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Sonalika International Tractors Ltd.
クリティカルなバックオフィス・システムをさらに多くのことに活用したいと考え、Sonalika社はそのクリティカルなタスクをサポートするITアーキテクチャーを更新する必要がありました。IBMビジネス・パートナーのIntegrated Tech9labs Pvt. Ltd.と提携した同社は、IBM® Power SystemsおよびIBM Storageテクノロジーを活用した、より堅牢でスケーラブルな環境に移行しました。
SAP環境をアップグレードしたいと考えていたSonalika International Tractors Ltdは、そのシステムをサポートする基盤となるITインフラストラクチャーも更新する必要がありました。
自社の現在位置がわからなければ、将来の計画を立てるのは困難です。そして今日の企業、少なくとも業績と成長を重視している企業であれば、手元にあるデータを、将来的な計画と発展に利用できる実用的なインテリジェンスへと変えられるようなソリューションとテクノロジーに多額の投資を行っています。
農業機械化業界のリーダー・メーカーであるSonalikaも、そんな企業のひとつです。同社は、クリティカルなバックオフィス業務、特に財務関連の業務を管理するシステムを刷新したいと考えていました。
SonalikaのCIO(最高情報責任者)であるSwapan Gayen氏は、次のように語っています。「当社は、過去20年間にわたってSAP環境を採用していました。そのうえで、SAP S/4HANAの導入まで検討していました。私たちが業界のリーダーであり続けるためには、強力なプロセス、何よりも強力な意思決定システムが必要です。自分たちがやっていることを常に改革できなければならないからです」
しかし、この改善計画にはやや問題がありました。同社のこれまでの成長です。
「過去3年間、当社のビジネスは劇的に成長しました」とGayen氏は続けます。「2017年、当社は31%の成長率を記録しました。2018年と2019年の成長率は、それぞれ42%です。2020年のこれまでのところは、およそ80%という成長率であり、今後5年間についても前年比45%~4%の成長が見込まれます」
こうした成長に社内も歓喜しましたが、会社のITインフラストラクチャーを考えると、継続的な、そして予測どおりの成長を維持していくのが困難であることが明らかになりつつありました。
「現在のビジネスの勢いに、時代遅れになった当社のシステムでは対応できませんでした」とGayen氏は付け加えます。「既存の設備はかなり古くなっていました。購入したのは7~8年前でしたが、当時の事業内容だけについても、事業継続性、リスク、信頼性を適切なレベルに維持するのは困難でした。それを変えない限り、前進することはできないでしょう」。
バックオフィス・システムを更新するうえで最善のストラテジーを検討した結果、Sonalika社はIBMビジネス・パートナーであるTech9labs社と協力し始めました。
「Tech9labsはこの取り組みのごく初期から関与していました」とGayen氏は振り返っています。「新しい財務および分析の新しいプラットフォームをどのようにすべきかを私たちが最初に概念化し始めたとき、Tech9labsは技術上の膨大なインプットと指導を提供してくれました。そして、いたって協力的なアプローチで、私たちは業務上の要件に一致するソリューションを構築したのです」
最新のSAP S/4HANA環境に必要なアーキテクチャーを構築するために、SonalikaとTech9labsの両社は、インドのホシアルプルにあるSonalikaのメイン・データセンターにIBM Power System S922サーバーをデプロイしました。現在、この設備は同社のSAP ECCインスタンスをホストしており、2021年初頭の移行後にはSAP S/4HANAソリューションをホストする予定です。SAPプラットフォームは、サードパーティーの分析ソフトウェアと並んで、仮想化されたオペレーティング・フレームワークに存在し、同社の財務上の意思決定、サプライヤーとのコラボレーション、分散生産計画の取り組みを管理するために使用されています。
「高い成長率と意思決定システムを支えるために、私たちはIntelプラットフォームではなくIBM POWERを選択しました」とGayen氏。「IBMシステムは他のどのOEMよりも信頼性が高く、それほどクリティカルなシステムに必要とされる高いパフォーマンスとアップタイムを実現します」
同時に、Sonalika社とTech9labs社のチームは、IBM FlashSystem® 5000ストレージをデプロイして関連SAPデータを保存する一方、IBM Spectrum® ProtectテクノロジーとTS4300 Tape Libraryが信頼性の高いバックアップと復元をサポートします。
新しいIBMテクノロジーの導入によって、Sonalika社は主要なオペレーションをサポートする強力で回復力の高いインフラストラクチャーを手に入れました。「現在、SAPプロセスの実行は大幅に高速化しており、新しいIBM Storageによってパフォーマンスも大幅に向上しています。当社のスタッフも、インフラストラクチャーの管理が不要になって、とても満足しています」
さらに、このソリューションで提供される仮想化されたオペレーティング・アーキテクチャーとストレージ・アーキテクチャーは、同社が予測する成長に対応できる拡張性の高い環境を促します。
「99.999%のシステム可用性を保証するために、IBMを選びました。Intelのプラットフォームは脆弱性が多いものの、IBMのテクノロジーでディスクのセキュリティーと安定性が提供されるので、ダウンタイムとそれに伴う営業上の損失は避けることができます」。Gayen氏はこう話しています。
IBMテクノロジーの機能に加えて、Sonalika社はTech9labs社を選択したことも満足しています。「Tech9labsのアプローチは率直であり誠実です」とGayen氏。「ご提供いただいたインサイトは公平かつ偏見のないものであり、同社が当社の継続的な成功について真に誠実であることは疑っていません」
そして、新しいSAP S/4HANAソフトウェアが導入されると、Sonalika社はこの新しいソリューションが間違いなく価値を増やしてくれると確信しています。「役員たちは、売上総利益、収益性、キャッシュフローなどのすべて、あらゆる情報をノートPCやタブレットで確認できるようになります。プロセスの可視化によってリアルタイムのインサイトが得られ、統合された方法でプロセスのトランスフォーメーションを推進できるようになります。当社のインフラストラクチャーの機能に真に適合する管理環境が実現するのです」
Sonalika社(外部リンク)は農業機械化ビジネスのリーディング・カンパニーであり、世界130以上の国または地域で事業を展開しています。インドのホシアルプルに本社を置き、トラクター、農業機械化設備、その他の農業に特化したソリューションの製造および販売を専門としています。
Integrated Tech9labs Pvt. Ltd.について
IBMのビジネス・パートナーであるTech9labs社(外部リンク)は、クラウド・コンピューティング、サイバーセキュリティー、デジタル・トランスフォーメーションなど、カスタマイズされたITソリューションとサービスを提供しています。操業は2011年で、インドのニューデリーに本社を置いています。
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米国で製作、2021年2月
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