1台のシステムとして機能する複数サーバーのネットワーク

クラウド・ホスティングにより、クラウド・リソースを使用してアプリケーションとWebサイトにアクセスできるようになります。従来型のホスティングとは異なり、ソリューションは1台のサーバーに導入されません。代わりに、仮想クラウド・サーバーと物理クラウド・サーバーが接続されたネットワークがアプリケーションやWebサイトをホストして、柔軟性と拡張性を向上させます。 

主な特長:

  • アプリケーションとソリューションは、オンプレミスの1台のサーバーではなく、クラウド・ネットワークに導入されます。
  • ユーザーのニーズに合わせてリソースを拡張できます。
  • 使用したリソースの料金のみを支払います。
  • クラウド・ホスティングは、SQL(MySQLなど)やNoSQLのデータベースをサポートできます。
  • API、Webポータル、モバイル・アプリケーションを使用してソリューションの自動化と制御が行われます。

クラウド・ホスティングをお勧めする理由

クラウド・ホスティングの柔軟性のアイコン

柔軟性

従来型のホスティング・サービスが提供する帯域幅は限られています。クラウド・ホスティングは、トラフィックの急増や季節的な需要に合わせて拡張できます。

従量制課金のクラウド・ホスティングのアイコン

従量制課金モデル

ユーザーは、使用したリソースのみに対して月額料金または時間料金を支払います。このセットアップは、従来型のホスティングの定額料金とは異なります。

クラウド・ホスティングの信頼性のアイコン

信頼性

サイトとアプリケーションはサーバーのネットワークでホストされているため、ハードウェア障害が原因でダウン時間が発生することはありません。トラフィックは、安全に分離された別個のネットワーク・インターフェースを移動します。

クラウド・ホスティングに関する考慮事項

  • セキュリティー

    お客様は、物理/運用、ネットワーク、システム、アプリケーション、データ・セキュリティーのオプションを用意しているプロバイダーをご検討ください。

  • 機密データ

    機密データを扱う企業は、専用サーバーやその他のオプションを使用してハードウェア・レベルでデータを分離することを検討できます。

  • サポート

    クラウド・ホスティング・プロバイダーは多くの場合、クラウドでホストされる環境の管理に役立つツールや専門家サービスを提供しています。

  • パフォーマンス

    遅延は問題となることがあります。信頼できる頑丈なインターネット接続が必要です。

IBMが提供するクラウド・ホスティングでは、コンテンツを共有して、使用したリソースの料金のみを支払うことができます。

クラウド・ホスティングは導入を迅速化

ソフトウェア開発会社のeZuce社は、高性能クラウド・ホスティング・プラットフォームに切り替えたことで、導入を98%迅速化してコストを20%削減しました。

98%

導入の迅速化

IBMの見通し:クラウド・ホスティング

Suj Perepa(IBMソフトウェア・クライアント・アーキテクト)

Suj Perepa
IBMソフトウェア
クライアント・アーキテクト

ITの視点から見ると、変化するビジネス・ニーズに対応した迅速なソリューション導入の柔軟性は、お客様とサービス・プロバイダーの両方にとって重要です。IT実装の長い歴史を持つ確立された環境では、既存のインフラストラクチャーや利用できる資金に大きな影響を与えることなく、数週間以内で新しいソリューションを導入するのは容易なことではありません。クラウド・ホスティングは、ソリューション導入の迅速化のオプションと利点のほか、実装と運用のコスト削減を実現します。

今日の企業は、クラウド・ホスティングの十分な経験を持っており、アプリケーションの従来型の導入方法よりもクラウド・ホスティングを選んでいます。クラウドに導入する方が迅速であるだけでなく、導入の拡張性、可用性、性能のニーズにも確実に対応できます。

(多くの)クラウド・サービス・プロバイダーは、サービスとサービス・デリバリー・モデルを成熟させていて、より確実にサービス・レベル・アグリーメント(SLA)を提供しています。クラウド・ホスティング・システムは、シンプルで集中的なITサービスと管理の機能を提供するまでに進化しています。 

集中管理というこのアプローチは、WebでのSLAの自動的な定義、提供、追跡においてサービス・プロバイダーとユーザーの両方を支援します。大半のクラウド・ホスティング・サービスは、使いやすいWebベースのユーザー・インターフェースで提供されて、ソフトウェア、ハードウェア、サービスの要求に即時に対応します。ソフトウェアとハードウェアの更新も自動的に行えます。オンライン・ショッピングのように簡単です。

社内とクラウド・ホスティングのどちらのアプローチでも、拡張性、信頼性、高可用性の非機能要件は同じですが、クラウド・ホスティングの方が、拡張性、信頼性、可用性を実現するために、はるかに幅広いITリソース・プールを提供し、信頼性の度合いも高いものです。 

このような要件を個々のソリューション要件に合わせて自動的に調整することもできます。これは、Software Defined Environment(SDE)を通じて実装されるアプリケーション認識型サービス・プロビジョニングと呼ばれます。SDEは、アプリケーションのニーズに合わせて計算、ネットワーク、ストレージのリソースのプロビジョンを自動的かつ動的に行います。効率を最大限に高めてサービスを最適化するため、ユーザーとサービス・プロバイダーの両方にメリットをもたらします。

そのため、クラウド・ホスティングは、今後もあらゆる業種のお客様向けの卓越した導入オプションとなります。まだ導入されていない場合は、今こそ、戦略的な選択肢として検討し、クラウド・ホスティングを導入するのに最適なタイミングです。

始めに

ワークロードを高性能グローバル・クラウド・インフラストラクチャーに移行します。