フランス国鉄(SNCF)は、ドイツ鉄道に次いで2017年売上高世界第二位の旅客輸送および貨物輸送サービスのグローバル・リーダー企業です。
2017年2月16日、IBMは、SNCFがIBMのIoTソリューション、IBM Watson IoTを使用し、1日当たり1,350万人を数える乗客に卓越した顧客体験、業務効率の向上、鉄道の安全対策の向上を提供すると発表しました。
鉄道事業においても、IoTとAIを使ったデジタル化は、既に「現実」のものとなり、日々進化を続ける時代がスタートしたと言えるでしょう。

お客様に快適な輸送サービスを提供すること、そのためにデジタルで何を変革するのか

左の動画をご覧ください。この動画にあるとおり、SNCFは、IBMのIoTソリューション「Watson IoT」を使って、30,000キロに及ぶ鉄道網、約15,000 両の列車、3,000もの駅をリアルタイムにクラウドに接続、「今」の列車、線路・架線、駅の状況を可視化します。この高度な情報から生み出される新しい洞察を活用しさらなる列車の安全品質、セキュリティー、利用率の改善につなげようとしています。

 

SNCFはこのデータを効果的に収集して分析するために、現在、線路と列車への設置が進められている特殊工業用センサーを開発しています。これらのセンサーは、IBM クラウド上の IBM Watson IoT に何万ものデータ・ポイントをリアルタイムで安全に送信します。たとえば、パリの公共交通機関の路線では、2,000ものセンサーが新世代の列車に装備されており、1カ月当たり70,000ものデータ・ポイントが転送されています。今やSNCFのエンジニアは、各列車を搬入して手作業で検査するのではなく、運行中にドアの破損や空調などの潜在的な問題について、最大200台の列車を一度に遠隔で監視できます。

IoTを使った鉄道の予知保全

SNCFは、保全が必要な時期を予測することで、列車修理コストを抑える一方、列車の運休も回避することができます。SNCFでは、この列車と軌道保全のアプローチにより、信号および列車の信頼性を大幅に向上させながらコストを削減できると見込んでいます。さらに、この秒単位の洞察で、保全チームは鉄道インフラストラクチャーの最新の状態を常に把握し、動作不能のリスクがある場合には、必要に応じて担当の専門家チームに早い段階で警告を出すこともできます。たとえば、架線の断線は列車遅延の主な原因の一つですがセンサーで架線の張りの今の状態を計測し続けていれば、断線をより早い段階で高い確率で予測することができ、問題を封じ込めることができます。

フランス国鉄が、IBM Watson IoTを選択した理由

SNCFのCTO ラファエル・ヴィアルドー氏は、IBM Watson IoTを選択した理由についてこう述べています。
「今や、鉄道業界はIoTにより、歴史的に重大な局面を迎えています。SNCFでは、3つの基本方針を基にしてIoTにかかわろうとしています。
1つ目は、基幹業務プロセスのデジタル化に重点を置き、開発スタート時点からサイバーセキュリティ対応を実施すること。
2つ目は、『Platform as a Service』としての展開モデルに柔軟性・拡張性が高いことです。
3つ目は、収集したビッグデータを活用し、新しい洞察を導き出す意思決定の支援ができることです。」

 

SNCFは、さまざまなIoTのプラットフォームのベンチマークを行い、IBMを選択しました。際立っていたのは、IBM Watson IoTの柔軟性、そしてサイバーセキュリティを実施し市場投入を短縮できる、という点です。また、Watson IoTの予知保全ソリューションを使えば、列車の定時運行の確率がさらに高まります。
ラファエル・ヴィアルドー氏は述べています。
「Watsonの単一で拡張性に優れたプラットフォームが、SNCFのIoT戦略の鍵なのです。」

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