メッセージと応答メッセージを使用します。PCFは、キュー・マネージャーをプログラマブルに構成および管理する方法を提供します。詳しくは、プログラマブル・コマンド・フォーマットの概要をご覧ください。
ヘルプを受けるにはどうすればよいですか?
ヘルプの入手に最も便利な方法については、こちらをご覧ください。
IBM MQとは?
IBM MQは、データの保存場所がオンプレミスであるかクラウド上であるかを問いません。アプリケーション、サービス、システム間でのデータの送受信に役立つ、市場をリードするメッセージング・ソリューションです。IBM MQは、セキュリティーの確保と、トランザクション・ベースのメッセージの1回限りの配信を保証することで、アプリケーションに対する変更要件を排除し、接続をシンプルにすることができます。
IBM MQはどこで実行できますか?
IBM MQは、汎用的なメッセージング・ソリューションです。これを実行できるのは、オンプレミス(ソフトウェアを使用)、最適化されたアプライアンス、メインフレーム、単一クラウド環境またはマルチクラウド環境です。
IBM MQのどのバージョンを使用すべきですか?
IBM MQのすべてのバージョンで、メッセージはアプリケーション、システム、サービス間で非同期的に送信されます。すべてのバージョンで、メッセージは1回限り送信され、トランザクション・サポート機能および持続性機能が標準装備されています。また、データはネットワーク上で保護され、高可用性や障害復旧の機能が提供されます。IBM MQは、オンプレミス、IBM z/OS®、クラウド内のいずれでも使用可能です。
エンドツーエンドの暗号化またはファイル・コンテンツ・データをメッセージとして送信する場合は、IBM MQ Advanced、またはIBM MQ Advanced for z/OS VUEにアップグレードする必要があります。この機能は、IBM MQ Applianceでは標準機能です。
お客様にIBM MQの専門知識がほとんどない場合、または既存のIBM MQインフラストラクチャーを統合する場合は、IBM MQ Applianceをお勧めします。
クラウドで作業している場合、IBM MQ環境をより簡単に管理するためのホスト・サービスであるIBM MQ on IBM Cloud™をお勧めします。ホスト・バージョンが必要ない場合は、他のクラウド(IBM Cloud Private、Amazon Web Services、Azureなど)でIBM MQを使用することもできます。
IBM MQの新しいバージョンはどのくらいの頻度でリリースされますか?
IBM MQのメイン・リリースは、約2年ごとに、長期サポート(LTS)と呼ばれるモデルを通じてリリースされます。あるいは、新しいコンテンツを毎年3、4回提供する継続的デリバリー(CD)モデルを用いて、新機能をより迅速に導入することもできます。CDで提供されるコンテンツは次回の長期デリバリー・バージョンに含まれているため、これはどのような新規機能が投入されるのかをプレビューしたり、新規機能を早期に使用できる優れた方法です。
LTSリリースおよびCDリリースとは何ですか?
LTSリリースは、最高レベルの安定度が要求されるシステム向けのリリースです。サポート期間中のアップデートには、特定された問題や脆弱性に対する修正が含まれます。CDリリースでは、新しい機能が定期的にIBM MQに追加されます。CDリリースは、次回のLTSリリース・サイクルを待たずにIBM MQの最新の機能を利用したいお客様向けです。修正は、LTSと最も新しい2つのCDリリースでのみ提供されます。
アップグレードを行う方法を教えてください。
担当のIBM営業担当員またはIBMビジネス・パートナー担当員にお問い合わせください。連絡先フォームを使用していただくこともできます。
サポート・オプションにはどのようなものがありますか?
1年間のサポートが、IBM MQの最初の購入コストに含まれています。 そのため、サブスクリプション料金の支払いを続行することで、お客様は最新バージョンに更新できます。サブスクリプションの支払いを停止した場合、お客様が最新バージョンにアップグレードするには、再活動化料金を支払っていただく必要があります。お客様が必要なマイグレーション計画を立てるのに必要な時間を提供するために、バージョンのサポートの終了は通常2年前に発表されます。これに対してサポートの延長を交渉することも可能ですが、アップグレードして最新の機能と修正を入手していただくことをお勧めします。
CDオプションを選択されたお客様のサポート期間は短縮されます。これは、このお客様は新しいリリースが使用可能になり次第これらのリリースの配信を受け取れるからです。
IBM MQを起動し、稼働させるのにはどの程度の時間がかかりますか?
