Business Challenge story

iPadの登場でスマートフォンやタブレット端末の利用希望が増加。業務活用への期待が高まっている

1804年(文化元年)に、中野又左衛門家が現在の愛知県・半田で、酒造業のかたわら酒粕を原料とした粕酢の製造を始めたのを創業とするミツカンは、200年以上を経た現在も、どこよりも安全・安心で健康的なおいしさを提供し、食生活、食文化を通じて人々のきずなを深めていくことに企業価値を据えています。

ミツカンはまた、古くからのLotus Notesユーザー企業としても知られています。1996年に初めて導入したLotus Notes R4.1を皮切りに、1998年にはLotus Notes R4.6、2003年にLotus Notes/Domino 6.5へバージョンアップを行ない、さまざまな業務システムをLotus Notes/Dominoベースで構築するなどグループ最大のシステムに発展。現在では、業務の効率化やグループの求心力向上などで不可欠なシステムとなっています。

その進取の取り組みはモバイル活用にも表われています。1996年頃から既にモデムによるモバイルコンピューティングを開始した同社は、2001年にLotus Notesのメールを携帯電話から閲覧するためのゲートウェイツールを導入。営業部門を中心に現在でも活用されています。

そうした中、2010年に登場したiPadをきっかけとして、スマートフォン・タブレット端末でのLotus Notes/Domino利用が本格的に検討されました。「それをいち早く望んだのは経営層だった」と語るのは、ミツカンのシェアードサービスを担う機能カンパニーの、株式会社みつかん 管理本部 情報システム部 情報企画課 課長 桝田浩司氏です。

「一般消費者とつながりの深いミツカンでは、経営層が最新の流行や新しい技術には常に興味を持っており、コンシューマー視点で感度を高める努力を行っています。そのため、IT部門から与えられたシステムより、自分のビジネススタイルに合ったデバイスの利用を希望するケースが増えています」。

Lotus Notes/Dominoに対応するスマートフォン・タブレット端末のソリューションの中で、桝田氏の目にとまったのが、いいじゃんネットの「CACHATTO」でした。

Transformation

国内トップクラスの開発スピードと完成度の高いセキュリティー

CACHATTOは、iPhoneやiPad、Android端末などから安全にLotus Notes/Dominoを利用するためのリモートアクセスサービス。その存在をWebで知り、2010年5月の展示会で完成度を目の当たりにした桝田氏は、同年6月には早くも検証機を取り寄せ、8月にはPC・スマートフォン・タブレット端末のすべてに対応した「CACHATTO XE(Extreme Edition)」の導入を決定。経営層を中心に30ユーザーほどで活用をスタートさせました。

選定の決め手となった要因は2つ。1つは、CACHATTOがiPhoneやiPadのみならず、種類の多いAndroid端末にも国内トップクラスのスピードで対応していることでした。画面デザインも各スマートフォン・タブレット端末に最適化するようきめ細かく設計されているため、Lotus Notes/Dominoであってもぎこちなさはなく、他のアプリと同様の使用感で活用できることを評価しました。

そして2つ目は、情報セキュリティーへの対応です。CACHATTOはLotus Notes/DominoをWebコンテンツ化し、暗号化通信と各種認証機能を実装して安全なアクセスを実現するほか、専用アプリケーション「CACHATTO SecureBrowser」を利用することでアクセスする端末を制限し、利用後は端末本体に閲覧データを一切残さない仕組みを採用。特許化された通信方法によって、インターネット上にサーバーを公開したりファイアウォールに穴を開けたりすることなく、安全にCACHATTOのアクセスポイントとの通信を可能にしています。

「こうした高度なセキュリティーを大掛かりな仕組みも必要なく簡単に実装でき、当社のISMSの情報セキュリティー基準を満足するシステムとして、機密情報を扱う経営層も安心して活用できると認められました」(桝田氏)。

