Business Challenge story

バイル版FX取引専用アプリ提供のため、可用性と拡張性に優れたサーバーを導入したい

24時間止まらない取引が行われている市場。それが外国為替保証金取引(以下、FX)です。FX取引で重要視されるのが、安心と安全です。取引を支えるシステムには、ミッションクリティカルなシステムが要求されます。FXプライムでは、止まることのないシステムを提供するため、以前からIBM System iやDB2等を活用してきました。信頼性の高い機器で組み上げられたシステムは、ユーザーからの信頼も高く、FXプライムが選ばれるキーポイントとなっています。

FXプライムでは、2008年12月にPC向け取引ツール「PrimeNavigator(プライムナビゲータ)」の提供を開始しました。さらに、より手軽に携帯電話で取引を行うユーザーに向けて、新たに高機能アプリケーション「PRIMEアプリ」の提供を計画しました。これまで携帯電話では実現が難しかった操作性を、PC向けのツールと同様にまで引き上げたことが大きな特徴です。 「今回は大幅なユーザーインターフェースの向上を図っています。表示画面の変更など、カスタマイズにも力を注ぎました」(情報システム部 システム開発課 小川 良太氏)。

ここで課題となったのが、予想されるアクセス増加への対応です。FXプライムの口座数は日々増加しており、2008年11月からの比較で約4万件から7万5千件と、一年間で約2倍に伸びています。

「PCを持たず、携帯電話だけで取引を行いたいというお客様も非常に増えています。特に今回のPRIMEアプリでは、PCが必要ないと感じていただける操作性を実現していますので、今後も携帯電話を利用した取引はますます伸びてくると考えています」(情報システム部長 中林 卓也氏)。 新ツール提供のため、FXプライムでは、データセンターのサーバー増強が不可欠として検討を行いました。選択のポイントは、これまで同様に可用性はもちろんのこと、ユーザー数やアクセス数の増加に対して素早く対応できる拡張の容易さも重要視されました。 また、サーバーを設置するデータセンターの課題として、スペースと電源容量の問題があります。今回の導入においても、この点が課題となっていました。

「これまでは大型のサーバーを導入していましたが、スペースや電源容量の問題で小型かつ高性能なサーバーを探していました」(中林氏)。

Transformation

省スペースで増設も容易なIBM BladeCenterで、堅牢なシステムを構築

そこでFXプライムでは、可用性と省スペース、増設の容易さを考慮し、BladeCenter Eを選択しました。他社機と異なり、電源経路に至るまで二重化されているBladeCenter Eで可用性を確保。さらに複数のシャーシを導入し分散することで、リスクを回避しています。サーバー増設により懸念される電力不足についても、BladeCenter EではIBM Systems Director Active Energy Managerにより、各サーバーの消費電力をリアルタイムにモニタリングし、最適なコントロールを実現します。また、設置スペースについても、従来のシステム構成で拡張した場合に比べ、約5分の1のスペースとなりました。さらに、今回導入したBladeCenterは、従来機と同等の消費電力で処理能力は2倍以上にアップしました。 

「ログインユーザーが増えてきたとき、これまでのサーバー構成ではすぐには増強が難しかったのですが、ブレードであれば一つのシャーシに追加することができるので、必要になったとき、素早く対応できると考えています」(情報システム部 システム技術課長 阿部 光氏)。 

24台のブレードを四つのシャーシで運用する構成でシステムが構築され、2009年11月より、「PRIMEアプリ」の提供を開始しました。

Benefits

可用性、省スペースに加え、増設時の容易さもメリット

BladeCenterの導入に際し、導入のしやすさについても、阿部氏は次のように評価しています。

「BladeCenterのシャーシにファイバーチャネル外部のSANストレージ装置を接続し、そこからディスクでブートできるのはとても便利です。複数のブレードにOSをインストールするのは手間がかかりますが、今回導入したシステム構成ではフラッシュコピーが使えるので非常にメリットがあります。今後、増設する際にも、導入しやすいと思っています」 BladeCenter Eの導入により、「PRIMEアプリ」のサービスについて、非常にスムーズに展開できていると、中林氏は語ります。

「BladeCenterに限らず、他の部分に関しても、IBMのSEはスキルが非常に高く、さまざまな面で助かっています。他のサーバーやアプリケーションについてもIBMで統一していますが、BladeCenterとの組み合わせについても、ノウハウや導入事例が豊富なので、安心しています」

 

将来の展望

IBM BladeCenterを活用し、au、ソフトバンクなど、他のキャリアへも展開を予定

まずはNTTドコモユーザー向けにiアプリでの提供をスタートした「PRIMEアプリ」ですが、今後、auやソフトバンクなど、各通信キャリアへの展開も予定しています。

「今回、BladeCenterの導入で非常にスムーズに展開できたので、今後も同様にBladeCenter上で、他の通信キャリアへも順次提供を行っていきます。iPhoneへの展開も予定していますが、電話機以外のさまざまな小型端末にも取り組んでいければと考えています」(中林氏)。

BladeCenterは、2002年の発表以来、シャーシの設計を変更していません。そのため、今後、新たな増設や入れ替えの際も、今回導入した機材を有効に活用できます。この点も考慮し、今後のアプリ提供はもちろんのこと、Webサーバー等としてもリプレースの検討を行っていきたいと、FXプライムでは考えています。

「FX取引に求められるものとして、これまでは安定性が第一でしたが、次は操作性、またパフォーマンスが重要だと考えています。取引を行ったらすぐに結果が分かる、素早いレスポンスがある。こうした点を主眼に、最速のシステムを目指して取り組んでいきたいと考えています」(中林氏)。

よりユーザーが利用しやすいサービスとシステムを目指し、取り組みを続けていくFXプライムを、IBM BladeCenterをはじめ、IBMのさまざまなサービスが今後も支えていきます。

 

お客様情報

2003年に、伊藤忠グループのFX取引を提供する会社として設立。FX商品として、「選べる外貨」を提供。2009年11月には、ITSMS(ITサービスマネジメントシステム国際規格)認証を取得しています。

 

テクノロジープラットフォーム

ハードウェア

IBM BladeCenter E

IBM Power Systems

IBM System Storage DS3400

ソフトウェア

IBM WebSphere Application Server

 

Solution Category

  • Systems Hardware