iPaaS(Integration-Platform-as-a-Service)

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iPaaS(Integration-Platform-as-a-Service)

iPaaSは、オンプレミス環境とクラウド環境におけるアプリケーション統合を簡素化し、イノベーションを加速して統合コストと運用コストを削減できるクラウド・ベースのソリューションです。

iPaaSとは

iPaaS(Integration-Platform-as-a-Service)は、アプリケーションを統合するためのクラウド・ホスティング型ソリューションです。iPaaSを利用することで、組織は独自のデータセンター内で統合のためのハードウェア、ミドルウェア、ソフトウェアを購入、インストール、管理、保守する必要なく、オンプレミス環境、プライベートクラウド環境、パブリッククラウド環境全体でアプリケーション、データ、プロセス、サービスを簡素化および標準化された方法によって接続できるようになります。

iPaaSの採用

調査会社のガートナー社(IBM外部へのリンク)によれば、iPaaSは、約8年前に同社が追跡を開始して以来、最も急速に成長しているエンタープライズ・ソフトウェアのマーケット・セグメントの1つです。

これは、驚くことではありません。 従来、統合は、ベンダーの独自提供またはカスタムの、アプリケーション間(またはポイント・ツー・ポイント)のソリューションを使用するか、あるいは、高価なエンタープライズ用のミドルウェアや、サービス指向アーキテクチャー(SOA)などの長期にわたる(かつ高価な)エンタープライズ・アプリケーション統合(EAI)の実装を行うかのいずれかによって実現されていました。 しかし、過去10年間では、クラウド採用のペースと、組織がアプリケーションを採用および開発できる容易さにより、次のようなことが起こっています。

  • データの量、種類、およびソースの激増。
  • データをリアルタイムで活用するアプリケーションに対する需要の急増。
  • オンプレミス、プライベートクラウド、複数のベンダーのパブリッククラウドに存在するデータとサービスを統合する必要性の高まり。

従来型の統合方法は、これらの要求に対応するのに十分な俊敏性や拡張性を備えていません。 今日、組織は、あらゆる場所にあるすべてのアプリケーションとデータ・ソースを統合できる、より速く、より簡単で、より費用効果の高い方法を必要としています。

iPaaSのメリット

iPaaSを導入しましょう。iPaaSは、オンプレミスでもクラウドでも、企業内のすべてのアプリケーション間でデータを移動させるための単一のツールセットと一貫したプロセスを提供します。 このプラットフォームは、お客様のクラウド・プロバイダーがホストおよび管理し、サービスとして提供されます。プラットフォームにサブスクライブし、アプリケーション間の統合の構成と自動化に必要なツールとサービスを選択するだけで、作業を開始できます。 それ以外のデータ・ガバナンス、セキュリティー、ソフトウェアのパッチ、ハードウェア管理、新機能の更新などは適宜、クラウド・プロバイダーが管理します。 IPaaSは通常、月額サブスクリプション料金または従量制料金で利用できます。

従来型の統合方法と比較して、iPaaSは次のメリットを提供します。

  • 価値実現までの時間短縮:運用チームと開発チームは、サブスクライブして統合を開始するだけで、iPaaSを自由に使えます。 IPaaSは、DevOpsとアジャイル・アプリケーション開発サイクルの急速なペースに対応します。
  • 統合に要する作業と専門スキルを削減しながら、より高い成果を実現:iPaaSは通常、インテリジェントな作業軽減ツールと生産性の高いインターフェースを提供します。これにより、ユーザーはワンランク上の、より豊かで優れた統合を短期間で実現できるようになります。
  • 拡張性の向上: iPaaSのセルフサービス・モデルは、統合ニーズの増大に応じて簡単に拡張できます。
  • 統合コストの削減:iPaaSソリューションは、通常、メッセージ指向ミドルウェア、統合アーキテクチャー、および、エンタープライズ・サービス・バス(ESB)やエンタープライズ・アプリケーション統合(EAI)などのその他のカスタム統合に伴い生じるライセンス・コストよりも安価です。 コストの削減と実装の迅速化は、より多くの中小企業での統合も可能にします。

