iPhoneまたはiPadでリアルタイムの検査を実施
IBM® Services Software Inspector Portable(Inspector Portable)は、既存のiOSまたはiPadOSで利用できるモバイル・アプリケーションです。IBM Maximo Visual Inspectionの機能を活用してiPhoneやiPadでCore MLコンピューター・ビジョン・モデルを実行することで、モバイル端末による目視検査を可能にします。Inspector Portableが採用するコンセプトにより、お客様は段階を追いながら複数の検査を実行できます。検査手順はiPhoneやiPadで動作するコンパニオン・アプリケーションのIBM Services Software Inspection Workbench(Inspection Workbench)を使って簡単に作成できます。

主要な機能
ネットワーク接続なしで障害を判別
iPhoneやiPadで動作するCore MLコンピューター・ビジョン・モデルを利用して、オフラインで使用している場合でも障害、損傷、その他の異常が存在するかどうかを判別して、作業員が即時に適切な措置を講じることができます。
AIモデルを5G対応のiPhoneに導入
Core MLコンピューター・ビジョン・モデルを5G通信で幅広く作業員に同時に提供することで、各作業員がリアルタイムに検査を実施して、その結果をストリーム配信することが可能です。
複数の検査を実行
手順の一環として、段階を追いながら複数の検査を実行します。
検査手順の手動開始
固有の参照番号を入力する、バーコードを読み取る、または光学文字認識(OCR)を使用するなどの方法で、検査手順を手動で開始できます。
検査手順の自動開始
MQ Telemetry Transport(MQTT)を使用して検査手順を開始する外部システム・トリガーを介して、連続検査を可能にします。
進行状況の監視
検査手順の各ステップの合格または不合格の結果がまとめて表示されるため、進行状況を監視できます。
異常と障害をすぐに検知
Maximo Visual Inspectionのディープ・ラーニング・プラットフォームで開発された複雑なコンピューター・ビジョン・モデルを活用して、iPhoneやiPadで画像を取り込むだけで異常と障害を迅速に識別できます。また、Maximo Visual InspectionからエクスポートされたCore MLコンピューター・ビジョン・モデルを実行できるため、ネットワークに接続されていない環境でも端末上でローカル推論が可能です。


写真を取り込み、リアルタイムで推論を実行
セキュリティー機能が充実したMaximo Visual Inspectionのコンピューター・ビジョン・モデルの学習環境や実装環境の価値をさらに引き出すことができます。iPhoneやiPadに搭載された内蔵カメラで取り込んだ画像を、リアルタイムで推論できます。また構成可能なビジネス・ルールを適用して、今後の対処が必要かどうかを判別し、統合ダッシュボードに表示できます。
iPhoneまたはiPadの拡張機能を活用
Inspector Portableは、iOSまたはiPadOS対応デバイスの拡張機能を活用するための独自の設計がなされています。ビジュアル・モデルを学習して実行するために画像を取り込む高解像度の内蔵カメラや、検査の導入方法を柔軟に変更できる複数の接続オプション(Wi-Fi、5G、LTE、Bluetooth、外部アダプターを搭載したイーサネット)を利用できます。

関連アプリケーションとソリューション


IBM Maximo Visual Inspection
強力で使いやすいプラットフォームを使用して、Core MLコンピューター・ビジョン・モデルをInspector Portableで実行できるよう学習を実施します。

IBM Maximo Visual Inspection Mobile
iPhoneまたはiPadでCore MLコンピューター・ビジョン・モデルを実行して、固定された場所での目視検査を実施できます。