Business Challenge story

IRFの計算方法の変更で天文学的なデータ量の処理が必要に

UCカードではこれまで、増加する加盟店を効率的に管理し、詳細な経営資料を作成するため、他社データベースを採用した「LUCAS(Library of UC business-information Assistant System:ルーカス)」を構築し、加盟店管理を行っていました。

しかし、カード利用に伴うデータ処理量の大幅な増加により、LUCASで利用している既存のデータベースでは、対応しきれなくなりました。

UCカード システム推進部長の酒井浩氏は、「計算方法が変更されたあとのデータは、天文学的な数字と言えるくらいのデータ量をRDBに取り込まなければなりませんでした。この大量のデータをいかに取り込み、効率的に処理するかは解決すべき大きな課題でした」と話しています。

この課題を解決するために、LUCASを構築したライトウェルから提案されたのが、IBM DB2を採用してLUCASを再構築することでした。

Transformation

ライトウェルの実績を評価してDB2の採用を決定

こうしてUCカードでは2011年1月より、LUCAS再構築プロジェクトをスタート。2011年4月よりDB2を導入したシステム構築に着手、7月より試験運用を開始して、8月に本番稼働しています。

LUCASでは、1日あたり40万件程度のデータを取り込み、処理することが可能。4TBのディスクに最大5年分のデータを蓄積できます。

LUCASにDB2を採用した理由を酒井氏は、次のように語ります。「他社データベースをバージョンアップすると文字通り桁が違う投資が必要で、現実的とは言えませんでした。そこでライトウェルに相談したところDB2を提案されました。検討の結果、初期投資が安価なこと、ライトウェルがIBMのビジネス・パートナーであり実績も豊富なことからDB2の採用を決めました」。 UCカード システム推進部 システム推進課長の塙博行氏は、「ライトウェルでは、他社データベースからDB2への移行実績が多数あったのでまったく心配はありませんでした。LUCASには現在、4年分12億件のデータが蓄積されています。当初はパフォーマンスに問題がありましたが、ライトウェルとIBMのサポートにより無事に解決できました」と話しています。

Benefits

DB2採用で開発生産性を向上、高い操作性で業務も効率化

酒井氏は、LUCASにDB2を採用した効果を「RDBはシステムの中核であり、それを入れ替えることは通常ではありえません。しかしライトウェルとIBMの支援により、システム構築は2~3カ月で、移行作業は2日で実施できました。エンドユーザーにRDBの変更を意識させることなく移行ができたことは、非常によかったと思います」と話します。

既に運用中のシステムであったため、システム停止を最小限に止めるようスケジュール調整され、他社データベースによる本番稼働の裏で移行作業が並行して進められていたわけです。

またUCカード 加盟店企画部 営業企画課 マネージャーである上土井裕一朗氏は、「DB2は機能的にも他社データベースと遜色ないし、操作性もレスポンスも高く、まったく問題ありません。特にデータの増加量は非常に増えていますが、パフォーマンスはむしろ速くなりました。またエンドユーザーが利用するインタフェースは変更していないので、バックエンドの仕組みが変わっていることを感じさせないことも効果のひとつです」と話します。

一方、システム開発時のDB2のメリットについて、ライトウェル第2ソリューション部 データマイニンググループ の加藤京子氏は、「LUCASのアプリケーションはC言語とCGI(Common Gateway Interface)を使用して、ブラウザーからアクセスできる仕組みを構築しています。DB2へのアクセスは、独自に開発したDB2用の汎用ライブラリを利用して、CGIだけで100本弱を開発しています。DB2は生産性も高く、実績もあるので、移行作業ではほとんど苦労はありませんでした」と話します。

またライトウェル 第2ソリューション部 データマイニンググループの永山美也子氏は、「DB2は設計、チューニング、パラメータ設定などが、他社データベースに比べ非常に容易です。またシステム開発時に、モニタリングツールであるdb2topを利用したのですが、システムリソース状況や、誰がどのくらいリソースを使っているかを容易に把握できるので非常に便利でした。RDBの切り替えにあたっては、データベース上のオブジェクト管理目的のモニタリングツールも切り替えが必要でしたが、DB2にはさまざまな管理ビューが用意されており、スムーズに管理ができています」と話しています。

将来の展望

アプリケーションの充実と営業支援機能の強化を目指す

今後、UCカードでは、LUCASで利用されるアプリケーションのさらなる機能追加、拡張を計画しています。たとえば、営業担当者が毎期手作業で作成しているターゲットリストの作成を自動化するといったことです。 これからも、DB2を採用したLUCASは、UCカードの業務効率向上の大きな力になるに違いありません。

お客様情報

クレジットカードの取扱いに関する業務、加盟店事業に関する業務、UCグループの運営に関する業務、商品券発行業務、集金代行業務並びに事務計算代行業務、その他上述附帯業務などを事業として展開しています。

パートナー情報

コンサルティング、受託開発、インフラ構築、運用サー ビス、教育など、住友重機械グループの企業として、ITソリューションとサービスを提供します。

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ソフトウェア

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