IBM MQでは、数分で稼働を開始できます。詳しくは、IBM developerWorks®のLearnMQをご覧ください。
IBM MQは安全ですか?
IBM MQは、Transport Layer Security(TLS)を使用してネットワーク上のデータを保護します。IBM MQ Advanced、IBM MQ Appliance、またはIBM MQ Advanced for z/OS VUEにアップグレードすることにより、保存中のデータを暗号化してエンドツーエンドのデータ保護を実現できます。暗号化されるのはディスクではなく、メッセージであるため、安全性がさらに向上します。さらに、ファイル・データも保護されます。
ファイル・データをIBM MQ経由で転送できますか?
ファイル転送管理機能は、IBM MQ Advanced、IBM MQ Appliance、およびIBM MQ Advanced for z/OS VUEで提供されています。 これにより、既存のIBM MQネットワーク全体でファイル・コンテンツ・データをメッセージとして送信できます。ファイル転送エージェントは再配布可能で、IBM MQ Advanced、IBM MQ Appliance、またはIBM MQ Advanced for z/OS VUEのキュー・マネージャーに対して実行する場合、無料で使用できます。
IBM MQにはフェイルオーバー機能が装備されていますか?
高可用性機能および障害復旧機能は、すべてのIBM MQ製品に含まれています。IBM MQおよびIBM MQ Advancedでは、マルチインスタンス・キュー・マネージャーおよびネットワーク・ファイル・システム・ソリューションが提供されます。IBM PowerHA® for IBM AIX®(旧称:HACMP)またはMicrosoft Cluster Service(MSCS)を使用すると、高可用性マネージャーを使用可能にできます。さらに、ネットワーク接続ストレージの同期複製により、オフサイト・バックアップが可能となります。
それぞれのMQ製品では、以下のような追加機能が提供されます。
IBM MQ Advanced:複製データ・キュー・マネージャー(RDQM)を使用すると、ログやデータを他の2つのシステムに同期複製できます(IBM MQ on Linuxのみ)。また、RDQM(2ノードのみ)を使用した非同期複製および同期複製によって、手動フェイルオーバーが可能です。
IBM MQ Appliance:アプライアンス間での複製
IBM MQ for z/OS:共用ストレージ機能とピア・リカバリー機能を備えた、高可用性のキュー共有グループ
IBM MQ on Cloud:複数の使用可能なインスタンスとネットワーク・ストレージ全体でのキュー・マネージャーの自動フェイルオーバー
IBM MQでは、どのようなデータ保全性が提供されますか?
IBM MQは、以下のようなメッセージの持続性機能とトランザクション機能によって、非常に高レベルのデータ保全性を提供します。
- システムのいかなる部分での再始動後も存続可能な持続メッセージ。 いったん持続メッセージがIBM MQシステムに正常に受信されると、ネットワークまたはシステムの終了時や障害時でも、そのメッセージが失われることはありません。
- アプリケーションによって実行されるメッセージング操作は、アプリケーション・サーバーやデータベースなどのグローバル・トランザクションを利用して、他のリソースと連携させることができます。これは、IBM MQをトランザクション・コーディネーターとして使用しても、リソース・マネージャーとして使用しても可能です。
IBM MQがサポートするAPIはどれですか?
IBM MQ APIは以下をサポートします(ただし、これらに限定されるものではありません)。
- MQI
- JMS(Java Message Service)スタイルのAPI
- MQTT
- MQ Light
IBM MQ CDリリースでは、管理REST APIおよびメッセージングREST APIが使用可能です。
IBM MQの機能に関する情報はどこで入手できますか?
IBM MQパフォーマンス・レポートについては、IBM MQファミリー - パフォーマンス・レポートをご覧ください。
初心者向けのIBM MQに関する情報はどこで入手できますか?
developerWorksのLearnMQにアクセスして情報やチュートリアルを入手すると、IBM MQを理解し、数分で開始できるようになります。
詳細な技術情報はどこで入手できますか?
IBM Knowledge Centerにアクセスすると、IBM MQ、IBM MQ for z/OS 、IBM MQ Applianceに関する詳細な技術情報を入手できます。
改善すべき点を伝えるにはどうすればよいですか?
IBMの機能強化の要求ページで、機能強化を要求したり、既に要求されている機能強化に賛成票を投じることができます。