膨大なデータを鮮度が高く使いやすい状態で提供できるAPIには大きな期待を寄せています

—株式会社ゼンリン 執行役員 事業企画本部 本部長 松山 稔氏,

Business Challenge story

ゼンリンでは住宅地図関連事業で活用するデータベースとカーナビゲーション関連事業で活用するデータベースを個別に運用していましたが、多様化するお客様のニーズに対応するため、データベースの一元化を推進しています。これまでゼンリンでは地図データベースを、数カ月から数年の周期により情報を更新していましたが、一元化される新しいデータベースでは情報の鮮度を重要視し、現実世界の変化を逐次更新し、即時提供することを検討。その結果、データをAPI提供するという方法を選択しました。通常、地図製品はその用途に応じて格納されるデータの構成が決められていますが、顧客が必要とするデータのみを使いやすい仕様でAPI提供すれば、製品化されていないような組み合わせで鮮度の高いデータを活用することが可能になります。

Transformation

APIの作成、実行、管理、保護を行うツールとしてSaaS版のIBM API Connect for IBM Cloudを活用し、顧客のニーズに沿ってオンプレミスやパブリック・クラウドなどさまざまな環境からAPIを提供することを想定しています。IBM API Connectは多様な環境に対応することが可能であるとともに、APIを統合して、標準化された機能として提供することも可能なので、APIを活用される顧客にとってもメリットとなります。またAPIの提供環境としては、IBMが運営するAPIを活用したデータ・サービスを提供するIBMデータ・オン・クラウドの活用を検討しています。IBMデータ・オン・クラウドは、多様な業種の企業が集まってデータを安全に利用できる環境で、データ利用者の拡大が期待されます。

Benefits

これまでのゼンリンのビジネス・モデルは可視化された地図情報を基本としたものでしたが、データのAPI提供が開始されると顧客の多様なニーズに沿った情報を柔軟に対応できるようになり、例えばGIS(Geographic Information System:地理情報システム)事業の領域における用途が大幅に広がると期待されています。ゼンリンでは、このデータベースを「時空間データベース」として整備を進めています。データベースを構成するオブジェクトや属性の拡張、細分化を行うとともに、時間軸での情報管理、現実世界と同期したIDの設定など、多角的な取組により多様化する空間情報ニーズに対応することが可能となります。その完成を目指してゼンリンは今後も取り組みをさらに進めていきます。

 

製品・サービス・技術 情報

当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです。

ソフトウェア

IBM API Connect for IBM Cloud

Solution Category

  • IBM Cloud