
概要
IBM Engineering Lifecycle Optimization - Method Composerは、メソッド・オーサリング・ツールとプロセス資産ライブラリーを備えた柔軟なプロセス管理プラットフォームであり、企業、システム・エンジニアリング、またはソフトウェア・デリバリー・プロセスの測定された改善(measured improvement)を実装するのに役立ちます。Method Composerのツールを使用すると、プロセスの説明を作成、編集、管理、公開できます。組み込みのライブラリーは、そのまま再利用するか、独自の目的に合うプロセスを作成するために作り替えることが可能なベスト・プラクティスのプロセス・コンテンツを提供します。
メリット
ベスト・プラクティスの採用
俊敏な開発、システム・エンジニアリング、リアルタイムの組み込みソフトウェア開発、ガバナンス、業界固有のコンプライアンスのさまざまな側面に関するベスト・プラクティスとガイダンスを提供します。
プロセスの文書化
100を超えるカスタマイズ可能なプロセス・プラグインとプラクティスから選択するか、ご自身の組織、業務部門、プロジェクト、チームのための独自のプロセスを作成できます。
事前定義されたツール構成資産の使用
事前定義されたツール構成資産からプロセス、成果物、レポートのテンプレートを検索して使用できます。また、推奨される指標やガイダンスを使用して、継続的な改善をサポートするシステムをセットアップできます。
Method Composerの機能
ベスト・プラクティス・ライブラリーの活用
組み込みのプラクティス・ライブラリーは、要件の定義から受け入れテストまでのすべてをカバーする、無駄のない俊敏なソフトウェアおよびシステム開発のベスト・プラクティスを提供します。また、このライブラリーは、Scaled Agile Framework®(SAFe)をサポートし、Automotive SPICE、ISO 26262、DODAF、DO178b/c、IEC 62304などの標準へのマッピングを行います。
カスタム・プロセス・コンテンツの文書化と公開
適切に文書化されたプロセスは、チームがベスト・プラクティスを採用して従うのに役立ち、ISO 26262、Automotive SPICE、CMMiなどの標準に準拠するのに重要です。組み込みのライブラリーに提供されているシステムおよびソフトウェア・エンジニアリングのベスト・プラクティスは、そのまま再利用するか、ご自身の組織、業務部門、プロジェクト、チームのカスタム・プロセスを作成するために作り替えることができます。
Webベースのオーサリングを使用したプロセスの作成
機能豊富なEclipseクライアントに加えて、IBM Engineering Requirements DOORS® Nextに組み込まれているMECプロジェクト・テンプレートを使用したWebベースのオーサリング機能は、簡単で簡素化されたプロセスのオーサリングを可能にする並列開発環境を提供します。メソッド要素は、ブラウザーで定義してから、 MEC Eclipseクライアントにインポートして公開できます。
簡単にアクセス可能なプロセス・ガイダンス
計画や成果物について状況に応じてガイダンスが表示されるため、プロセスの資料に簡単にアクセスできます。作業分解構造は、Method Composerで定義し、IBM Engineering Workflow ManagementやMicrosoft® Projectの計画を補足するためにエクスポートできます。計画項目からのリンクから、該当するプロセスの説明に直接アクセスできます。状況に応じたガイダンスを提供するリンクを他のツールに追加することもできます。
プロセスのバージョンとリリースの管理
プロセス・ライブラリーは、ほぼすべてのファイル・ベースのソースコード管理システムで管理できます。Method Composerは、Jazzソース管理、CVS、ClearCaseの統合サポートを提供するため、バージョン管理を簡素化し、コントリビューターが並行して作業することを可能にします。DOORS Nextを使用したWebベースのオーサリングは、リッチ・テキストの相違の強調表示などの追加機能を提供します。
継続的な改善のための共同作業とフィードバック・サイクルの向上
オプションのコメント機能は、プロセスWebサイトで有効にできます。この機能は、IBM Engineering Workflow Managementのワークアイテムを使用してキャプチャーおよび管理される、プロセス・ページに関するスレッド化されたディスカッションを提供します。