商品の継続的な移動をイノベーションで実現
MNG Kargo社はアプリ統合を使用して最先端の便利さを推進します
整列するMNG Kargo社の配達トラック

2日後、翌日、さらには同日での配達と、つい最近まで現実的でなかった便利さが、今では世界経済大国のオンライン・ショップ利用者にとって当然のことになっています。ただ、eコマースでは拡大し続ける事業者ネットワークが販売する無数の商品にアクセスできるようになっています。これだけ迅速な配達を可能にする要因は何なのでしょうか。

その真の立役者は商品を輸送する運輸会社です。また、迅速な配達には、単に一度にどれだけの数の荷物を物理的に移動できるかだけでなく、事業者、パイロット、運転手、顧客と注文、場所、追跡に関する情報をリアルタイムにどれだけ効果的にやり取りできるかも重要な要素となります。

MNG Kargo社は、eコマースが急拡大しているトルコの輸送配達セクターを先導する企業です。2020年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延をきっかけに、既に成長局面にあった市場はわずか数カ月で60%増と急拡大しました。

MNG社エンタープライズ・アプリケーション・マネージャーのDidem Yalcin氏は、世界クラスの能力で急増する需要に確実に応える責任を負う1人です。「現在、eコマースからの注文は全体の50%を超えています」とYalcin氏は述べます。ただ、パンデミック前にも「MNGはeコマースが急成長すると予測しており、その準備を整えていた」と同氏は指摘します。同社では市場の急成長をMNGが競合他社とのさらなる差別化に取り組む好機ととらえました。

同社はトルコ全土で貨物輸送シェアを拡大するために、提携するeコマース・プロバイダーを増やす方法を模索していました。同時に、配達能力を拡大して、増大する商品量を顧客が希望する都合の良い時間に確実に配達する方策も検討していました。

爆発的な市場成長

 

既に成長軌道にあったトルコのeコマース市場は、2020年上半期に60%の急成長を遂げました

当日配達

 

MNG社は現在、700,000件の住所宛て貨物を同日配達しています

MNGでは、eコマース市場の急成長を予測しており、そのための準備を整えていました。 エンタープライズ・アプリケーション・マネージャー Didem Yalcin氏 MNG Kargo
APIベースの成長とイノベーション

MNG社ではeコマース市場の成長の鍵をモダンで柔軟なアプリケーション統合であると認識していました。IBM Cloud Pak for Integrationソリューションを使用して、新規事業者と新しい流通地点に接続し、配達迅速化などのサービス改善を可能にする新しい能力を取り入れています。

IBM Cloud Pak Softwareにより、MNG社はハイブリッドクラウド統合モデルの導入が可能になっています。クラウドネイティブのデプロイの可能性やマイクロサービス・アーキテクチャーで柔軟性と拡張性を最大化するのはその好例です。Yalcin氏は次のように説明します。「統合ポイントは増える一方です。あらゆる事業者がオンライン市場に進出しており、需要も拡大しています。一方、輸送プロセスは主なステップが5つか6つあるなど複雑で、適応が困難です。そのため次のステップでは、マイクロサービスへの転換を考えています。当社はまだその段階にありませんが、そこを目標とします」

IBM Cloud Pak for Integrationの他の機能はMNGのトランスフォーメーションにとって既に重要なものとなっています。以前は、APIベースでパートナーとの接続を確立するのは、主に手動のプロセスであり、サービス・リクエストはEメールで送信する必要がありました。MNG社はパートナーごとに固有のコードを作成し、認証を保証する必要がありました。eコマースのパートナー数が3,000件にもなると、こうした作業の量は膨大になります。今では、IBM® Cloud PakソリューションのAPI管理コンポーネントを使用して、こうした作業は自動化されており、MNG社では単一プラットフォームからすべての既存APIを管理し、新規APIを作成することができます。

