Business Challenge story

日本写真印刷はカスタマー・サービスをきめ細かく改善するため、予測コストと実際の結果を比較することで、より詳細に経営情報を把握したいと考えていました。しかし、既存のレポーティング・システムでは、経営層が求めているような製品、サービス、顧客、地域など詳細な単位で分析を行うことができませんでした。お客様は次のようにコメントしています。

「日本写真印刷は数年にわたってSAPソリューションを活用しています。SAPアプリケーションによって提供される経営情報は貴重で、特に会計と経費の分野でとても有効です。これまでは、詳細な分析結果をタイムリーに出せるよう改善して対応してきましたが、さらなる詳細な分析の要望が高まり、システムの能力が追い付かなくなってしまいました。我々はシステムの能力を高めるとともに、データを新しい角度から分析できる手法を開発する必要に迫られました。たとえば、1つのプロジェクトにおいて原料から生産、出荷までのすべてのプロセスを見渡し、顧客別の収益性を調べることができれば、どこでコスト発生したか測定が可能になります。それらが当初の予測と何が違っているのか把握できるようになると、将来の業績向上に向けた積極的な対策を講じることが可能です」

当時、既存のシステムでは日本写真印刷が求めるパフォーマンスを発揮できず、より高度な分析を進める上での一番の弊害となっていました。顧客収益性分析のレポート作成に3時間以上を要することもありました。多くの場合、レポートを見るとさらに質問がわいてくるものですが、レポートの修正や処理を再実行したくてもかかる時間を考えると、新たな分析を追求することは困難な状況でした。たとえば、標準的なレポートで当初予測したコストと実際のコストを比較した結果、原料が適正な価格、適正な取引先から調達されたか疑問を持った場合、取引先のデータまで掘り下げるためにはデータの再収集および新たなレポートの作成が必要でした。しかし、 新たにそれらの分析処理を開始し、さらには時間内に完了させるだけの余裕は、当時のシステムにはありませんでした。

Transformation

日本写真印刷はIntel Xeon E7-8870プロセッサーを搭載したIBM System x3950 X5をベースとしたIBM System x ワークロード最適化モデル for SAP HANAアプライアンスを選択し、導入しました。お客様は次のようにコメントしています。

「日本写真印刷は、これまでも質の高いサービスを提供してきたIBMの実績を評価し、IBM System x ワークロード最適化モデル for SAP HANAを選択しました。私たちにとって重要だったのは、手早く低コストでスケール・アップできるソリューションを導入することでした。新技術を採用する際には、システムを必要以上に複雑にしないことが重要です。その点においてIBMのソリューションは、信頼性と安定性の結び付いたシンプルなデザインを提供し、私たちをすぐにもハイ・バリューへと導いてくれるような能力をもたらしてくれました」

Benefits

日本写真印刷は従来のデータ・ウェアハウスから900GBものデータを移行し、わずか3カ月でSAP HANAソリューションの構築を実現しました。既存のデータは、SAP HANAの圧縮技術によって300GBにまで縮小し、わずかな時間でのデータ保存、複製、リストアなどが可能になりました。SAP HANAソリューションのスピードとシンプルさは、日本写真印刷に早くもその効果をもたらしています。レポーティングや分析処理をSAP HANAで行うことによって、日本写真印刷は必要なデータ・キューブ数を103から56へと約45%削減し、定義済みのクエリー数を700から250へと65%近くも削減しました。技術スタッフの業務では、前述の変化により毎日の夜間バッチ処理時間が7時間から2時間へと3分の1(71%)以下に短縮されました。会計報告書の作成に当たっては、もはやデータ・キューブの準備といった作業は必要ありません。一例を挙げると、これまで作成に340秒かかっていたレポート処理が、現在では2秒足らずのうちに完成し、99%以上の改善を実現しています。別のある例では、以前は1,023秒かかっていたレポート処理が10.2秒へと短縮しています。このように、SAP HANAソリューションは業務活動の広い範囲で改善をもたらしました。

多くのレポート処理が高速化され、業務の運用効率も大幅にアップしました。しかもそのレポートの内容は過去実績の集約データではなく、リアル・タイムの業務データから作成されています。処理能力の高速化により、ユーザーは仮説をテストし実証するためのさまざまな“what-if”シナリオ分析を実行することができるようになります。分析の精度、品質、スピード向上は、さまざまな観点で信頼性や関連性を改善し、ビジネス上の重要な意思決定をサポートしてより確実なものにしています。

お客様は次のように述べています。「IBM System x ワークロード最適化モデルfor SAP HANAは、このシステムが私たちのビジネス・ニーズと足並みを合わせて成長することを可能にしています。運用開始から4カ月の間に、システムの再起動はただの二度しか必要ありませんでした。これは、このソリューションの高い信頼性を証明しています。ITスタッフの業務量を削減し、浮いた時間をより生産性が高く積極性のある仕事へ割り当てるなど、SAP HANAは多大な恩恵を与えてくれています。すでに私たちは予測コストと実際のコストとの比較レポートを作成したり、基礎データにまで掘り下げた分析をしたり、その場でwhat-ifシナリオを検証することでレポートの再作成などを行っています。SAP HANAの導入によって業務の加速化が進み、情報分析が拡大すればするほど、業務プロセスがますます改善されると期待しています」

 

将来の展望

お客様は次のように述べています。「IBM System x ワークロード最適化モデルfor SAP HANAは、このシステムが私たちのビジネス・ニーズと足並みを合わせて成長することを可能にしています。運用開始から4カ月の間に、システムの再起動はただの二度しか必要ありませんでした。これは、このソリューションの高い信頼性を証明しています。ITスタッフの業務量を削減し、浮いた時間をより生産性が高く積極性のある仕事へ割り当てるなど、SAP HANAは多大な恩恵を与えてくれています。すでに私たちは予測コストと実際のコストとの比較レポートを作成したり、基礎データにまで掘り下げた分析をしたり、その場でwhat-ifシナリオを検証することでレポートの再作成などを行っています。SAP HANAの導入によって業務の加速化が進み、情報分析が拡大すればするほど、業務プロセスがますます改善されると期待しています」

 

お客様情報

日本写真印刷株式会社は京都を拠点に、他社との差別化のキーポイントとしてイノベーションに焦点を当てています。印刷会社として事業を開始した日本写真印刷は、後に先進的工業部品、加飾フィルム、タッチパネルの生産へと事業を多様化してきました。2012年、日本写真印刷は800億円の売り上げを達成し、そのうち約60%が日本国外での売り上げでした。

 

テクノロジープラットフォーム

ハードウェア

  • ワークロード最適化モデル for SAP HANA

ソリューション

Solution Category

  • Systems Hardware