Business Challenge story

基幹システムのリース契約終了に伴い、システム更改を検討

東建コーポレーションでは、電算室の基幹系システム(IBM System i5およびIBM Power Systems計2台)ならびに情報系サーバー(複数ベンダーのx86サーバー計24台)をそれぞれ個別に運用管理してきました。今回、基幹システムの導入から5年が経過し、リース契約が終了したため、システムの更改を検討していました。

電算室では10数年前よりIBM i(当時AS/400)を基盤として、賃貸管理システムや営業支援システム、工事管理システム、仲介管理システム、グループ会社用システムなどの基幹業務システムを構築。直近では、基幹業務をIBM System i5 525(以下、i5 525)で、基幹業務システムと連携するウェブ・システムをIBM Power 520 (以下、Power 520)で運用していました。

東建コーポレーション 業務管理本部/電算室 チームマネージャー 次席課長 鈴木 昭生氏は、「これまでも、基幹システムのリース満了時や、リソース不足がきっかけとなり、更改を検討していました」と話します。

基幹システムのリソース不足について、東建コーポレーション 業務管理本部/電算室 係長 宮地 健太氏は、次のように話します。「システムや時間帯によっても違いますが、月末の締め処理やWebアクセスのピーク時にはCPU使用率が100%近くになり、新しい処理を増やすことが困難な状況でした。またデータ容量も年々増えており、ストレージの増設も必要でした」。

そんな中、基幹システム(i5 525およびPower 520)の更改に関する提案を数社に依頼したところ、JBCC株式会社(以下、JBCC)からは、基幹システムの更改だけでなく、全社IT基盤最適化を目指し、情報系システムのx86サーバー群も含めた範囲でサーバー/ストレージ統合が提案されました。

当時の様子について宮地氏は、「情報系システムが稼働しているx86サーバーについても、運用管理作業の負荷増大とコスト増加が課題となっていました。そこでx86サーバーも、保守期限の終了するものから、順次1つのシステムへの統合を検討することになりました」と説明します。

また鈴木氏は、「IBM i には満足していましたし、それまでに開発したIBM i 上のアプリケーション資産を保護する観点からも、IBM i 以外のオペレーティング・システム(OS)への移行は全く考えていませんでした」と話します。

検討の結果、i5 525およびPower 520計2台と、x86サーバー計24台を全体最適統合できる基盤として、IBM PureFlex System(以下、PureFlex System)とIBM Storwize V7000(以下、Storwize V7000)によるサーバー/ストレージ統合ソリューションの採用を決定しました。

「プロジェクト発足当初は、既存の基幹システム更改にすぎませんでしたが、結果的には、周辺x86サーバーにまで統合範囲を広げることになった上、当社にとって初めてのシステムであるPureFlex System を採用することとなり、プロジェクトを進めながら、驚きの気持ちもありました」と鈴木氏は当時を振り返ります。

Transformation

IBM iの導入サポート実績のあるJBCCの提案を採用

2012年9月ごろから基幹システム更改の検討を開始し、12月にJBCCから提案されたPureFlex SystemとStorwize V7000の採用を決定しました。その後、2013年1月からシステム構築を開始、3月に完了しシステム検証およびテストをスタートしました。2013年8月中旬には新しいシステムに切り替える計画です。

今回、構築したシステムは、PureFlex Systemに基幹業務アプリケーションを稼働させるIBM Flex System p460(以下、p460)を1ノードと、情報系アプリケーションを稼働させるIBM Flex System x240(以下、x240)を3ノード追加。POWER7プロセッサーを搭載するp460は、仮想化テクノロジーIBM PowerVMが統合されており、複数の堅牢な論理区画(LPAR)によって基幹業務を集約しています。またx240には仮想化ソフトウェアVMwareを導入し、その上で仮想サーバーを稼働させ、x86サーバーを集約しています。さらにStorwize V7000を3ユニット導入し、IBM System Storage Easy Tier(以下、Easy Tier)やIBM ProtecTIER(以下、ProtecTIER)の先進機能を採用することで、効率的かつ先進的なストレージ・システムを構築しています。

JBCC 中部事業部 第一営業部 2グループ グループリーダー 後藤 賢治氏は、次のように話します。「当初は、基幹システムを更改したいというお話でしたが、IT基盤全体を見回した時に、複数ベンダーから購入しているx86サーバーの台数が増加し、運用コスト削減の課題もありました。そこで、x86サーバーも物理的に統合し、一元管理できるPureFlex Systemが最適と考え提案しました。IBMには提案段階からシステム構築に至るまで、十分なサポートを提供してもらえたと感じています」。

さらにJBCC ソリューション事業部 中部ソリューション営業部 戸田 悦史氏は、「東建コーポレーション様は、今回、IBM PureFlex Systemを初めて導入されたので、未経験のことも多かったのですが、今までとの違いをいかに分かりやすく伝えるかが重要でした。また運用管理もできる限り簡素化して、すぐに運用できる仕組みをつくることもポイントとなりました」と話します。

JBCCの提案を採用した理由について鈴木氏は、「5年前に現行の基幹システムを導入したときから、JBCCにシステム構築とサポートを依頼してきており、今回これまでのサポート実績やノウハウを評価してJBCCの提案を採用しました。今回導入したPureFlex Systemは、私たちにとっては新しいアーキテクチャーでしたが、JBCCのサポートにより特に問題なく導入できました」と話しています。

