このアプリは、スクーデリア・フェラーリHPのデジタル・コミュニティーにおける中心的な役割を担い、ファンがチームの伝統と未来について知り、賞賛できる場となっています。2025年5月のマイアミGPで新しいアプリを発表して以来、スクーデリア・フェラーリHPは次の成果を達成しています。
「これはフェラーリ・ファンにふさわしいアプリです。レース当日をそのままポケットに入れて持ち歩けるのです」
– Lewis Hamilton氏、スクーデリア・フェラーリHPドライバー
スクーデリア・フェラーリHPは、3億9,600万人という世界最大級かつ最も熱狂的なファン層を誇る、名門F1レーシング・チームです。フェラーリのファンは、多くのF1ファンとは異なり、特定のドライバーよりもチームへの熱烈な忠誠心を貫く点が大きな特長です。この忠誠心の要となるのは、フェラーリの世代を超えた熱狂的なファン層であるTifosiです。Tifosiは、長年にわたりチームを支え続けるグローバル・コミュニティーであり、その支援は何十年にもわたってチームのアイデンティティー形成に貢献してきました。
スクーデリア・フェラーリHPのドライバー、Charles Leclerc氏の言葉を借りれば、「フェラーリ・ファンがブランドやフェラーリ、その歴史に対して抱く情熱は、その目で見る価値のある非常に特別なものであり、イタリアやサーキット・コースに立つたびに確実に感じ取れるものです」
スクーデリア・フェラーリのファン層は拡大しています。従来のファンに加えて、新たな世代の支持者が台頭してきています。この新しい支持者は、デジタルに精通した熱狂的なファンや初めてのフォロワーであり、新たなチャネルや視点を通じてF1の興奮を発見しています。
スクーデリア・フェラーリHPのファン開拓責任者であるStefano Pallard氏はこう語ります。「フェラーリのファンは多くの点で他とは異なっています。フェラーリには歴史と伝統があります。フェラーリはF1の創設時から唯一無二の存在なのです。私たちはそのことを深く認識し、誇りに思っています」
これほどダイナミックで多様な観客層を抱えるスクーデリア・フェラーリは、フェラーリ体験の独自性と信頼性を維持しながら、さまざまなニーズに対応する方法を必要としていました。レース前、レース中、レース後、トラック内外を問わず、ファンを身近に感じさせる体験を提供したいと考えていたのです。
スクーデリア・フェラーリの従来のF1ファン・アプリは、エディトリアル・コンテンツが豊富でした。しかし、チームはさらなる双方向性とパーソナライゼーションを求めていました。そこで、世界規模で拡張可能で、地域に適応し、跳ね馬のロゴが持つ威厳を反映したファン体験を構築するようIBMに依頼しました。
スクーデリア・フェラーリのチーム代表Frédéric Vasseur氏は、より深く魅力的なファン体験の必要性を強調し、こう述べています。「ここ数年で多くの新しいファンが加わりましたが、誰もがF1を深く理解してファンになるわけではありません。私たちの活動を理解してもらう機会を設けることが重要です」
「IBM Consultingは、あらゆるレースをより双方向的でパーソナライズされたものにすることを目指した今後の機能強化を通じて、スクーデリア・フェラーリHPがファン体験を継続的に進化させられるよう支援します」
– Billy Seabrook、グローバル最高設計責任者、IBM
スクーデリア・フェラーリHPとIBMのパートナーシップは、限界を押し広げ、可能性を再定義するという共通の情熱を基に築かれています。フェラーリ・ブランドは、革新へのあくなき探求心によって支えられています。常に進化し、新しいアイデアを検証し、最高のパフォーマンスを追求し続けています。継続的なイノベーションというこの共通の価値観が、フェラーリとIBMの連携を非常に強力なものにしています。
その構想を実現するために、フェラーリのF1チームはIBM® Consultingと提携して、モバイル・アプリケーションを一新しました。両社は、IBM Design Thinkingに基づき、IBM watsonxのテクノロジーで構築された、次世代型のファン・エンゲージメント・プラットフォームを共同で開発しました。
このプロジェクトは、長年にわたるファンのTifosiから新しいファンまで、スクーデリア・フェラーリHPの多様なファン層に関する詳細な調査から始まりました。IBMは、これらの洞察を活用し、細部に至るまで注意を払いながら新アプリのロードマップを策定しました。IBM Consultingがアプリのアーキテクチャーとインターフェースの再設計を主導し、レースに関する洞察、対話式の機能、パーソナライズされたコンテンツを提供する、洗練された直感的なプラットフォームを構築しました。
「ユーザーが求めるコンテンツ、最も興味を引くタイミング、ユーザーの心理状態、利用するデバイス、アプリを開く場所など、あらゆることを考慮しました。このような洞察は、設計に関する決定だけでなく、機能的アーキテクチャーや技術的なバックエンドにも反映されています」
– Fred Baker、IBM Sports EMEA地域担当リード
スクーデリア・フェラーリHPのデジタル・プレゼンスの変革は、適切に実行されたテクノロジーが、よりスマートなビジネス成果を推進する好例を示しています。ハイブリッドクラウド・インフラストラクチャーの採用により、将来の拡張性に対応した柔軟な環境が構築されました。IBMのAIツールを取り入れることで、生産性が大きく強化されました。IBM Instanaプラットフォームによる自動化は、稼働時間と信頼性を向上させました。IBM watsonx.dataのデータ・ストアは、大量かつ多様なデータの管理を実現しています。これらのソリューションが一体となって、迅速性、拡張性、そしてよりスマートなビジネスを実現するための最新のデジタル基盤を築いています。