Benefits

世界中からLotus Notesにアクセス可能なCACHATTO

現在CACHATTOからは、Lotus Notes/Dominoのメールとスケジュールが閲覧できるようになっています。

株式会社みつかん 管理本部 情報システム部 情報企画課 横田陽介氏は、「CACHATTO導入時に、ユーザーにはログインの方法やアイコンの説明をしただけですが、その後は問い合わせがほとんどなく、教育の手間は全くありませんでした」と述べ、直感的に活用されている様子を説明します。

また、桝田氏は、経営上のコミュニケーションに有効な面を評価します。「通常のモバイルPCや携帯電話では、ログインからメールを確認するまで、少なくとも数分はかかってしまいますが、スマートフォンやタブレット端末からCACHATTOを利用すれば約20秒で確認が可能です。しかも携帯電話に比べて画面も大きく見やすい。そのスピード感と軽快さは確実に業務効率化につながっています」

ミツカンでは現場での意思決定の迅速さ、正確さがますます求められています。「スマートフォンやタブレット端末の画面の大きさ・操作感は一度使ったら手放せず、Lotus Notes/Dominoの添付ファイルの見やすさ・表現力は携帯電話とは別次元」(桝田氏)という効果も認められているようです。

さらに、2011年からミツカンでは英国にグローバル本社を立ち上げ、欧州・米国・アジア圏にまたがった本格的なグローバル経営に向けた戦略をスタートさせていますが、同時に、海外からLotus Notes/Dominoにアクセスしたいという要求も高まっています。コストの高い携帯電話とは異なり、CACHATTOならそれを簡単に低コストで実現できるため、海外拠点のマネジメント層からはどの国においてもLotus Notes/Dominoにアクセスできるので非常に好評だといいます。

将来の展望

CACHATTOとLotus Notes/Dominoの連携は“脱PCモバイルワーキングの強化”への切り札

ミツカンでは、2011年度内にLotus Notes/Dominoを8.5にバージョンアップする予定です。そのテーマは業務のスピードアップ。メール・スケジュールだけではなく、DBやワークフローの閲覧など、各種情報を閲覧できるようにし、社員の生産性を高めて優れたアウトプットを創出していく計画です。

また、カスタマイズも視野にLotus Notes/Dominoの活用範囲を広めつつ活用度も深め、モバイルデバイスの積極活用こそがキーファクターと語る桝田氏は、次のように見通しを示します。

「Lotus Notes/DominoがPCでしか利用できない時代は終わり、今後はスマートフォンやタブレット端末などから利用できるスタイルに急速に変わるでしょう。CACHATTOとLotus Notes/Dominoの連携は“モバイルワーキングの強化”を目指す当社にとって意思決定の迅速化やマネジメントスピード向上の切り札になると考えています」(桝田氏)。

現在、IBMでは「Smarter Planet」を事業の柱の1つにしていますが、ミツカンが選択したCACHATTOとLotus Notes/Dominoの組み合わせこそ、まさに“スマートワーク”への進化を実現したものといえます。今後、グローバル市場を舞台に新たな総合食品メーカーへと歩む同社の活動にも、それが大いに生かされることでしょう。

お客様情報

ミツカングループ本社の創業は、1804年(文化元年)に酒粕酢醸造に成功した中野又左衛門氏が、当時江戸で流行し始めていた半熟れ(にぎり寿司の元祖)に注目し、分家独立して酢を造り始めたことに遡ります。「天下一円にあまねし」という易学の理念を表した、三ツ環(ミツカン)を登録商標とした同社は、明治、大正、昭和という激動と混乱の時代を乗り越え、酢の全面瓶詰め化推進や純正食品運動で食の安全と近代化を進めてきました。創業から200年を経て、ミツカングループは活躍の場を世界に拡げ、グローバル化実現のためのチャレンジを続けています。

パートナー情報

2003年設立。ビジネスモバイルサービスの企画/開発/販売を行う。社内の情報を携帯電話やスマートフォンなどの端末から利用できる自社サービス「CACHATTO」を展開し、セキュリティーと利便性とを両立させたモバイルソリューションを展開している。

テクノロジープラットフォーム

ハードウェア

  • IBM BladeCenter

ソフトウェア

ソリューション

Solution Category

  • Social Business