オムロン株式会社
機械にできることは機械に任せ、人間はより創造的な分野へ。 人手に依存した間接業務のプロセス改革をRPAで推進

オムロン株式会社(以下、オムロン)は、各業務部門およびグループ会社において多くの人手や時間を費やしている定型/反復/大量の間接業務を効率化・自動化し、ひいては働き方改革へとつなげるべく、最新ITを活用した打ち手としてRPA (Robotic Process Automation) に着目し、導入に踏み出しました。その基盤として採用したのが、RPA運用のガバナンスを担保できるサーバー型のIBM Robotic Process Automation with Automation Anywhereです。「機械にできることは機械に任せ、人間はより創造的な分野で活動を楽しむべきである」という創業者の精神のもと、調達、生産、営業、人事、会計など多岐にわたる業務領域へのRPA適用を開始し、着実な成果を上げています。

ビジネス上の課題

従来さまざまな社内業務のスリム化プロジェクトを実行してきたオムロンでは、グループの各事業部門における間接業務のさらに一歩進んだ自動化・高度化を実現する手段として、RPAに注目しました。社内では個別にRPAツールを導入する部門が出始め、部門ごとのバラバラの取り組みでは部門個別につくられたロボットが無秩序に増殖し、全社的な効果創出につながらないおそれがあります。同社はまず、全社IT部門がRPAの活用方針やルールを策定し、適切なガバナンスを確保することを優先して、事業部門は全社ルールに沿ってRPAツールを導入することで、安全かつローコストで、業務の自動化や生産性の向上を実現できると考えました。

概要と経緯

オムロンは、10年先を見据えた経営課題およびITシステム課題を解決するための基本構想の1つとして「業務の自動化・高度化」を掲げ、RPA導入の検討を開始しました。「各業務部門で稼働するロボットの集中管理が可能であること」、「グローバルシェアの高いツールであること」の2点をツール選定のポイントとして、複数の製品を比較検討し、最も高い評価を獲得したIBM Robotic Process Automation with Automation Anywhereの導入を決定しました。2018年7月から約3カ月間、IBMのコンサルティングチームと共同でPoCを実施し、RPAの導入ルールやガイド類の整備を進め、実装の準備を整えました。

効果と今後の展望

2018年10月以降、オムロンはRPAの本格的な全社展開を開始しました。まず、各業務部門が業務改革の観点で業務を棚卸しし、調達、生産、営業、会計、人事、管理などの部門のトータルで数百件の業務がロボット開発の候補にあがりました。2019年度上期の時点で約50業務がロボット化され、実業務での運用を開始しており、2019年度末時点で年間1万5,000時間の工数削減を見込んでいます。さらに、RPAのグローバル展開に向けた取り組みも始動し、すでに北米、シンガポール、韓国の拠点に展開を完了し、引き続きヨーロッパや中国にも導入計画しています。

当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです。

  • IBM Robotic Process Automation with Automation Anywhere

    当事例に関する図表を含めた詳細な情報は、下記「PDFダウンロード」よりご覧いただけます。

RPAの効果を最大化するためには、全社的なガナバンスと業務部門の利便性のバランスをいかにうまく取るかが重要です 好本 和浩氏 グローバルビジネスプロセス & IT革新本部 ITプラットフォーム革新センター ワークスタイルアプリケーション部 オムロン株式会社

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