CVIなら、当社が描くドライブレーティングの実現に必要な機能を全てクラウドサービスとして利用できます。また、IBMには運転評価機能の具体的な検討を始めた当初から相談に乗ってもらい、同機能をサービス提供していくうえでの“文脈作り”も含めて助言をいただきました

株式会社IDOM, CaaS事業部 GO2GO責任者, 新森 亮 氏

Business Challenge

買い取りの査定基準などを徹底して透明化した中古車買取・販売店「ガリバー」の全国展開により、買取価格の基準が不透明だった中古車市場に大きな変革をもたらしたIDOM。同市場に流通革命を起こし続けてきた同社が新たな革命として挑んでいるのが、“近所のクルマを安心、簡単、遠慮なく使える”をキャッチフレーズとする個人間カーシェアリングサービス「GO2GO」です。GO2GOの特徴は、IDOMの既存事業のお客様である“中古車オーナー”がクルマを所有するために負っている経済的な負担の軽減を狙って構想されている点です。同社は2018年夏より、サービスの具体的な企画とシステムの設計・開発を開始しました。

Transformation

先行する競合サービスもある中でGO2GOをより魅力あるサービスとすべく、IDOMが強く意識したことの1つが「オーナーが安心してクルマを貸せるサービス」にすることでした。国内の個人間カーシェアリングは需要と供給のバランスが全くとれておらず、貸し手が圧倒的に不足しています。その理由は、クルマを貸すことに対してオーナーがリスクや不安を感じているからだとIDOMは考えました。そこで同社は、ドライバーの運転傾向をレーティングしてオーナーに事前に通知し、貸出可否の判断を支援する「運転評価機能」の導入を決定。これを実現するソリューションとして「IBM IoT Connected Vehicle Insights(以下、CVI)」の採用を決めます。

Benefits

CVIを用いた運転評価機能の開発は円滑に進んでいます。「フレームワークとしてしっかりと作られており、使用に際して迷うようなことはなかった。設定した評価基準に対して常にブレることなく分析結果が返されるため、評価基準の一部を変えながらの検証もやりやすかった」と同社関係者はCVIを高く評価します。こうしてサービスの要となる機能の開発を進める一方、クルマを貸し出すオーナーや利用者の登録数も順調に増えています。GO2GOで導入したドライブレーティングは今後、中古車の状態を判断する新たな評価ポイントとしても利用されるだろうと同社関係者は期待しています。

 

当事例に関する図表を含めた詳細な情報は、下記「PDFダウンロード」よりご覧いただけます。

Solution Category

  • Industry