ビジネス上の課題
Huurre社は買収を重ねて成長していくにつれて、多くの部門から財務データを吸収することが難しくなり、経営陣が全体的な経営状況を理解しきれていないことに気付きました。
概要と経緯
Huurre社は、IBMビジネス・パートナーであるValamis社と契約を結び、IBM Planning Analytics on Cloudを基盤とする、財務報告と財務計画を担う中央ソリューションを展開しました。
成果
削減
Huurre社の財務部門の時間と労力を削減し、生産性を向上提供
グループ全体の唯一無二の財務実績を提供効率性の向上
マネージャーがすぐに洞察を得られるようにすることで、より良い意思決定を可能にビジネス上の課題の詳細
エネルギー効率の高い冷凍技術を求める声にお応えする

数多くの企業が環境配慮を強化してコスト削減を進める昨今、環境に優しく低エネルギーの冷凍ソリューションの需要が高まっています。Huurre社はこうした需要への対応で他社をリードし、エネルギーとランニング・コストを削減しながら並外れた性能を発揮する最先端のCO2システムを開発しています。
Huurre社はフィンランドに本社を置き、オーガニック・グロースと買収の両方による成長を遂げることで、北欧圏内でさらにその経営範囲を拡大しています。同社が以前に使用していた財務計画ツールでは、性能面の限界から経営実績の包括的な概要は確認できず、静的なレポート生成に用途が限られていましたが、その生成にも長時間を要していました。
Huurre社のビジネス・コントローラーであるOlli Niiranen氏は、こう説明しています。「以前の当社では、複数の国に多くの部門を配置する分散型のビジネス・モデルを展開していました。各財務チームは既存の計画ツールにリモートでログインしてデータをアップロードし、レポートを作成する必要がありました。そこで当社は、各国の部門全体をひとつの組織として統合し、財務分析を担う新しく柔軟なソリューションを導入することを決定しました」
“ IBM Planning Analyticsの生成する財務報告のおかげで、業績が好調な場所と戦略を調整する必要がある場所を特定しやすくなりました。Huurre社はIBMとValamis社の支援を受けて、成長の鍵となる主要分野を絞り込んでいます。 ”
— Olli Niiranen氏, ビジネス・コントローラー, Huurre社
概要と経緯の詳細
クラウドへの一歩を踏み出す
コスト削減と高い柔軟性の実現を決意したHuurre社は、クラウドベースのファイナンシャル・プランニング・ツールの検討に入りました。市場で選択できるソリューションを徹底的に検討した結果、同社はIBM Cloudで利用できるIBM Cognos® TM1®(現在のIBM Planning Analytics)を選択し、IBMグローバル・ファイナンシングと提携して、キャッシュ・フローへの影響を最小限に抑えました。
「当社はインフラストラクチャー管理の費用と煩雑さを回避し、ライセンスを過剰にプロビジョニングする必要がないように、SaaS製品を選択したいと考えていました」とNiiranen氏は言います。「IBMのソリューションは、クラウドベースで幅広い機能を備えており、どこからでも簡単にアクセスできるため、当社の要件を満たしていました。そのため、北欧中の当社の従業員が簡単に使用できます。また、当社はIBMとのファイナンシング契約を選択し、投資コストを分散することができました」
Huurre社は、IBMビジネス・パートナーのValamis社と提携して実装を支援してもらいました。Niiranen氏はこう述べています。「IBMはValamis社を推薦してくれました。Valamis社は当社が必要としていた専門知識を備えた、非常に献身的で柔軟なパートナーであることが証明してくれたのです」
Huurre社はValamis社の支援を受けてこのプロジェクトを開始するにあたり、まず1つの部門で新たな計画ツールに切り替えて実績レポートを作成し、次にグループ全体にこの新機能を段階的に展開していきました。そして数か月前、Huurre社は最新バージョンのソリューションであるIBM Planning Analyticsへのアップグレードが完了しました。現在、同社はこのソリューションのエンタープライズ・リソース・プランニング(ERP)プラットフォームと会計システムのデータにアクセスして分析とレポートの基礎とし、月次予測、週次売上レポート、および長期計画を作成しています。
「現在、当社の財務チームは、IBM Planning AnalyticsのMicrosoft Excelアドインを使用して、使い慣れたインターフェースを使用して独自のレポートを作成できます」とNiiranen氏は言います。
“ [IBM Planning Analytics] 内で必要なすべてのレポートを作成できますが、他のソリューションではさらに複雑な開発が必要になります。 ”
— Olli Niiranen氏, ビジネス・コントローラー, Huurre社
成果の詳細
エンドツーエンドの洞察
Huurre社は、IBM Planning Analyticsを使用して、財務計画および報告プロセスの効率を劇的に向上させました。このソリューションでは柔軟にレポートを作成できるため、ユーザーは目的に応じたデータ分析が可能になります。
「IBM Planning Analyticsに関するユーザーからのフィードバックは肯定的です」とNiiranen氏は述べています。「以前よりも短時間でより詳細なレポートを作成できるようになり、データの管理を気にせずに集中してデータを活用できるようになりました。レポートに含める変数は調整できるので、毎回ゼロから始める必要がありません。その結果、各部門から届く臨時の情報要求への対応が、はるかに簡単になります」
Huurre社はグループ全体の財務実績に対する洞察力が高まり、同社はさらなる業績拡大に向けた準備を進めています。Niiranen氏はこう説明します。「当社の業務は複雑ですが、IBM Planning Analyticsを使用することで、財務実績の概要を簡単に把握できます。他のソリューションではかなり複雑な開発が必要になりますが、このプラットフォームでは必要なすべてのレポートを作成できます」
Huurre社はIBMソリューションにより様々な洞察を獲得できるようになったことで、より良い意思決定が可能になり、より高い収益性を実現できるようになりました。
Niiranen氏はこう締めくくります。「IBM Planning Analyticsの生成する財務報告のおかげで、業績が好調な場所と戦略を調整する必要がある場所を特定しやすくなりました。Huurre社はIBMとValamis社の支援を受けて、成長の鍵となる主要分野を絞り込んでいます」

Huurre社
Huurre社(ibm.com外部へのリンク)は、エネルギー効率の高いCO2ベースの冷蔵システムと冷蔵自動化ソリューションおよびサービスを提供します。同社の主なお客様には、スケートリンク、小売業、食品生産者、倉庫、プロのキッチン、医療施設が含まれます。Huurre社はフィンランドのヴァンターに本社を置き、5カ国で650人の従業員を擁しています。
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Valamis社(ibm.com外部へのリンク)は、労働力の開発を専門とするデジタル学習企業です。同社はまた、分析、自動化、データサイエンスに関する強力な専門知識を持ち、「Valamis – Learning Experience Platform」を提供しています。Valamis社のお客様は、すべての業界にまたがる大規模な組織ですが、主に金融と保険、複雑な製造業、および専門サービスに携わっています。Valamis社は、フィンランドのヨエンスーに本社を置き、米国、英国、ドイツ、ロシアにオフィスを構え、国際的に事業を展開しています。
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