Water Corporationは、IBMコンサルティングと共同でeConcessionsプラットフォームを実装
水は人間が生きていくために不可欠であるため、公益事業者であるWater Corporationは、この重要な資源を西オーストラリア州全土の家庭や企業、合わせて130万件以上の顧客アカウントに供給するため、毎日精力的に取り組んでいます。年金やその他のコンセッションを受け取っている顧客を支援するため、同社は地方自治体当局と連携して、州が発行するさまざまな特典カードの所有者に割引を提供しています。
Water Corporationは、平均して毎年4万件以上のコンセッション申請を処理しています。コンセッション・チームは、特に年度半ばのピーク時に、申請を迅速に処理することが難しいと感じていました。企業がこれらの割引要求の収集、管理、検証に使用していたアプリケーションは10年以上前に開発されたもので、時間のかかる手作業のプロセスに大きく依存していました。時代遅れのテクノロジーでは、増大するワークロードに対応するために拡張することが容易ではなく、サポート・スタッフはシステムを稼働し続けるために労力とリソースを費やしていました。
さらに問題を複雑にしたのは、Water Corporationが過去のコンセッション申請を安全に保存するためのプラットフォームを必要としており、既存のシステムのリソースにさらに大きな負担をかけていたことです。
変革の必要性を認識したWater Corporationは、IBMコンサルティングとその高度な技術力に支援を求めました。両社は共同で、Salesforce Service Cloudを利用した新しいeConcessionsデータベースと管理プラットフォームを構築し、組織の戦略的なカスタマー・サポート・プラットフォームとしてSalesforceの利用を拡大しました。
IBM Salesforceコンサルティング・サービス・プロジェクトの下で提供されるこの新しいソリューションは、合理化された自動化プロセス・ワークフローを提供し、検証と承認の初期段階を通じてコンセッション申請をシームレスに移行します。クラウド生まれのSalesforceプラットフォームの幅広い統合機能により、ソリューションをクライアントの既存のWebサイト、請求書発行、顧客コミュニケーション・システムと組み合わせることが容易になるだけでなく、データをより迅速かつ安全に外部の関係者、つまり地方自治体当局に転送し、処理させることもできます。
同時に、eConcessionsプラットフォームは、ユーザーにリモートアクセス機能を提供しながら、過去のすべての要求への集中アクセスを提供します。
IBMコンサルティングと協力して、自動化されたクラウドベースのインフラストラクチャーを導入することで、Water Corporationは検証プロセスを加速し、サポート依頼の所要時間を短縮しました。コンセッションの検証では自動化を十分に活用し、ほとんどの場合、Water Corporationのユーザーが手動で対応する前に検証を自動化することができました。
Salesforce主導のソリューションが提供する統合機能により、ほぼリアルタイムでのデータ交換が可能になるだけでなく、手作業による転記の必要がなくなります。つまり、特定の申請の遅れの原因となりかねない人為的ミスを減らすことができます。
ワークフローが合理化されたことで、Water Corporationは、これらの申請の監督を担当するコンセッションおよび譲渡サービス・チームの効率も向上させることができました。これらの従業員は、必要なすべてのデータが社内外の複数のシステムに分散されているのではなく、単一のコンソールで利用できるようになったことで、不満が減り、仕事の満足度が高まりました。
最後に、新しいSalesforceベースのeConcessionsプラットフォームは、提出される申請や保存される履歴記録が増えるにつれて、容易に拡張できる柔軟なアーキテクチャーを提供します。
国営企業であるWater Corporation（ibm.com外部へのリンク）は、西オーストラリア州のおよそ260万km2に及ぶ地域で、家庭、企業、農場に上下水道および排水サービスを提供しています。同組織は370億豪ドルの資産を有し、赤道を1.3周するのに十分な52,000km以上のパイプラインを保有しています。
法務
© Copyright IBM Corporation 2024.IBM Corporation, IBM Consulting, New Orchard Road, Armonk, NY 10504
2024年7月
IBM、IBMのロゴ、ibm.com、IBM Consultingは、米国およびその他の国々におけるInternational Business Machines Corporationの商標または登録商標です。その他の製品名およびサービス名は、IBMまたは他社の商標である可能性があります。現時点でのIBMの商標リストについては、ibm.com/legal/copyright-trademarkをご覧ください。
本書は最初の発行日時点における最新情報を記載しており、IBMにより予告なしに変更される場合があります。IBMが事業を展開している国であっても、特定の製品を利用できない場合があります。
引用または説明されているすべての事例は、一部のクライアントがIBM製品を使用し、達成した結果の例として提示されています。実際の環境でのコストやパフォーマンスの特性は、お客様ごとの構成や条件によって異なります。お客様のシステムおよびご注文のサービス内容によって結果が異なりますので、ご期待通りの結果にならない場合があります。本書の情報は「現状のまま」で提供されるものとし、明示または暗示を問わず、商品性、特定目的への適合性、および非侵害の保証または条件を含むいかなる保証もしないものとします。IBM製品は、IBM所定の契約書の条項に基づき保証されます。
適切なセキュリティー慣行に関する声明：どのようなITシステムや製品も完全に安全とみなすべきではなく、不適切な使用やアクセスを、完全に実効性のある形で防止できる単一の製品、サービス、セキュリティー対策もありません。いずれかの当事者による不正行為または違法行為の影響がシステム、製品またはサービスに及ばないという保証、またはこうした影響がお客様企業に及ばないようにするという保証をIBMが提供することはありません。