IBM Cloudantとは?

IBM Cloudant®はApache CouchDBを基盤とし、フル・マネージドの高可用性サービスとして提供されるJSONデータベースです。Cloudantは自己記述型のJSONの「文書」ストレージ・スキーマを利用し、柔軟でアジャイルなアプリケーション開発を可能にします。Cloudantは、複数のラック、データセンター、クラウド・プロバイダー、またはデバイスをカバーできるマスター/マスター(別名「マスターレス」)・クラスタリング・フレームワークを使用して構築されています。

従来型のデータベース・システムとは異なり、すべての複製データを読み取りと書き込みの両方 に利用できます。CloudantはCouchDBのスタイルの複製機能および同期機能を備えているため、オフライン・ファーストの設計思想で構築されたモバイル・アプリケーションやWebアプリケーション、すなわち、デバイス上やブラウザー内のデータにネイティブでアクセスし、リモート・コピーとの同期をクラウド内のデータベースに処理させるアプリケーションにとって最適なデータベースです。  

またCloudantは、オンライン分析、臨時の全文検索、高度な地理空間の照会などを目的とした、リアルタイムの索引付けの機能も提供します。これらの機能はApache CouchDB、Apache Lucene、GeoJSONなどのオープン・スタンダードに基づいています。

Cloudantが管理するものは?

Cloudantはソフトウェアとハードウェアのプロビジョニング、管理、スケーリング、サポートを処理します。ユーザーは保証された高い可用性を手にできるほか、ハードウェアの規模の拡大縮小を、プロビジョニングされるスループット容量のニーズの変化に応じて弾力的に行えるようになります。

Cloudant Localとは?

Cloudantと完全互換のApache CouchDB™を使用して開発することをお勧めします。Cloudantチームは、すべての主要な機能をオープンソース・コミュニティーに提供します。Apache CouchDB™(IBM外部へのリンク)を使用してローカルで開発します。

文書データ・ストアとは?

文書データ・ストアはJSON、すなわちJavaScript Object Notationで記述され、個々の文書そのものが複合データ構造体であるという特徴を持っています。文書には、他のオブジェクトを始めとするさまざまなデータ形式のネスト構造を含めることができます。 文書データベースのユーザーはそれらの複合構造体を内部まで照会でき、データベースをロックすることなく文書の一部(または全体)を取得したり、更新したりすることができます。文書の取得や格納は、キー/値ストアのキーと同様に、各文書に固有の1次キーを使用して行われます。

JSONを使用する理由

データベース管理者からの介入なしでスキーマを迅速に進化させることができる点は、開発者にとってのJSONの大きな魅力の1つです。JSONはJavaScriptとの親和性が高いため、これを通じてJava™やJavaScriptの永続的オブジェクトのためのシンプルかつエレガントなモデルを作成できます。これによって開発者は、OpenJPAやHibernateなどの重量級の永続性ソリューションを使用せずにデータ・レイヤー・ソリューションを作成できるようになります。また、現実のオブジェクトを表す1つのJSON文書を保存するのは、リレーショナル・データベースでN個の行を正規化オブジェクトに保存するよりもはるかに直観的であり、そのようなJSONのデータ・モデリングのエレガントさはリレーショナル・データベースでは真似できません。

CloudantとCouchDBの違いは?

CloudantとApache CouchDBにはAPI互換性はあるものの、それらの機能を比較すると、Cloudantには全文検索や地理空間の索引付け機能に使用されるオープンソース・テクノロジーのレイヤーが追加されているという基本的な違いがあります。また、IBMによって独自のモニタリングおよび運用システムも開発されており、高い可用性とパフォーマンスが保証されています。さらに、継続的なデータベース・モニタリングとインフラストラクチャーの保守のすべてをCloudantのエンジニアが処理するため、お客様はデータベースに頭を悩ます時間を減らし、より多くの時間をアプリケーションの構築に回すことができます。  

Apache CouchDBは現在も進行中のオープンソースのプロジェクトで、文書指向のデータベース・ベンダーに代わる信頼できる提供元として、顧客をベンダーのロックインから守ります。CloudantとCouchDBを使用すれば、どちらの方向への移行もシンプルに行えます。両システムは共通の複製プロトコルを共有しているため、開発者はボタンを押すだけでCloudantデータのコピーをリモートのCouchDBインスタンスに、あるいはその逆方向に同期させることができます。  

Apache CouchDBは2008年2月にApache Incubator入りし、同年11月にはApacheトップレベル・プロジェクトになりました。Apache CouchDBのダウンロード、資料、およびApache CouchDBに参加する方法については、http://couchdb.apache.org/にアクセスしてください。 

CloudantおよびCouchDBのAPIエンドポイントの違いについては、文書をご確認ください。

オフライン・ファースト・アーキテクチャーとは?

オフライン・ファースト・アーキテクチャーでは、ユーザーがインターネットに接続しなくても楽しめるようアプリケーションを設計します。アプリケーションは、接続がない状況をエラー状態とは見なさず、接続していなくてもアプリケーションと対話できる機会をユーザーに提供するように設計されます。Cloudant Mobile Syncを使用すれば、モバイル・アプリケーションはネットワーク接続が利用できない場合でも、データの収集と読み取りを行うことができます。接続が再確立されると、そのデータはIBM Cloudantと同期されます。  

CloudantはHoodieおよびPouchDBとシームレスに連携します。Hoodieは、オフライン・ファースト・アプリケーションのための、オープンソースのNode.jsバックエンドです。PouchDBはオープンソースのJavaScriptデータベースで、Webブラウザー内で動作し、Cloudantと同期できます。このような相互運用性によって、無数ともいえる多彩なオフライン・ファーストのデータ・アーキテクチャーの能力が高まり、シームレスなデータ複製と、CouchDB複製プロトコルを実装した任意のデータ・ストアとの同期が可能になります。

Cloudantの料金体系は?

Cloudantにはライト・プランと標準プランの2つの料金プランがあります。ライト・プランは継続的に無料のプランで、1 GBのデータ・ストレージが提供され、スループット容量には制限があります。標準プランは4段階に分かれており、それによってプロビジョニングされるスループット容量をよりきめ細かく管理できます。 

Cloudantの料金は主に次の2つのメトリックに基づいて設定されます。

  • プロビジョニングされるスループット容量
  • データの使用状況

プロビジョニングされるスループット容量は1秒あたりのメトリックで、ルックアップ、書き込み、照会の3つの要求クラスに分類できます。ルックアップは単一文書の読み取りです。書き込みには文書と索引の書き込みが含まれ、照会にはCloudant索引に対するあらゆる読み取りが含まれます。これらの要求クラスのそれぞれに含まれるAPI要求の詳細については、Cloudantの資料で最新の更新情報を参照してください。データの使用状況には基本データと索引の両方が含まれます。

Java、Python、Node.jsなどの一般的な言語のクライアント・ライブラリーは用意されていますか?

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