IBM と協働して、開発期間を最大 1 年間短縮し、競合他社より有利なスタートを切ることができたと判断しています

—Avansolar CEO Raphael Briere氏,

Business Challenge story

Advansolarは、太陽光発電の電動自転車用充電ステーションが自転車レンタル業界に革命をもたらすと考え、ソリューションの開発に着手しました。ソリューションは、ソーラー充電インフラストラクチャー自体を提供するだけでなく、お客様が貸し出しを管理し、保有する自転車を保守できるようにするアプリケーションも含むものです。

AdvansolarのCEOであるRaphael Briere氏は、当時の状況を次のように話します。「フランスだけでも、電動自転車の市場は、毎年約40パーセント成長しています。電動自転車を見かけたことがなくても、すぐに目にするようになるでしょう。この分野への関心の高まりは大きなチャンスでしたが、同時に競合他社も市場参入を狙っていました。そのため、自社の製品を早く市場に出さなければというプレッシャーがありました」

Advansolarの構想は、電動自転車用のソーラー充電レンタル・ソリューションを実現し、オンライン・サービス・プラットフォームを使用して、ソーラー充電ステーションの予約、チェックイン、チェックアウト、支払いなどの処理を管理するというものです。これにより、レンタル業務の運用者は、豊富な運用データを活用して、顧客に提供するサービスを最適化することが可能になります。

「当社は、ソリューションのハードウェア部分であるソーラー充電ステーションの構築については、多くの経験を積んでいます」と Raphael Briere氏は説明しています。「しかし、コンセプトを実現するためには、ソフトウェア開発にも投資する必要がありました。これまでは、開発作業を他社に下請けに出していましたが、この製品に関しては、より柔軟なアジャイル・アプローチが必要でした。同時に、使用可能なリソースが限られていることから、開発予算とスケジュールを厳守することが不可欠でした」

Transformation

Advansolar は、ニースにあるIBM Garageコンサルティングの支援を受けることになりました。開発者、プロダクト・マネージャー、設計者など、多くの専門分野にわたるチームからなるIBM Garageは、企業がIBMのクラウド・ソリューションを使用して、革新的な新たなテクノロジーを生み出すためにIBMと連携する、物理的なハブとなっています。

「IBM Garageチームは、新しい電動自転車レンタル・ソリューションの開発全体を通してのパートナーでした」と Raphael Briere氏は語っています。「このチームと連携することで、IBM クラウド・データ・サービスの能力、オープン性、俊敏性だけでなく、IBM の専門知識も利用することができました。これが、新事業に全力で取り組む助けになりました」

AdvansolarとIBM Garageチームは、IBM Bluemix内でIBM SDK for Node.jsスターター・パックを使用して、4つの異なるユーザー・グループ (レンタル顧客、レンタル代理店、機器を所有して管理する運用者、Advansolar) 向けに個別設定されたインターフェースを備えた即応性のあるWebアプリケーションを作成しました。 ソリューションにはIBM Watson IoT Platformを組み込み、ソーラー充電ステーションをIBM Composeで提供されるクラウド・ベースのMongoDBデータベースに接続させています。

「ソーラー充電ステーションと幅広いクラウド・ベース・サービスを接続したハイブリッド・クラウド・ソリューションは、IBM Bluemix Infrastructureデータ・センターでホストされます」とRaphael Briere氏は説明しています。「データベース・プラットフォームとしてMongoDBを採用しました。MongoDBは、従来のリレーショナル・データベースと比べて拡張容易性、柔軟性、使いやすさに優れており、他のNoSQLオプションよりも適応性が高く、コスト効率が良いためです。さらに、IBM Composeを使用することで、『管理がしやすく、堅固で可用性が高い』というメリットも得られ、サービスをダウンさせることなく、オンライン状態を常に維持できるようになります」

Advansolarの自転車用ソーラー充電ステーションで、運用者は電動自転車の車両の保護、管理、再充電を行えます。充電ステーションからクラウド上のMongoDBにデータがプッシュされると、運用者がデータをモニターし、自転車の利用情報を確認できます。蓄積されたデータを分析することで、自転車の管理や保守など、運用のさまざまな側面を改善するのに役立ちます。このソリューションは、都市での使用を対象とした長期的な自転車のシェア・モデルと、レジャー業界やサービス業のお客様を対象とした短期的なレンタル・モデルの両方に対応しています。

「非常にスケーラブルな IBMソリューションにより、自転車の使用に関する貴重なデータを収集できるようになりました。例えば、それぞれの自転車の保守履歴、どの程度使用されたものか、セキュリティー対策が十分かどうか、バッテリーの充電レベルなどです」と Raphael Briere氏は述べています。「その結果、お客様は、車両の管理に対してスマートなアプローチを取ることができ、必要な場所にだけ注意を集中することが可能になります。1人で複数のサイトを容易にモニターして管理できるため、個々の充電ステーションに人員を配置する必要はありません」

Benefits

Advansolarは、Bluemix用のIBM DevOpsサービスを利用して、実装フェーズの全体を通してアジャイル・アプローチを採用することで、ソリューション開発の時間を短縮でき、低コストで新規ソリューションの提供を開始することができました。

Briere氏はさらに次のように述べています。「IBM Garageと提携し、IBMソリューションを活用することで、開発期間は最大1年間短縮、市場投入のスピードは60%向上させることができ、競合他社より有利なスタートを切ることができたと評価しています。また、開発コストもおよそ30%節約でき、その結果、より多くのリソースをマーケティングや販売に集中させることができました」

Advansolarはすでにフランス市場で進歩を遂げ、海外への展開に目を向けています。開発のために柔軟なアプローチを導入することで、同社は成長を妨げる障壁の一部を取り除くことに成功しています。

Briere氏は次のように話を結んでいます。「新規ソリューションを立ち上げてから数週間しか経っていませんが、これまでのところ評判は良好です。IBMクラウドのツールや専門家との連携による最も重要な利点は、俊敏性が得られたことです。個々の市場の要求に対応して、ソリューションや戦略を素早く適応させることができるようになりました。その結果、現のヨーロッパ全域の電動自転車市場への参入のチャンスを生かすように、行動を開始することができます」

 

製品・サービス・技術 情報

当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです。

ソフトウェア

Solution Category

  • IBM Cloud