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NISSAY ITクラウド上で運用する顧客システムの復旧対策を強化。DRサイトへの切り替え操作をIBMレジリエンシー・オーケストレーションで自動化

ニッセイ情報テクノロジー株式会社(以下、ニッセイ情報テクノロジー)は、NISSAY ITクラウド上で運用する顧客システムの増加に伴い、これまで人手で行ってきた運用オペレーションを抜本的に効率化すべく、IBMレジリエンシー・オーケストレーションを導入しました。いざ災害や機器障害、サイバー攻撃などの事象が発生した際に、システムごとに1人のオペレーターが張り付いて行わなければならなかったDR(復旧)サイトへの切り替え操作を自動化することで、効率的なオペレーションを実現。システム運用に関わる人件費を削減することが可能となりました。また、いつでも、何度でも、簡単に復旧訓練を行うことが可能となり、NISSAY ITクラウドを利用する顧客に、今まで以上の安心を提供しています。

ビジネス上の課題

ニッセイ情報テクノロジーのNISSAY ITクラウドは、テナントごとに完全に分離された専用の仮想環境を提供しています。一般的なパブリック・クラウドと異なり、基盤だけでなく運用オペレーションもセットで提供し、災害時にも24時間以内の復旧をサービスレベルとして保証、堅牢な基盤を必要とする金融機関も利用しています。これまでNISSAY ITクラウドの運用オペレーションは人手で行っていたため、顧客から預かるシステムの増加にあわせてオペレーターを増やす必要があり、人件費や教育費などのコストが膨らむとともに、いざ復旧が必要な際には対応が遅れるおそれが生じていました。これらの課題を抜本的に解決するため、運用オペレーションを効率化・自動化することが急務となりました。

概要と経緯

当初、同社はNISSAY ITクラウドに導入していた統合システム運用管理ツールに、DRのプロセスをアドオンで実装することを検討しましたが、その開発、メンテナンスには膨大な工数が費やされることが予想されました。そうした中で、同社は日本IBMから提案を受けたIBMレジリエンシー・オーケストレーションの導入を決定しました。すでに確立している主要な運用オペレーションをそのままワークフローとして実装可能、復旧訓練を簡単に実施可能、が導入の決め手となりました。同社はこれまで多くの時間とコストを費やして、顧客と定期的な復旧訓練や社内の訓練を繰り返し行ってきましたが、IBMレジリエンシー・オーケストレーションのリハーサル機能であるドライランを利用すれば、復旧手順を検証するシミュレーションを、いつでも、手軽に実行可能です。また、いざというときに操作に戸惑うことなく、直感的に理解できるIBMレジリエンシー・オーケストレーションのGUIも高く評価しています。

効果と今後の展望

同社は2019年10月よりIBMレジリエンシー・オーケストレーションを実際の顧客システムに適用した本番運用を開始しました。DRサイトへの切り替えオペレーションを自動化したことでRTO(目標復旧時間)が30~40%短縮される見込みです。さらに、サービス品質を低下させることなく1人で複数のシステムを担当することが可能となることで、担当要員の人件費および教育に掛かるコストを削減することが可能となりました。同社はDRサービスだけでなく、データ保護やサイバー攻撃からの復旧など、顧客システムの多様な要件に応えるための基盤としてIBMレジリエンシー・オーケストレーションの活用範囲を拡大し、NISSAY ITクラウドのさらなる高度化を進めていく意向です。

 

[製品・サービス・技術 情報]

当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです。

  • IBMレジリエンシー・オーケストレーション
復旧訓練を、いつでも、何度でも短時間で行えるようになったことは、お客様により高度なサービスレベルを提供し、満足度を向上することにつながります 北川 勝敏氏 インフライノベーション事業部 ITソリューション開発ブロック, 上席スペシャリスト ニッセイ情報テクノロジー株式会社

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