“予想以上に電波が届いたこともあり、以前と比べて通信コストを大幅に削減できました。これまではコストを抑えるためにATMの台数が少ない拠点は1回線で運用しているところもありましたが、Twinアクセス移行後は全拠点の回線が二重化されます。つまり、可用性を高めながら通信コストを大きく引き下げられたわけです”

株式会社みずほ銀行, IT・システム統括第一部 共通インフラ推進チーム, 参事役, 橋本 徹 氏

Business Challenge

みずほ銀行は、2014年より非対面チャネルの1つとしてショッピングセンターなどに設置する店舗外ATMの拡充を進めてきました。ATMの稼働には通信回線が不可欠ですが、当時は他行と同様にメタル回線を利用。通信回線の整備やATM設置などの作業は長年にわたって同行の店舗システムを支援してきたみずほ情報総研とIBMが担当しますが、2016年に難題が持ち上がります。光回線の普及に伴ってメタル回線の利用者が減少したことから、段階的な法人向け料金の値上げ、さらには2020年のサービス廃止が発表されたのです。これを受け、メタル回線の廃止までに適切な代替回線を確保し、全国の店舗外ATMの回線を入れ替えるプロジェクトがスタートします。

Transformation

みずほ銀行は当初、光回線の利用を検討しますが、通信量が極めて少ないATMにとってはオーバースペックであり、コストもかさみます。コストの低いモバイル回線の利用も考えますが、そのままでは通信が不安定なことから、こちらも断念します。そうした中、バックアップ回線の提供を受けていた通信事業者が、可用性を高めたモバイル通信サービス「Twinアクセス」を開発。日本IBMが実際にみずほ銀行のATMネットワークやATM端末を用いて技術検証を行います。その結果、モバイル回線の通信特性を考慮した帯域制御などの実装を行うことで適用可能と判断したみずほ銀行は採用を決め、2018年初めより約1年をかけて同行のATMネットワークへの組み込みを実施。2019年2月より試行展開を開始します。

みずほ銀行は2019年6月より本格展開を開始し、2020年6月に全国約1,500の店舗外ATMの回線切り替えを完了させるべく作業を進めています。2019年12月の時点で約800拠点が完了していますが、当初の想定以上に電波の受信状況が良く、本格展開を始めて以降にモバイル回線が使えなかったのは1拠点のみでした。これまではコストを抑えるために1回線で運用している拠点もありましたが、Twinアクセス移行後は全拠点の回線が二重化され、可用性向上と大幅なコスト削減が果たされます。切り替え完了後は利用率の低いATMをより利便性の高い立地に移設するといった最適化を行い、その後は小規模店舗やドロップインオフィス、臨時施設などでの活用を検討する予定です。

 

[製品・サービス・技術 情報]

当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです。

  • ネットワーク・インテグレーション・サービス

  • IBM Global Technology Services