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「お客様を知る」ためにIBM Bluemixで、素早くアプリケーションの開発/デプロイ/修正を短いサイクルで繰り返し、アイデアを育てる環境を構築

Hondaの四輪車開発を担う株式会社本田技術研究所(以下、本田技術研究所)四輪R&Dセンターは「お客様を知る」ことで、お客様の期待を超える価値を持つクルマをつくり出そうと取り組みを進めています。本田技術研究所ではお客様を知るために、アイデアやデータ取得、分析の仕組みを試すことができる環境をIBM Bluemixで実現。開発、デプロイ、修正を短いサイクルで繰り返し、短期間で開発したIoTアプリケーションの1つである「安全性・運転技量診断」は社内のテストドライバー育成に利用され、鈴鹿サーキット交通教育センターでの活用に関する研究が進められています。本田技術研究所は今後、IBM Bluemixを基盤に、IBM Bluemixで提供されるさまざまなAPIを活用し、お客様を知る活動をさらに高度化していきます。

ビジネス上の課題

消費者が多様化する中で、本田技術研究所はお客様との接点を増やし、さまざまな情報を収集して、お客様の行動や感情を分析することによって、お客様を正しく知り、お客様に選ばれるクルマづくりに取り組もうとしています。クルマの設計を専門にしてきたエンジニアが「好き、嫌い」という消費者の主観的な判断を分析する統計的な手法に慣れるためには、試行錯誤を重ねながら、思いついたアイデアやデータ取得、分析の仕組みを育てていける “砂場”のような環境が必要であると考えました。

概要と経緯

本田技術研究所はお客様を知るためのデータを集める過程で、IBM Bluemixを活用して、開発/デプロイ/修正を短いサイクルで繰り返して、アイデアを試し、育てる環境を構築することが可能であることを知りました。IBM Bluemix 上でNode-REDを使えば、情報を取得するAPIとクラウド・データベース・サービス、IBM Cloudantなどを電子ブロックのようにつなぐことで、IBM SPSS Modelerによる分析環境との連携も含めて、素早く、開発、デプロイ、修正を短いサイクルで繰り返して、IoTアプリケーションを開発することができます。さらに、IBM Bluemixを利用すれば、アプリケーション開発用のサーバー構築や運用などの労力にとらわれずに、プログラミングに集中することが可能になります。本田技術研究所ではこの環境を活用して、短期間でさまざまなアプリケーションを開発しています。

効果と今後の展望

IBM Bluemix上で開発したIoTアプリケーションの代表例が個人の運転の安全性や運転技量を定量的に把握する「安全性・運転技量診断」です。このアプリケーションはクルマにスマートフォンを載せて、GPSや加速度センサーなどの機能を活用して、運転行動および車両挙動のデータを取得、運転シーンの推定や挙動の判定分析をIBM SPSS Modelerで行い、ドライバーの技量を統計的に得点として表示します。

このアプリケーションを車両評価を行うテストドライバーの育成にも使い始めています。今まで、クルマの運転のうまさはベテランのテストドライバーがその経験から判断していました。しかし、このアプリケーションでクルマの挙動データを集めて分析し、数値化する作業を続けていくことで、運転技能を早く身につけ、成長することができるようになります。そのため、企業向けに安全運転研修を行っている鈴鹿サーキット交通教育センターでもその可能性と活用の仕方について、研究が進んでいます。

本田技術研究所では、IBM Bluemixを使って、アイデアを育てるためのさまざまな試みとして、お客様を知るためにIBM Watson Personality InsightsなどのAPIサービスをほかのアプリケーションで利用しています。そして将来的には自分たちの知識やノウハウを取り入れたサービスを作り、お客様のHondaの製品への評価や要望を理解するために活用していくことを構想しています。
 

お客様名

当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです。

IBM Bluemixは少ない投資ですぐに使え、スピード感を持って試してみて、思いついたアイデアを育てることができる“砂場”のような環境が実現できると実感しています 小川勉 氏 自動車R&Dセンター 主任研究員 株式会社本田技術研究所

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