“ 大量データの高速な読み書きと省電力性に高く貢献しています。今回の大規模テープ・アーカイブは、特に書き込みが高速化されています ”
— 東京大学 医科学研究所 ヒトゲノム解析センター 教授 理学博士 宮野 悟氏
Business Challenge story
従来のスーパーコンピューターを計画した時点では、運用期間の途中でいっぱいになってしまうほど解析データの容量が増大するとは予想できませんでした。新しいシステムでは、ストレージシステムの大容量化、高速化に伴い、消費電力量の増大などが解決すべき課題の1つであり、膨大なデータ量に対応しつつ消費電力量が、全体で1メガワットを超えないことが必要でした。
Transformation
今回採用された階層型アーカイブストレージは、1PBの大容量分散ストレージと21PBのテープ・ライブラリーを単一のファイルシステムとして透過的なデータ移動ができるよう、IBM Spectrum Storage製品群を採用。今後のデータ増加に対応でき るよう、テープ・アーカイブの容量はテープ・カートリッジを追加するだけで最大100PBまで柔軟に拡張でき、従来比で約33倍にあたる100万人分のゲノム解析データの保存が可能になりました。
Benefits
大量データの高速な読み書きと省電力化に高く貢献しています。一般的にテープ・ドライブは、大量データの読み書きの速度が遅いというイメージがありますが、今回の大規模テープ・アーカイブは、特に書き込みが高速化されています。利用者は大容量テープ領域をまったく意識することなく、1つの巨大なストレージシステムを利用しているかのように解析データを読み書きすることができます。
製品・サービス・技術 情報
当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです。
ソフトウェア
IBM Spectrum Protect, IBM Spectrum Scale
ハードウェア
Storage: TS1150 Tape Drive, Storage: TS3500 Tape Library
ソリューション
HC: Analytics and Reporting, LS: Research and Development, Educ: Innovation in Research, Storage Infrastructure Optimization (SIO)
Solution Category
- Educ: Innovation in Research
- HC: Health Data & Insights
- LS: Research and Development