さらにMNG社ではソリューションのセキュアなゲートウェイ技術を使用してAPI開発者ポータルを立ち上げ、Amazonや中小規模のビジネスなど、より多くのeコマース・プロバイダーとの接続を確立するために使用しています。

拡大するネットワーク全体をこのように接続することで、販売地点から配達地点まですばやくシームレスにデータを流すことができます。MNG社が注文情報を取得する時間が短縮し、流通網にすぐ注文を取り込むことができます。ただ、流通網での荷物の処理量がかつてないほど増加する中で、同社はどのように時間内に荷物を配達し続けるつもりなのでしょうか。

MNG社はこの課題の解決策として革新的な統合の可能性に目を向けました。

Yalcin氏によると、同社はトルコ全土での幅広い開発者コミュニティーでイノベーションの芽が多数生まれていることに気づいていました。そこでAPIポータルを使用して、API Hackathonをホストすることにしました。ここでは、サード・パーティーの開発者がサービスの貴重な機能強化のためにアイデアとコードの生成を手掛けています。これら開発者は当然ながら、MNGや競合他社からサービスを直接受けた体験のある消費者でもあります。「開発者からは顧客体験を改善する優れたソリューションが提供されました。今ではより柔軟に優れたサービスを遅滞なくお客様に提供できるようになっています」(Yalcin氏)。

Hackathonの受注ソリューションは、再利用によるイノベーションの典型例です。開発者は、MNG社の配達能力を拡大する方法として、現代社会で普及が進んでいるライド・シェアを活用することにして、MNG社の流通システムをイスタンブールとアンカラの大手ライド・シェア・サービスに接続しました。この統合が本番稼働すると、MNG社の配送能力はトルコの2大人口密集都市で即座に拡大します。「当社はこれらのエリアで顧客体験を向上させることができます」とYalcin氏は言い添えます。

MNG社は目下、ライド・シェアとの統合メリットを最大化するために、「ミニハブ」と呼ばれる新しい地域流通施設を15カ所建設中です。各ミニハブでは1日あたり1,700件の配送に対応可能です。こうした地域的ハブはライド・シェア運転手が効率的に荷物を集荷してこれらエリアに配達するのに役立ちます。

今ではより柔軟に優れたサービスを遅滞なくお客様に提供できるようになっています。 エンタープライズ・アプリケーション・マネージャー Didem Yalcin氏 MNG Kargo
荷物量が増加しても、配達時間は短縮

MNG社のAPI開発者ポータルを通じて、毎日600万件のAPIサービス・リクエストが寄せられます。こうしたリクエストに含まれる新しいeコマース統合により、MNG社は新たな収益源を開拓し、eコマース市場における存在感を拡大できます。また、トルコ国内でのMNG社の取り扱い貨物量があらゆる時点で増加するのにも貢献します。

このポータルはサード・パーティーの開発者にとっても便利なアクセス手段となるため、MNGがより多くの人材を採用し、さらなるサービス強化を推進する開発を育成するのに役立っています。

最後に、MNG社と拡大するeコマース市場のパートナー、流通拠点、配達運転手との間で、情報をすばやく安全にやり取りすることは、配達迅速化につながっています。MNG社は現在、70万件の住所宛て貨物を同日配達しており、配送量が飛躍的に増加する中、概ね期限内配達率の維持に成功しています。

言うまでもなく、こうした成果はゴールではありません。Yalcin氏は次のように抱負を述べます。「プロジェクトはまだ始まったばかりで、私の最優先事項となっています。この種のビジネスに成果をもたらす革新的プロジェクトに引き続き従事することができ、仕事に対する意欲が湧いています」

MNG Kargo社ロゴ
MNG Kargo社について

2003年に設立されたMNG社(ibm.com外部へのリンク)は、トルコ全土でエンドツーエンドの貨物サービスを提供しています。国内すべての州で800以上の支店と25の配送センターを運営し、3,000台の陸上輸送車両を稼働させており、約1万人の従業員を雇用しています。

次のステップ

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米国で製作、2021年2月

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