営業企画やオンラインビジネス、プライベート・ブランドの商品開発、マーチャンダイジング、店舗運営など、全社のあらゆる業務に分析ノウハウを共有化し、データ活用の裾野を広げていくことが急務です

—株式会社マツモトキヨシホールディングス 営業統括本部 営業企画部長 兼 オンラインビジネスユニット シニアユニットマネージャー, 松田 崇氏

Business Challenge

マツモトキヨシHDは2015年頃からは中期経営計画の重点戦略としてオムニチャネル化にも注力し、複数のチャネルやタッチポイントを最適に組み合わせた顧客とのコミュニケーションを拡充し、より利便性の高いパーソナライズされたショッピング環境を提供することで顧客のロイヤリティを向上し、販売機会を拡大していくことを目指しています。顧客に最適なタイミング、場所、デバイスでアプローチするためには、単に購買結果からニーズや嗜好を読み解くだけでは不十分であり、少数の販促企画の担当者がMicrosoft Excelマクロを用いた手作業で販促施策を立案・実施、戦略的なシナリオに基づいた精緻な仮説・検証を行うことが限界を迎えていたことから、「顧客理解の高度化」と「販促施策の自動化」という2つの課題に取り組み、プロモーションの高度化に向けたデータ分析力の強化を図ることが必要になりました。

Transformation

マツモトキヨシHDは複数のSIベンダーからソリューションを募り、比較検討した結果、2016年1月に日本情報通信株式会社(以下、NI+C)とIBMの提案によるシステムの導入を決定しました。多様なコミュニケーション・チャネルや既存システムからの一元的なデータ抽出・加工・ロード処理を担うETLツールのIBM InfoSphere Information Server、大量データ処理に高速パフォーマンスを発揮するデータウェアハウスのIBM PureData System for Analytics、分析プラットフォームとなるIBM SPSS ModelerおよびIBM SPSS Collaboration and Deployment Servicesなどの基盤をシームレスに連携させたシステムがプロモーションの高度化を支えます。さらに分析から販促施策の実行までを連携するため、2017年4月にIBM Campaignを導入しました。このシステムの導入によって、データ収集・統合、対象顧客の抽出(統計解析、予測を含む)、シナリオ設定、実行、効果検証に至るアナリティクスのPDCAサイクルの自動化を実現する環境が整備されました。

Benefits

NI+Cのサポートを受けつつプロモーションの高度化を推進する中で、マツモトキヨシHDはすでに多くの成果を上げています。IBM SPSS ModelerとIBM SPSS Collaboration and Deployment Servicesを活用して、顧客の多様な属性や行動データを分析し、来店回数の減少など離反に結び付く可能性が高い顧客の傾向を把握して、的確な施策の実行までを自動化することで、ポイントカード会員の離反率を約8%削減できました。また、販促企画の各担当者が定義済みのストリームに対して変数を自由に入れ替えて試行錯誤するなど、分析業務の自立化が進展しています。プロモーションでアナリティクスPDCAサイクルを自律的に回していく体制を確立し、今後は営業企画やオンラインビジネス、プライベート・ブランドの商品開発、マーチャンダイジング、店舗運営など、全社のあらゆる業務に分析ノウハウを共有化し、データ活用の裾野を広げていく計画です。

製品・サービス・技術 情報

当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです。

 

当事例に関する図表を含めた詳細な情報は、下記「PDFダウンロード」よりご覧いただけます。

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