IBMは単にエンジンを提供するだけでなく、最適化アルゴリズムの開発はもちろん既存の複雑な制約条件の実装にもあたり、簡単なクリック操作で最適なプランを導き出せるようになるまでサポートすると語ってくれました

—サントリーコミュニケーションズ株式会社 デジタルマーケティング本部 右近 幸一氏,

Business Challenge story

自社商品で最もリーチしたい顧客層が、より多く視聴している番組や時間帯を狙ってCMを出稿することが広告宣伝の基本戦略ですが、宣伝対象の商品数が多いサントリーでは、ブランドごとにCMを流したい番組やオンエア期間、回数(頻度)、クリエイティブ側からの想いなど、さまざまな与件があり、それらの諸条件をクリアしながらCM配置の全体最適化を図るために、Excelを使って調整作業を行っていました。Excelでの作業は非常に煩雑で、CM配置プランが出るまでに1週間くらいの期間を要していました。そして、CMをどのように配置すればより大きな効果を得られるのかという判断は、これまで社内に蓄積されてきた勘と経験に基づくもので、本当にそのプランがベストなのかどうか、その判断は非常に難しいものでした。

Transformation

サントリーはより科学的な手法でCMの最適配置を実現するためのソリューションの調査を開始しましたが、なかなか適切なものが見つからず、半ばあきらめかけていた2015年9月、IBMからCPLEXを提案されました。「IBMは単にエンジンを提供するだけでなく、最適化アルゴリズムの開発や既存の複雑な制約条件の実装にもあたり、簡単なクリック操作で最適なプランを導き出せるようになるまでしっかりサポートする」という言葉によって、導入に向けた検討を始め、CPLEXが導き出すCM配置計画がどこまで実務に耐えられるレベルにあるかPoC(概念実証)を実施し、各ブランドから高い評価を得て、導入が決定しました。

Benefits

CPLEXは2017年初頭から稼働を開始し、IBMが提供した最適化アルゴリズムをベースに運用しながら、サントリーのさまざまな業務ノウハウをルール化し、実装を進めています。CPLEX導入によって、CM配置プランを固めるまでのリードタイムは従来の数日から数時間程度に短縮され、オペレーションの習熟が進めば、更に短縮されることが見込まれます。さらに、CM配置最適化の効果を費用換算したころ、CPLEXに対する投資は十分に採算に見合うこともわかりました。サントリーでは、今後もCPLEXをベースとしたCM配置最適化の取り組みを拡張していく計画で、コグニティブ・テクノロジーの活用にも強い関心を持っています。

 

製品・サービス・技術 情報

当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです。

  • IBM CPLEX Optimization Studio

Solution Category

  • IBM Hybrid Cloud