VIDEO: ドイツの自動車部品大手製造業シェフラーが進める “世界を動かし続けるデジタル革命”とは?

ドイツに本社を置く世界的な自動車産業および産業機械のサプライヤーであるシェフラーグループは、社内組織全体のデジタル化を進めています。
その一環として2016年10月、シェフラーはIBMとの協業により、ビッグデータを活用した業務における新しい知見や洞察を得るためのデジタルプラットフォームを構築していくことを発表しました。

これにより、シェフラーはIBMのクラウドベースのWatson IoTテクノロジを活用して、製品開発から生産、サプライチェーン、販売、アフターサービスまで、ビジネスのあらゆる面における変革を加速していきます。

AI、クラウドコンピューティング、IoTなどの高度な技術は、製造業界全体のネットワーキングと自動化を促進しています。こうしたテクノロジーの進化の中、独シェフラーのような先進的なシステム&エンジニアリング企業は、革新的なメカトロニクスソリューションのトップランナーとして、使用中の自社製品のパフォーマンスを監視、報告、管理する技術を備えようとしています。
シェフラーは、機械を設計、製造、保守するためのアプローチを文字通りデジタルで再定義し、製品をより安全で信頼性の高いものにレベルアップしているのです。
こうしたモノづくりのデジタル改革のパートナーとして、シェフラーは、2016年IBMとの協業を発表しました。シェフラーは、IBMのWatson IoT Platformの接続性と分析機能を活用し、何百万ものセンサやデバイスのデータを膨大な量のデータから分析し、意思決定の迅速化を実現しています。

シェフラーの副社長兼最高技術責任者(CTO)であるPeter Gutzmer氏は次のように述べています。「部品の監視と評価が可能な時代に入り、部品の信頼性の推移に応じて部品交換を注文することができるようになりました。 シェフラーは、ハイブリッドクラウドとコグニティブコンピューティングにおける世界的なリーダーであるIBMと製造業の世界で、新しい時代を切り拓いていきます。」IBMグローバル・ビジネス・サービスのエグゼクティブ・パートナーであるユルゲン・ヘンは次のように述べています。
「IBMのWatson IoT Platformは、オープン・イノベーションを促進するように設計されています。 (中略)シェフラーとIBMは、ビジネスモデルの革新を推進し、運用の卓越性を実現する最新の設計開発手法であるアジャイル開発を適用していきます。」

パートナーシップ・第1段階での 重点項目

1.風力エネルギー部門におけるメンテナンスの最適化

タービンを滑らかに回転させる大型軸受の製造を手掛けるシェフラーは、再生可能エネルギー産業において重要な役割を担っています。こうした軸受の交換作業はダウンタイムの発生やエネルギー損失につながることから、複雑でコストがかさみます。今回の合意に基づき、IBMとシェフラーは今後、様々な運転条件における装置のパフォーマンスについて、機械から得られる情報が、どのような形で新たな洞察をもたらし得るかを共同で探っていきます。装置内の軸受(ベアリング)にあるセンサーが、部品の実際の状態をリアルタイムに報告するようになります。タービンのオペレーターはウェザーカンパニー(IBMの子会社)による風予測を利用して、弱風時に障害を予測した先取り部品交換を実行できるようになります。

2.列車監視のデジタル化、最適化

鉄道部門で長年培ってきた経験をもとに、シェフラーは客車および貨物車両におけるあらゆる用途への軸受その他部品の提供を通じて、鉄道車両製造業者や運営会社と密に連携しています。シェフラーは、コグニティブトクラウドによる洞察(インサイト)を用いて、鉄道のための予知保全システムを強化し、車両の効率性と安全性の向上を実現します。スマートベアリングが自ら測定した振動、温度、トルク、速度に基づいて、アラートを生成したり、列車運転士に安全面における潜在的な問題について情報を提供することも可能になります。

3.「Connected Vehicle」(つながる自動車)

シェフラーはエンジン、トランスミッション、シャーシ用製品の開発および製造の分野で世界をリードしています。新しいテクノロジーによって、シェフラーでは自動車メーカー向け部品の機能を拡大し寿命を延長することが可能となります。部品やシステムからのデータは、リアルタイム分析と認知システムによって貴重な知見に転換され、メーカーがこれをもとに自動車の信頼性を向上させて、顧客に新しい付加価値サービスを提供できるようになります。

4.工作機械のためのインダストリー4.0

IBMのコグニティブ・テクノロジーは、工作機械の総合設備効率(OEE:overall equipment efficiency)の改善に貢献する、シェフラーの「インダストリー4.0」戦略をサポートします。製造プロセスの最適化、データのリアルタイム分析、コンテクスト主導型メンテナンス、製造ライン内における複数機械によるネットワーク構築と最適化もこの戦略に含まれます。目的は、製造およびサプライチェーンの継続的な最適化です。その自社内部の生産の最適化により高めることができた効率性向上の結果を、顧客やパートナーの生産現場へと展開し、新たなサービスの創出と提供へとつなげていきます。

5.接続された機器オペレーションセンター

数千にも及ぶ機械や装置の状態を、専門家がオンサイトおよびオフサイトで監視します。ビッグデータはオペレーションセンターに送信され、シェフラークラウドで処理されます。アルゴリズムとコグニティブ・アプローチを用いたデータ解析は、機械のパフォーマンスに関する予測や、最適化の機会創出に役立てます。不規則な事象や潜在的不具合は自動的に特定され、対応するアクションを速やかに立ち上げます。

関連情報

IBM Watson Internet of Things

コグニティブのIoT(モノのインターネット)は、現実世界におけるあらゆる人の経験を変革します

強い日本の生産現場力を、更に強化するCognitive Manufacturing戦略

ニッポンのモノづくりをもっと元気に!

IBMの製造業向けソリューション