Nowy Styl
スマートなシステム統合—スタイルを持って、パフォーマンスを加速
データ・センター・スペースの全体像

Nowy Styl社は、Oracle DatabaseワークロードとIFS ERPをIBM® LinuxONEプラットフォームに統合して、ビジネス・クリティカルな処理速度を平均450%向上させ、セキュリティーと柔軟性を強化しました。同社は、IBMビジネス・パートナーのUpWare社と連携して、IBM FlashSystemストレージを使用し、Oracle Database のパフォーマンスを高めて、IBM Global Financingを活用して展開を加速しました。

ビジネス上の課題

Nowy Styl社は、成長と買収を通じて、ハイブリッド・コンピューティング・インフラストラクチャーのパフォーマンス、セキュリティーと拡張性を高めて、システムを将来の成長に備える必要がありました。

概要と経緯

Nowy Styl社は、SUSE Linux Enterprise Server(ibm.com外部へのリンク)を実行するLinuxONEサーバー上にOracle Databaseをを展開し、IBM FlashSystemストレージを追加することで、Oracle Databaseのパフォーマンスとビジネスの継続的な成長を確保するために、システムの速度とセキュリティーを向上させました。

成果 主要なシステムの処理速度を平均で450%向上
ビジネス・クリティカルな情報をより迅速に経営陣に提供
より強力なデータ暗号化機能により、
セキュリティー層を追加
ソフトウェアのライセンス・コストおよびフットプリントを増やすことなく、
将来に向けた成長を実現
ビジネス上の課題の詳細
成長を続ける企業がレガシー・システムを上回る

Nowy Styl社は、ポーランドのオフィスチェア・メーカーとして1992年に設立されて以来、オフィスや公共スペース向けの家具ソリューションを提供する、ヨーロッパ第3のメーカーに成長しました。この成長は、インスピレーションを与えるオフィスのインテリアをデザインし、高効率でモダンな生産施設を運営するという、同社の取り組みによって支えられてきました。

Nowy Styl社は、オーガニック・グロースに加えて、主要市場での戦略的買収を通じて事業を拡大してきました。2011年から、有名なドイツのオフィス家具会社を複数買収しました。現在、ドイツは同社にとって最大の単一市場となっています。ダイナミックなトルコ市場で主要な企業となるために、トルコの生産および販売会社の50%の所有権を獲得しました。また、同社にとって重要なスイス市場でも買収を行っています。

Nowy Styl社は、新しいオフィスビル、カンファレンス・センター、映画館、スタジアム、音楽、スポーツ、多機能施設向けの家具を提供しています。同社の商品は、DS Smith、Honeywell、Deloitte、ABBなどの多国籍企業、カトヴィツェのポーランド国立放送交響楽団やミュンヘン・オペラ座などの文化施設、2012年と2016年にサッカーの欧州選手権が開催されたポーランドとフランスのスタジアムなどで使用されています。2022年のワールドカップカタール大会に向けて、現在建設中の7つのスタジアムのうちの6つでは、世界中のファンが同社の座席に座ることになります。

16か国で事業を展開し、70か国以上で販売を行っているNowy Styl社は、他の多くの急速に成長している企業と同様に、段階的に構築してきたレガシー・ITインフラストラクチャーのワークロードが増え続けています。同社のITフットプリントには、複数の分散サーバーが含まれており、コンピューティング・サービスに対するビジネス・ニーズが高まるにつれて、システム管理が困難になってきました。

「成長に伴って、パフォーマンスに関する多くの問題が発生しました」とNowy Styl社のITディレクター補佐であるPiotr Ziemiański氏は言います。「分析すべきデータが増え、システムのレポート処理に時間がかかり、場合によっては、正しい意思決定をするために必要な情報が行き渡っていないこともありました」

データ処理の時間が長くなったことで、同社の最も重要なオペレーションの1つである生産体制に影響が及びました。「当社の自動化された製造ラインは、生産を開始する前にデータを待つ必要がありました」とZiemiański氏は言います。「こうした遅延は、当社の物流業務にも影響し、製品の出荷準備に要する時間が増えました。この問題には悩まされました」

