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watsonx OrchestrateですべてのAIエージェントを一元管理

watsonx Orchestrateの新しいエージェント制御プレーンは、組織のエージェント環境を一元的に実行、管理、統制するための基盤を提供します。

企業に必要なのは、新たなエージェント構築手法ではありません。既に構築したエージェントを運用化する方法です。大規模な組織では、さまざまなチーム、ツール、フレームワークにまたがってエージェントが作成されています。社内で構築されたものもあれば、ベンダーが提供するものもあれば、アプリケーションに組み込まれているものもあります。導入が進むにつれて、その多様性はさらに増しています。

組織は、使い慣れたツールを使ってAIエージェントを柔軟に構築・実行したいと考えています。実際には、ほとんどの企業が複数のフレームワークや開発アプローチを併用し続けることになります。これまで欠けていたのは、その現実を管理するための仕組みでした。

IBM watsonx Orchestrateはオープンなアプローチに基づいて構築されており、チームが既存のエージェントを作り直すことなく、それらを単一の運用レイヤーへ統合できます。新しいエージェント制御プレーン機能により、Orchestrateは、エージェントの構築方法や実行環境を問わず、組織全体のエージェント環境をシンプルに管理・統制できるようにします。

watsonx Orchestrateの6つの主要な機能強化

1. 複数のフレームワークと環境でエージェントを実行

ほとんどの企業が、単一のエージェント構築手法に標準化することはないでしょう。その代わりに、多くの企業では、複数のチームにまたがって、さまざまなテクノロジーやフレームワークで構築されたエージェントを組み合わせて運用し続けることになります。

watsonx Orchestrateは現在、ネイティブ環境を超えたエージェントをサポートすることで、この課題への対応を進めています。現在、これにはIBMネイティブ・エージェント、Langflowエージェント、LangGraphエージェント、そしてオープンA2Aプロトコルで構築されたエージェントが含まれており、今後さらに幅広い相互運用性への対応も予定されています。これにより、既存の投資を維持しながら断片化を抑えるための現実的なアプローチが可能になります。

実際には、以下が可能になります。

  • LangGraphやA2Aなどのフレームワークで構築された対応エージェントをOrchestrateへ取り込むことが可能
  • エージェントは、共有サービスを利用しながら、安全に分離された環境で運用可能
  • サポート対象のエージェント全体で、監視と評価をより一貫して適用可能

このアプローチにより、組織は全面的な再構築や単一の開発フレームワークへの移行を行うことなく、運用の可視性と統制の一元化を進めることができます。

2. エージェントの監視、評価、最適化

本番環境でエージェントを運用するには、デプロイメント以上のものが必要です。チームには、エージェントの動作状況、パフォーマンス、そして改善が必要な箇所を可視化する仕組みが必要です。watsonx Orchestrateは、これを支援するための運用機能を提供します。

  • インタラクションおよびワークフロー全体にわたるオブザーバビリティーとトレーシング
  • 品質とパフォーマンスを評価するためのビルド時およびランタイム時の評価
  • 性能、コスト、成果の継続的な最適化

これらの機能により、チームは初期デプロイメントから継続的な管理へ移行でき、より安定したパフォーマンスと長期的に優れた成果を実現できます。

3. 思いどおりの方法でエージェントを構築

このプラットフォームは、デプロイメント前にエージェントの動作を設計、テスト、理解するためのチームの取り組みも改善します。新機能には以下が含まれます。

  • 現実的なシナリオに基づく組み込み評価とシミュレーション
  • 高度なデバッグとワークフロー検査
  • ネイティブ・エージェントとインポート済みエージェントの両方における開発エクスペリエンスの向上

これにより、開発サイクルの短縮を支援すると同時に、エージェントが本番環境へ展開される前のリスク軽減にもつながります。

4. 信頼性、セキュリティー、ID管理を組み込んで、安全にAIを拡張

エージェントが企業システムとより深くやり取りするにつれて、セキュリティーとガバナンスが不可欠になります。watsonx Orchestrateには、ライフサイクル全体にわたるエンタープライズ・グレードの管理機能が含まれています。

  • 一元化されたアイデンティティーおよび認証情報管理
  • 制御の適用と監査ログ記録
  • 分離とセグメンテーション

これらの機能により、エージェントは適切なレベルの監視と追跡可能性を維持しながら、定義された範囲内で動作できるようになります。

5. 制御機能とガードレールによってエージェントの動作を管理

統合AIゲートウェイは、サポート対象のエージェント、モデル、ツールが本番環境でどのように動作しているかを一元的に管理・監視します。主な機能は以下のとおりです。

  • ランタイム制御の適用
  • セキュリティーとコンプライアンス面での安全対策
  • 制御トリガーのモニタリング

これにより、組織は一貫した運用ポリシーを適用し、エージェントの動作を継続的に管理できるようになります。

6. 信頼できるエージェントとツールを見つける

ガバナンスを備えたカタログにより、AI資産全体の構造と可視性を確保できます。主な機能は以下のとおりです。

  • パフォーマンス・メトリクスを含む、エージェントとツールの一元化されたカタログ
  • 認証および公開ワークフロー
  • 開発から本番までのライフサイクル管理

これにより、組織全体でAI導入が拡大する中でも、再利用性、可視性、ガバナンスの向上を支援します。

断片化されたAI投資から、統合・管理・最適化された運用へ

企業によるAI活用の拡大に伴い、エージェントの数と種類は今後も増え続けるでしょう。そうした環境を効果的に管理することが、中核的な運用要件になりつつあります。

IBM watsonx Orchestrateは、エージェント・エコシステム全体を1つの制御プレーンに統合することで、状況を可視化し、エージェント同士の連携を管理し、成果を生み出すエージェントをビジネス全体へ拡張できるようにします。

  • オープンに設計されているため、現在利用しているエージェント、ツール、システムと連携でき、それらを再構築または置き換える必要はありません。
  • ハイブリッド対応により、クラウド、オンプレミス、既存システム全体で、リプラットフォームすることなくエージェントを運用できます。
  • セキュリティー、ガバナンス、コンプライアンスを組み込んだ、信頼性の高いソリューション。
  • ハイブリッド対応により、クラウド/オンプレミスを問わず、最適な場所でAIを実行できます。

このアプローチにより、単一のテクノロジー・スタックへの標準化を求めることなく、エージェントの構築方法における柔軟性を維持しながら、それらを一貫して管理、統制、最適化する方法を確立できます。

実験段階を超え、AIの大規模な本番活用へ移行する組織にとって、これは個々のエージェントの構築から、統合されたエージェント・エコシステムの運用への重要な転換を意味します。

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Suzanne Livingston

Vice President, Product Management

IBM watsonx Orchestrate