iPaaSに求められる機能

かつて、iPaaS製品は別々の2つのグループに分類されていました。 高度な技術知識やスキルを必要としないビジネス・ユーザー向けに設計された、よりシンプルなセルフサービス統合ツールと、ITスペシャリストが高度な統合フローを設計し展開できるようにするツールの2つです。 今日、ほとんどの製品は両方の長所を提供し、想定されるあらゆるユーザーに対応しています。

iPaaS製品では以下が必須です。

  • 幅広い統合シナリオに対するサポート オンプレミスからクラウド(パブリックでもプライベートでも)、プライベートクラウドからパブリッククラウド、パブリッククラウドからパブリッククラウドへの統合/アプリケーション間と企業間の統合/モバイル・アプリケーションの統合やモノのインターネット(IoT)の統合などの特殊なシナリオ、などが含まれます。
  • API主導の統合 オンプレミスのSoR(Systems of Record、定型業務処理システム)とクラウド・ベースのSoE(Systems of Engagement、協働のための情報活用システム)との間で行われます。
  • レガシー・ミドルウェアとの統合 既存のMQエンタープライズ・メッセージング・バックボーンとの双方向統合などが含まれます。
  • 認証とアクセスの管理 既存のオンプレミスのユーザー・ディレクトリーに基づくユーザーに対するものです。
  • 生産性向上ツール フロー・テンプレートや事前構成済みコネクター、さらには、統合の自動化と、人工知能(AI)の活用によるその機能強化を容易にするためのツールなどです。

今日のiPaaSソリューション状況について、詳しくは、レポート「iPaaSスペースをリードするのは誰か」を確認してください。このレポートでは、G2 Crowdがユーザーのフィードバックをまとめ、ユーザーのレビューと市場プレゼンスのスコアに基づいて、どの製品がこの分野をリードしているかを判断しています。 

iPaaSと ESB

1990年代後半から2000年代初頭にかけて、企業はESB(エンタープライズ・サービス・バス)テクノロジーに多くの投資を行い、SOA(サービス指向アーキテクチャー)戦略とオンプレミス統合の取り組みを推進しました。 しかし、ESBは現代のビジネスのデジタル変革のニーズを満たしていません

ESBは、俊敏性を欠く大掛かりなアーキテクチャーと見なされています。 これは、企業のすべての統合を網羅する高度に集中化されたアプローチですが、クラウド・アプリケーションや事業の外のソースからのデータを統合する各業務チームの個々のニーズを簡単かつ迅速に満たすことはできません。

iPaaSは、既存のESB投資を、(典型的には)安価で、より拡張性の高い分散型ソリューションで補完でき、これにより、クラウドに存在するシステムとデータとの統合、さらには他のベンダーとの統合が可能になります。

さらに、マイクロサービスコンテナを使用して、より細分度の高い方法でアプリケーションを構築する、現在のアプリケーション開発手法と同様に、統合にはコンテナ・ベースのアプローチを採用できます。コンテナを活用するiPaaSソリューションを使用すると、ESBを細かく分割して、俊敏性、拡張性、レジリエンスをさらに高めることができます。

iPaaSと PaaS

iPaaSをPaaS(Platform-as-a-Service)と混同しないでください。 PaaSは、Webベース(クラウド)アプリケーションの構築とデリバリーのライフサイクル全体をサポートするために必要なすべてを備えたクラウド・ベースの環境を提供します。これらはすべて、基盤となるハードウェア、ソフトウェア、プロビジョニング、ホスティングを購入し管理するコストと複雑さを伴わずに実現可能です。

iPaaSは、これらのWebベースのアプリケーションとそこで利用されるデータを統合するために必要なツールを提供し、PaaSを補完することができます。 多くの場合、開発者は、使用しているPaaSソリューションのサービス・カタログからクラウド・ベースの統合ツールを選択できます。

PaaS、IaaS、SaaSのサービス・モデルの詳細をご覧ください。

iPaaSとIBM Cloud

iPaaSは、クラウド・ジャーニーアプリケーションのモダナイゼーションを進めている組織にとって重要な役割を果たします。 統合に関する豊富な歴史から生まれたIBM Cloudは、ハイブリッド環境とマルチクラウド環境でのプロビジョニングとデプロイを簡素に行える最新の統合プラットフォームを設計しました。

詳細情報はこちら:

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