同社のレガシー・データ・ストレージ・システムにもパフォーマンスの問題がありました。「Oracleデータベース・システムは、常にストレージ・システムからデータが送信されるのを待っていました」とZiemiański氏は言います。「古いストレージ・システムではデータを暗号化できなかったため、セキュリティー上の問題もありました」

Nowy Styl社の経営陣がIT部門にシステムのパフォーマンスを向上させるよう依頼したとき、パフォーマンスの問題に対処して、システムを将来の成長とアップグレードに備えることができるソリューションの探索が始まりました。「課題を徹底的に分析し、利用可能なソリューションのリストを作成しました」とZiemiański氏は言います。「IBMとは何度も連携してきたこともあり、IBMにサポートを依頼しました」

移行後は、当社のコンピューティング・プラットフォームによる将来的な制限がなくなり、経営陣が課す課題に対処できるようになりました。 Piotr Ziemiański Deputy IT Director Nowy Styl
概要と経緯の詳細
スムーズな展開を実現する統合ソリューション

詳細な分析の結果、Nowy Styl社は、IBM Systems Lab Servicesのテクニカル・コンサルタントを選びました。IBM Systems Lab Servicesは、増大するビジネス・ニーズを満たすLinuxソリューションの設計、構築、実装と、最も要求の厳しいワークロードを処理するためのハイブリッドクラウド・インフラストラクチャーを構成するエキスパートです。

デプロイ・チームには、ワルシャワに本拠を置く、複雑なシステム移行プロジェクトにおける深い専門知識を持つITソリューション・コンサルティング会社である、IBMビジネス・パートナーのUpWare社も含まれていました。

IBM Systems Lab Servicesは、インフラストラクチャーのアップグレードの一環として、高度なサーバーであるLinuxONE Rockhopper IIを導入し、IBM FlashSystemストレージと組み合わせて、インフラストラクチャーの各レイヤーでより高いレベルのセキュリティーを実現しました。また、LinuxONEはパフォーマンスとワークロードの分離を備えているため、Nowy Styl社はマイクロサービスの使用を拡大し、Oracle Databaseインスタンスと同じシステム上で追加のオープンソースワークロードを実行できます。

迅速な分析環境のプロビジョニングを可能にするために、IBM Systems Lab Servicesのコンサルタントは、「サービスとしての」分析ソリューションを導入した経験があります。その結果、新しいシステムを数時間や数日ではなく、数分でプロビジョニングできます。

Lab Servicesは、Nowy Styl社のOracle Databaseのパフォーマンスをさらに最適化するために、IBM FlashSystemオールフラッシュ・ストレージ・システムを導入しました。このデータ・ストレージ・システムは、パフォーマンス、データ保護、セキュリティーを最大化するように設計された高度な機能を提供します。「また、IBM FlashSystemストレージがシステムのレジリエンスを向上させる高可用性を提供していることも助かっています」とZiemiański氏は言います。

IBM FlashSystemストレージを使用することで、Nowy Styl社は、特に生産およびサプライチェーン管理業務において、IFS ERPソフトウェアを最大限に有効活用するためのデータ管理リソースも得られます。

ハードウェアの導入を早期に開始するため、同社はIBM Global Financingと契約して、キャッシュフローを最適化し、インフラ投資を現在および将来のビジネスニーズに合わせることができる支払いプランを選択しました。

「移行にはいくつかの課題がありました。しかし、IBM Lab Servicesと連携することで、実装プロセスはスムーズに完了しました」とZiemiański氏は言います。「これにより、パフォーマンス上の大きなメリットが得られました」

また、IBM FlashSystemストレージがシステムのレジリエンスを向上させる高可用性を提供していることも助かっています。 Piotr Ziemiański Deputy IT Director Nowy Styl
成果の詳細
ポーランドでは初となるIBM LinuxONEを導入

LinuxONEサーバーとIBM FlashSystemストレージを導入することで、Nowy Styl社のパフォーマンスが大幅に向上し、ビジネス・クリティカルな処理速度が平均で450% 向上しました。

