IBM Industrial Forum 京都 2018からの提言#2

お客様の信頼を維持&向上させる製品品質の基準は、お客様が帰属する国・地域、あるいは気候や生活慣習などによって変化する。
日本の製造業が高い製品品質を武器にグローバル競争を勝ち抜こうとした時、重要なのは基準(規格)を満たす製品を市場に提供し続ける「品質管理力」と「品質対応力」である。「品質対応力」とは、製品が規格を越えている事を認証してもらうことだけでなく、変化するお客様の製品品質ニーズに応える製品開発力、そして品質に問題が発生したときに、原因をクイックに究明しリカバリーする力まで含む。
Industrial Forum 京都 2018では、海外市場でビジネスを拡大するホンダ、ナブテスコが、お客様の品質に対する期待に、先進デジタルを活用して品質対応力を強化していることが発表された。ここではナブテスコの講演内容と、Industrial Forum 京都 2018の後続として開催されたイベントから、品質管理力・対応力の強化に関する提言をまとめてみた。

【品質対応力】品質対応力に磨きをかけ海外事業を拡大するナブテスコ

竹市 正彦氏の写真

ナブテスコ株式会社は、モノを精密に動かし、止める「モーションコントロール技術」を、日常の中にある身近な製品や、輸送機器、産業用ロボット、 建設機械、新エネルギーといった機器に展開し各業界で高いシェアを保持している。
特に、鉄道の基幹部品であるブレーキやドアといった製品は、乗客の安全・安心に直結するため世界的に機能安全が規格化され、その規格を上回り顧客の信頼を維持し続ける高い品質対応力が求められる。
Industrial Forum 京都 2018では、ナブテスコ株式会社 鉄道カンパニー 技術統括部 主席技師の竹市 正彦氏が、鉄道の機能安全基準を満たしつつ、開発の効率化を図るための取り組みを紹介した。

【品質管理力】AIを活用して製品品質検査工程の省力化を実現した中国メーカー

寺門 正人の写真

中国の製造業では、欧米そして日本を上回るQCDのレベルに一気に引き上げる設備投資が盛んだという。
ある中国の液晶パネルメーカーでは、AIを活用した製品の品質検査システムの導入により大幅な省力化と製品品質の向上を実現した。この事例は、Industrial Forum 京都 2018で発信された「生産革新」に関するメッセージを一層詳細に解説するイベント「IBM生産革新セミナー2018」(2018年3月6日・秋葉原にて開催)の中で、日本IBM 理事 寺門 正人が紹介した品質管理力向上の事例の一部である。

経済産業省が発表した品質保証体制の強化に向けた対応策

2018年2月28日、IBM Industrial Forum 京都 2018で発信された「品質と安全」に関するメッセージを、さらに経済産業省・日本IBMの視点で、その現状確認と対応策を情報発信するイベント「日本のものづくりを強くする!品質・安全管理セミナー」が2018年2月28日、日本IBM本社で開催された。
このイベントの中で経済産業省 製造産業局 参事官 徳増伸二氏は、最近の製造業を取り巻く現状と、製品検査の課題を紐解く先進デジタル技術の進展状況を受け、製造業の品質保証体制の強化に向けた対応推進を訴えた。

経済産業省が発表した対応策をまとめると以下の3点になる。まずは、民間主導での「自主検査の徹底」。2つ目は「Connected Industriesの推進」。3つ目が「ガバナンスの実効性向上等」である。
これらの対応策の中で、最もシステム的なアプローチが「Connected Industriesの推進」だ。

 

詳細は、以下経済産業省ニュースリリースをご参照ください。

Industrial Forum 京都 Digital

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