Benefits

複数OS・複数仮想化環境の一元管理で、運用管理の効率化とコスト削減を実現

PureFlex Systemを導入した効果について鈴木氏は、次のように話します。「PureFlex Systemを導入したことで、基幹システムに不可欠なIBM iはもちろん、Windows環境やLinux環境など、複数のOS環境や仮想化環境を、高い集約率で統合できました。具体的には、i5 525、Power 520およびx86サーバー24台を収納するために、これまでは3台のラックが必要でした。しかし、PureFlex Systemを採用したことで、1台のラックにすべてのサーバーを集約できました。これにより、設置スペースの削減や、それに伴う電力消費量の低減も期待できます」。

システム全体を可視化しながら、複数OS環境を直感的に一元管理できるIBM Flex System Manager(以下、Flex System Manager)が採用され、システムの監視を実施しているヘルプデスクの運用管理負荷も大幅に軽減されました。これまでは担当者が、各サーバーを個別に管理していたために管理が煩雑でしたが、今後はFlex System Managerにより、自席に居ながらにしてシステムを一括管理できるようになります。これにより、50%のシステム運用管理コスト削減と管理の効率化を目指しています。

また、新しいシステムへの期待を宮地氏は次のように話します。「基幹システム(p460コンピュート・ノード)と情報系システム(x240コンピュート・ノード)間の連携速度向上による高パフォーマンス化にも大いに期待しています。またシステム構築のスピード改善にも期待しています。これまでシステム開発やテストをする場合、物理サーバーの調達、システム環境の設定と構築というステップが必要で時間がかかっていましたが、今回、IBM SmarterCloud Entryを導入したことで、サーバー・リソースを有効活用し、必要なときに数分で仮想サーバーを立ち上げることが可能になりました」。

さらに、今回採用されたストレージ・システムStorwize V7000の、自動階層化機能「Easy Tier」により、SSDを中心としたディスクの効率的な階層管理が可能になり、ホットデータの自動配置が実現できるほか、重複データ削減機能「ProtecTIER」により、データ圧縮や重複排除などの機能を活用して、バックアップ作業を効率化することが期待されています。

 

将来の展望

今後10年のシステム基盤を支える技術として期待

2013年8月中旬の本格稼働を機に、保守契約の終了するx86サーバーから順次PureFlex Systemに統合していく計画です。また今後開発を進めていく新しいアプリケーションも、PureFlex SystemとStorwize V7000上に構築していく予定です。

鈴木氏は、「今回導入したPureFlex SystemとStorwize V7000によるシステム基盤は、今後10年の東建コーポレーションのシステム基盤を支える仕組みとして活躍するものと、大いに期待しています。また、今後のさらなる最適化を視野に、IBMとJBCCには、引き続き最新情報交換や最新技術のサポートをお願いしたいと思っています」と話しています。

 

お客様の声

東建コーポレーション株式会社 業務管理本部/電算室 チームマネージャー 次席課長 鈴木 昭生氏

「 PureFlex Systemを導入したことで、基幹システムに不可欠なIBM iはもちろん、Windows環境やLinux環境など、複数のOS環境や仮想化環境を、高い集約率で統合できました。1台のラックにすべてのサーバーを集約できたことで、設置スペースの削減や、それに伴う電力消費量の低減も期待できます」

東建コーポレーション株式会社 業務管理本部/電算室 係長 宮地 健太氏

「基幹システムによる高パフォーマンス化にも大いに期待しています。またシステム構築のスピード改善にも期待しています。今回、IBM SmarterCloud Entryを導入したことで、サーバー・リソースを有効活用し、必要なときに数分で仮想サーバーを立ち上げることが可能になりました」

JBCC株式会社 中部事業部 第一営業部 2グループ グループリーダー 後藤 賢治氏

「当初は、基幹システムを更改したいというお話でしたが、IT基盤全体を見回した時に、複数ベンダーから購入しているx86サーバーの台数が増加し、運用コスト削減の課題もありました。そこで、x86サーバーも物理的に統合し、一元管理できるPureFlex Systemが最適と考え、提案しました」

JBCC株式会社 ソリューション事業部 中部ソリューション営業部 戸田 悦史氏

「東建コーポレーション様は、今回、IBM PureFlex Systemを初めて導入されたので、未経験のことも多かったのですが、今までとの違いをいかに分かりやすく伝えるかが重要でした。また運用管理もできる限り簡素化して、すぐに運用できる仕組みをつくることもポイントとなりました」

 

お客様情報

土地所有者向け一般リース建築事業(ブリッジシステム)、土地所有者と企業を結ぶ企業向けリース建築事業(キャッチシステム)、高品質自由設計住宅事業(ヨーロピアンハウス)、アパート・賃貸マンション・貸店舗の仲介事業(ホームメイト仲介システム)、住まいのリフォーム事業、定期借地権付住宅販売事業(フレンドリーシステム)、ワンイヤー(家具・家電付1年賃貸)マンション事業、市街地再開発型容積率活用事業(ユース)などを事業として展開しています。

 

パートナー情報

システムに関するコンサルティング、ソリューションの提案からシステム設計およびソフトウェア開発、システム基盤構築及び運用・保守サービス、ハードウェア・ソフトウェアの販売、ソフトウェアパッケージ開発、グローバル経営を支えるITサービスの支援などを事業として展開しています。

 

テクノロジープラットフォーム

ハードウェア

  • IBM PureFlex System
  • IBM Storwize V7000
  • IBM Flex System Manager

ソフトウェア

  • IBM SmarterCloud Entry

Solution Category

  • Other