Business Challenge story

各拠点に分散した開発環境をいかに一元管理するか

JBCCでは、システム導入におけるコンサルティングから販売、構築、運用、保守、マネジメント・サービスまでをトータル・サービスとして提供。顧客企業のベスト・ソリューション・パートナーを目指し、日本全国62拠点でサービスを展開しています。これまでは、受託システムを開発するためのサーバー環境を各拠点で案件ごとに管理していたために、サーバーの調達や開発環境の構築など、本業である受託システム開発に至るまでの作業負荷が高く、かつ開発環境の管理が煩雑になるなどの課題を抱えていました。

ERP事業部 オープン技術本部の伊藤正晃氏は、「日本全国の主要な事業所に180台を超えるサーバーで構成された受託システム用の開発環境が点在しており、それぞれの拠点の管理者が個別に管理していました。そのためトータルでどれだけのリソースがあるのかを容易に把握することができず、ハードウェア・リソースの効率的な使用ができませんでした。また、コスト面や開発環境の品質維持などにも課題がありました。そこで開発用のサーバー環境を一元管理できる仕組みの構築が必要だと考えました」と話します。

こうした課題を解決することを目的に、JBCCでは各拠点に分散している受託システム開発用のサーバー環境を仮想化により統合し、クラウド環境として利用することを決定。そのための中核技術としてWebSphere CloudBurst Applianceを採用しました。

Transformation

クラウド環境の中核技術にWebSphere CloudBurst Applianceを採用

WebSphere CloudBurst Applianceの採用を2009年12月に決定し、クラウド環境の構築プロジェクトをスタート。2010年1月から2月までの期間で検証用クラウド環境を構築し、WebSphere CloudBurst Applianceを含むクラウド環境の動作検証および運用検証を実施しています。この検証用クラウド環境は、検証サーバーである2台のIBM System x 3550 M2とWebSphere CloudBurst Applianceなどで構成されています。検証用クラウド環境について伊藤氏は、次のように語ります。

「WebSphere CloudBurst Applianceには、OSやWebSphere Application Server、DB2が導入されており、シングル・サーバー構成や小規模クラスター構成、大規模クラスター構成、データベース・サーバーなど、いくつかの環境定義がパターンとしてあらかじめ登録されています。このパターンを利用部門の要求に応じてVMwareで仮想化された検証サーバー上の仮想サーバーに自動配布することで、必要な環境を必要なときに利用することが可能になります」

また、WebSphere CloudBurst Applianceの導入についてJBCC ERP事業部 オープン技術本部 の黒木要一氏は、「WebSphere CloudBurst Applianceの簡単な初期設定をするだけでクラウド環境が構成され、必要なときに仮想サーバー上にOS、WebSphere Application Server、DB2をワンクリックで配布できる仕組みを実現できるので非常に便利です。また、直感的に使えるコンソールが提供されているので、開発環境のパターンも容易に設定することができました」と話します。

さらに伊藤氏は、「今回、WebSphere CloudBurst Applianceの導入は国内ファースト・ユーザーということだったのでリスクも考えました。しかし、導入を決めた段階から日本IBMの手厚いサポートを受けることができたので、大きなトラブルもなくクラウド環境を構築できました。心配は安心感に変わりました」と話しています。

Benefits

導入効果

クラウド環境の活用で開発環境の品質向上とコスト削減

WebSphere CloudBurst Applianceを利用した開発環境のクラウド化でJBCCが期待する効果は、「リソースの有効活用によるシステムの導入コストおよび運用コストの削減」「開発環境を構築する作業の自動化による開発環境の品質向上」「開発環境の構築期間短縮による開発生産性の向上とSEコストの削減」の大きく三つでした。

伊藤氏は、「これまで案件ごとに一対一で調達していたサーバーをクラウド環境に移行することで、1台のサーバーで複数の案件を処理することが可能になります。これにより、リソースの利用効率が向上し、サーバーの調達コストを削減することが可能になります。また、サーバー管理を一元化できるので運用効率を向上し、これにより運用コストも削減できます」と話します。

また従来、サーバーの調達からOSやソフトウェア、アプリケーションの導入まで、開発環境を手作業で構築していたために、開発環境そのものに不具合が発生する可能性もありました。しかし開発環境がクラウド化されたことで、あらかじめWebSphere CloudBurst Applianceに登録されている開発環境のパターンを必要に応じて使用できるので、開発環境の構築における単純な設定ミスなどがなくなり、開発環境の品質が向上。結果として、その上で開発される受託システムの開発期間短縮と品質向上も期待できます。

さらに開発環境の構築が自動化されることで、開発環境を構築する期間を大幅に短縮することが可能になります。ERP事業部 オープン技術本部の福島誠之氏は、「これまで開発環境の構築には、OS導入を含めると3、4日必要でした。しかしWebSphere CloudBurst Applianceを導入したクラウド化により、数十分で開発環境を構築することができます。これにより、本来の目的である受託システム開発に注力できるので、生産性と品質の向上も期待できます」と話します。

ERP事業部 オープン技術本部 本部長 富山昌幸氏は、次のように語ります。「顧客にシステムを導入する場合には、当然きちんと検証済みのものを提供する責任があります。以前は社内をかけ回ってサーバーを調達し、OSやWebSphere Application Server、DB2などをセットアップしなければなりませんでした。この作業は、時間的にも、コスト的にも手間のかかるものでした。WebSphere CloudBurst Applianceを採用したクラウド環境を構築したことで、このような開発工程における“ムダ”を省けたことが最大の効果といえるでしょう」

 

将来の展望

社内外へのクラウド環境本格展開に向けWebSphere CloudBurst Applianceにさらに期待

今後、JBCCでは、検証システムで培った経験やノウハウを生かしながら、クラウド環境を本番環境に移行していく計画です。具体的なスケジュールとしては、まず5月下旬より一部のプロジェクトでパイロット的に運用を開始し、運用ルールや承認プロセスなどを確立した上で、7月中旬より本格的に社内に公開する計画となっています。

富山氏は、「JBCCには創業以来、まず自分たちが使いこなし、自信がもてるソリューションをお客様に提供する“オフィスのショーケース化”を推進しています。今回、構築したクラウド環境を使いこなすことができれば、当然我々の顧客企業にも自信を持ってクラウド環境を提供することが可能になります。その意味でも、今後もWebSphere CloudBurst Applianceには大きな期待を寄せています」と話しています。

 

お客様情報

「コンサルティング・サービス」「インテグレーション・サービス」「マネジメント・サービス」を連携させ、お客様の経営課題、IT課題にワンストップで提供するトータルソリューション・サービスや、さまざまなお客様のニーズに合わせてサービスを選択する「アウトソーシング・サービス」を展開しています。

 

テクノロジープラットフォーム

ソフトウェア

  • IBM WebSphere CloudBurst Appliance

Solution Category

  • Other