パフォーマンスが向上した例には、次が含まれます。

  • 以前は処理に187分かかっていた店舗の資材計画レポートが60分で完了し、時間が68%短縮されました。
  • 主要なプロセス複製レポートの作成には、以前は62分かかっていましたが、現在では16分で完了し、時間が74%短縮されました。
  • 主要な生産スケジュール計画レポートの作成には、以前は111分かかっていましたが、現在では24分で完了し、時間が78%短縮されました。

Oracle DatabaseをサポートするためにIBM FlashSystemストレージを導入したことで、データのセキュリティーに対する自信を深めています。「このストレージ・ソリューションにより、安定性、データへの高速アクセス、完全なデータ暗号化によるセキュリティーの向上を実現できました」とZiemiański氏は言います。「これで、データが安全であることがわかり、プラットフォームはデータに迅速にアクセスできるようになりました」

統合のさらなるメリットは、Nowy Styl社のITインフラストラクチャーの物理的なフットプリントが以前のシステムよりも小さくなったことです。LinuxONEの導入により、効率が向上するということは、ワークロードが増加してもフットプリントを大幅に増やす必要がないことを意味します。

LinuxONEソリューションは、ソフトウェアのライセンス料金に関して、コスト削減の可能性をもたらします。このシステムは、現在のソフトウェアのライセンス構造を最適化できるように設計されています。ビジネスが成長するにつれて、ワークロードが増加しても、Nowy Styl社はさらに多くのソフトウェアのライセンスを取得する必要がなくなります。このシステムは、新しいプロジェクトに既存のライセンスを導入する柔軟性も提供します。

Nowy Styl社は、コンピューティング・サービスをプライベートクラウドに移行することを検討しており、LinuxONEシステムにより、より多くのソフトウェア・コンテナとマイクロサービスの展開が可能になります。「当社の開発者は、市場での優位性をもたらす最新のソリューションを開発しています」とZiemiański氏は言います。「マイクロサービスによって開発プロセスが改善され、より高い柔軟性とセキュリティーを実現できると信じています」

Nowy Styl社は現在、最適化されたOracleデータベースのパフォーマンスと、より多くのシステム・セキュリティー層の恩恵を受けています。全体的な結果は、当初の期待を上回っています。しかし、増加したワークロードを処理するためにシステムをスケールアップするにつれて、LinuxONE統合によるさらに大きなメリットが得られるでしょう。「移行後は、当社のコンピューティング・プラットフォームによる将来的な制限がなくなり、経営陣が課す課題に対処できるようになりました」とZiemiański氏は言います。

移行にはいくつかの課題がありました。しかし、IBM Lab Servicesと連携することで、実装プロセスはスムーズに完了しました。 Piotr Ziemiański Deputy IT Director Nowy Styl
Nowy Styl社のロゴ
Nowy Styl

1992年に設立され、ポーランドのクロスノに本社を置くNowy Styl(ibm.com外部へのリンク)は、100か国以上で家具ソリューションを提供しています。民間企業である同社は、ヨーロッパの31都市でショールームを運営しており、世界中に多くのディーラー向けショールームも展開しています。家具の生産施設はポーランド、ドイツ、ロシア、スイス、トルコ、ウクライナにあります。28年の経験を持ち、2019年の売上高は4億6,100万ユーロに上りました。Nowy Styl社は、製品設計と製造技術で多くの受賞歴があり、ポーランドの上位100社の1社として認められています。

UpWareについて

ポーランドのワルシャワに本拠を置くIBMビジネス・パートナーのUpWare(ibm.com外部へのリンク)は、包括的なITソリューション・プロバイダーであり、IBMのITインフラストラクチャー・プロジェクトを専門としています。同社は、データセンター、アーカイブおよびバックアップ・システム、ベース環境の移行と最適化、安全性分析、ITリソースの監視、パフォーマンスの最適化、オープンソース・ソリューションに関連するサービスも提供しています。同社はOracleデータベースの移行における豊富な経験があり、顧客が適切なレベルのセキュリティーを維持しながら複雑な移行プロセスを最短の期間で完了できるように支援しています。

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IBM Services for Oracle Applicationsの詳細については、IBMの担当者またはIBMビジネス・パートナーにお問い合わせください。

 

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法務

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2021年6月、米国で制作

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