IBM Zおよびwatsonx Code Assistant for Zを使用したモダナイゼーションの推進

NOSIは基幹アプリケーションを変革し、z16へのアップグレードと効率性の向上を、業務に支障をきたすことなく実現しました
ソファに座ってノートPCを見つめる人物
モダナイゼーションにおける課題への対応

エジプトの社会保険庁(NOSI)は、ビジネス需要の増加に対応し、拡張性を確保するため、基幹アプリケーションのモダナイゼーションを目指していました。同庁は、IBM Zからの移行を支援するため、サードパーティのサービスプロバイダーと提携しました。しかし、アプリケーション環境の複雑さや、適切なドキュメントが存在しないことが大きな障壁となっていました。

NOSIのデータベース移行には、データの完全性と業務継続性に対する重大なリスクが伴っていました。さらに、モダナイゼーションの専門知識を外部の業者に依存したことで、リソースに負担がかかり、プロジェクトのスケジュールにも支障をきたしました。NOSIには、業務を中断することなくモダナイゼーションを簡素化し、重要なデータベース基盤を維持しながら将来の成長を支援できるソリューションが必要でした。

94% 余分なCOBOLコードの解析に要する時間を94%短縮 79% 複雑なアプリケーションを理解するための時間を79%短縮 30分 コード解析にかかる時間を8時間から30分に短縮 5時間 アプリケーションの理解に要する時間を24時間から5時間に短縮
IBM ZおよびIBM watsonxによるモダナイゼーション

2023年、NOSIはカイロで開催されたIBM® TechXchangeに参加し、IBM watsonx Code Assistant™ for Zを紹介されました。同庁は、業務にとって重要な2つのモノリシックなCOBOLアプリケーションに焦点を当てたパイロットプログラムの実施に合意しました。このパイロットにより、NOSIはこれらのアプリケーションについてより深く理解し、モダナイゼーションの候補領域や、これまで文書化されていなかったアプリケーション間の統合関係を特定することができました。

NOSIは、watsonx Code Assistant for ZのAI支援型開発ツールを活用してドキュメント作成プロセスを自動化し、アプリケーションの流れを可視化して環境をより深く理解できるようになりました。watsonx Code Assistant for Zに搭載された生成AI(gen AI)により、COBOLコードの分析が効率化され、モダナイゼーションに向けた実行可能な改善提案が得られました。ハイブリッド・ソリューションは、IBM® Cloudとオンプレミスで実行されます。この成功により、IBM Zの価値が実証され、NOSIは同プラットフォームからの移行を取りやめ、完全なモダナイゼーションを実現する道を選びました。

NOSIは、IBM Zプラットフォーム上でのモダナイゼーションを決断し、watsonx Code Assistant for Zでの成功も後押しとなって、より高い性能を実現するためにIBM® z16へのアップグレードを行いました。さらに、ストレージ容量を30%拡張するためにIBM® Storage DS8000を導入し、システム全体のオブザーバビリティーを確保するためにIBM Z Monitoring Suiteも採用しました。これらの取り組みにより、NOSIは高コストなデータベース移行を回避し、既存リソースを最適化しながら、将来的な成長と業務のレジリエンス強化に備えることができました。

アプリケーションのモダナイズ、容量の拡張、コストの削減

2024年、NOSIはIBM Zプラットフォームの活用をさらに拡大するという戦略的な決断を下しました。watsonx Code Assistant for Z の使用に加えて、オブザーバビリティーのために、IBM Z Monitoring Suite、レポーティングのためにIBM® Cognos Analytics、物理ストレージの拡張のためにIBM Storage DS8000を導入しました。この決断により、NOSIはアプリケーションポートフォリオのモダナイゼーションを推進し、watsonx Code Assistant for Zを活用して、既存のCOBOLアプリケーションや統合ポイントを簡単に分析・文書化・把握できるようになりました。

分析中に、watsonx Code Assistant for Zを使用してアプリケーションを探索することで、NOSIは余分なCOBOLコードとプログラマティック・ルーチンの分析と特定にかかる時間が最大94%短縮されたことを確認し、識別時間が約8時間から30分近くまで短縮しました。

NOSIでは、余分なコードの特定と併せて、開発者が既存の複雑なアプリケーションを理解するのに必要な時間も最大79%短縮され、場合によっては24時間から約5時間に短縮されました。

これにより、NOSI開発者は、現在のアプリケーションの理解、保守、更新に費やす時間を大幅に削減し、新機能の提供とアプリケーション環境のモダナイゼーションに集中できるようになり、全体的な生産性が向上しました。

さらに、クライアントデータをIBM Zプラットフォーム外に移す必要がなくなり、データベース移行に伴う課題やリスクを回避しつつ、データのレジリエンスとセキュリティーを維持することができました。これらの投資によって、NOSIは持続的な成長、業務のレジリエンス、そしてデータに基づく意思決定を支える自信とツールを手に入れました。

NOSIのロゴ
社会保険庁(NOSI)について

エジプト社会保険庁(NOSI)はエジプトに拠点を置く政府機関で、国民に対する社会保険サービスの管理と提供を担っています。社会的保護の実現を目的として設立され、年金、保険制度、各種給付など、多岐にわたる制度を監督し、国内の数百万人に影響を与えています。同庁は、エジプトの労働者および退職者の社会的・経済的な福祉を支える重要な役割を果たしています。

製品・サービス IBM® watsonx Code Assistant™ for Z IBM® z16 IBM Cognos Analytics IBM® Storage DS8000 IBM Cloud
IBM watsonx Code Assistant for Zによる変革

IBM watsonx Code Assistant for Zを活用して、AI搭載アプリケーションの変革と生産性の向上を実現し、メインフレームのモダナイゼーションを加速させましょう。

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法務

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引用または説明されているすべての事例は、一部のクライアントがIBMの製品を使用し、達成した結果の例として提示されています。他の運用環境における実際のパフォーマンス、コスト、節約、またはその他の成果は異なる場合があります。