変革の中核には、ハイブリッドクラウド・インフラストラクチャーと、watsonx製品群で学習および管理されたAIモデルがあります。スクーデリア・フェラーリのアプリは、AWSを含む複数のベンダーのクラウドを組み合わせたサーバーレス・アーキテクチャーでパフォーマンスを大規模に向上させ、Red Hat OpenShift Platformで開発された一連のアプリケーションで構成されています。この基盤により、watsonx.dataはレーシング部門、マーチャンダイズ、象徴的な高級車ブランドなど、フェラーリの複数領域にわたるデータを統合、キュレーション、準備することが可能になりました。「このアプリでは、さまざまな場所から多様なデータソースを集約する必要がありました」と、IBM Sports EMEA地域担当リードのFred Bakerは説明します。「そのため、AWSを含む複数ベンダーによる複数のクラウド要素を統合したハイブリッド・アーキテクチャーを構築しました。その後、watsonxは、ファンにとってより有意義な瞬間のために、データと洞察を取り込み、分類し、最終的に提供できるようサポートしました」
IBM watsonx.aiのAIスタジオで構築された生成AIモデルは、リアルタイムのテレメトリー・データと履歴データを分析することで、ダイナミックなレースの要約とストーリー展開を作成します。IBM watsonx Code Assistantソリューションは、AIを活用してコーディングを簡素化し、機能開発を加速して、開発者がより迅速に対応できるようにします。
この製品群のもう1つの重要な部分は、Scuderia Ferrariの最も敬意を集めている2つの資産、ブランドとデータを保護するIBM® watsonx.governanceツールキットです。Ferrari社のブランド・アイデンティティーの決定的な特長は、その独特のトーン・オブ・ボイスです。watsonx.governanceは、会話スタイルなど、AIモデルのアウトプットを管理できるよう開発者を支援します。この機能は、ファンが交流するアプリで本物のトーン・オブ・ボイスを実現する上で、極めて重要な役割を果たしました。
ストーリー性を高めるこのアプリは、豊富な歴史的洞察を提供して、2025年のレースにおける重要な瞬間と、スクーデリア・フェラーリHPのマシン、ドライバー、サーキットにまつわる象徴的な出来事との関連性を明らかにします。IBM GraniteのAI基盤モデルなど、watsonxの大規模言語モデル(LLM)によって生成されるこれらの洞察は、AIが作成したレースの要約やその他のフェラーリ関連コンテンツに円滑に組み込まれ、ファンとのあらゆる交流に深みと背景、そして伝統への理解をもたらします。
アプリのコンテンツ・エンジンは、レースの展開に合わせてリアルタイムの更新やパーソナライズされたコンテンツを公開する機能を備えた、AIを活用したワークフローを編集チームに提供します。これらの機能により、ファンはアプリを開くたびに新しい情報を得られるようになります。そしてInstanaは、リアルタイムの監視を行い、アクセスするユーザー数にかかわらず、稼働時間と信頼性を向上させます。
さらに、Salesforceが提供するコマース・エンジンにより、ファンはアプリ内でフェラーリ公式商品やレース当日の限定販売品を購入できます。また、各ファンのやり取りやニーズをより深く理解する基盤を構築して、よりパーソナライズされた交流を促進します。
これらのソリューションが一体となり、スクーデリア・フェラーリHPは、レースそのものと同様の没入感と精密さを追求したデジタル体験を提供します。その結果、拡張性のあるAI強化環境が実現し、ファンはこれまで以上にチームとサーキットに近づくことができます。
主要な機能は次のとおりです。
これらのソリューションを組み合わせることで、コンテンツ配信の効率化と、内部ワークフローの簡素化が実現しました。データへの統合アクセスにより、現在と将来にわたって、より迅速かつより多くの情報に基づく意思決定を支援します。その結果、アプリは開発サイクルの短縮化、プラットフォームの信頼性向上、規模に応じた一貫したパフォーマンスを実現しています。
主なビジネス上の成果は次のとおりです。
1929年にイタリアのマラネッロで創設されたスクーデリア・フェラーリHPは、F1史上最も成功を収め、輝かしい歴史を誇るチームであり、コンストラクターズ選手権16回、ドライバーズ選手権15回のタイトルを獲得しています。
クライアントと直接連携し、重要なビジネス革新に関する助言、設計、構築、運用を行い、持続的な成果をもたらします。
IBM watsonxは、主要なワークフローにおける生成AIの効果を加速し、生産性を向上させるAI製品群です。
ワンストップで統合されたエンドツーエンドのAI開発スタジオ
それはエンタープライズAIと分析のための、ハイブリッドでオープンなデータレイクハウスです
単一のツールキットでAIを指示、管理、監視します。
オープンで高性能、信頼性の高いIBMのAIモデルは、ビジネス向けに最適化されています。
生成AIと高度なオートメーションを活用して、コードをより迅速に作成
エージェント型AIを活用したフルスタックのオブザーバビリティーで、アプリケーション・スタック全体の問題をプロアクティブに解決します。
© Copyright IBM Corporation 2025
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